高知がん治療センター 文字拡大文字標準文字縮小

研修体制 -System of training-



■がん薬剤師研修


研修制度 対象 期間
がん薬剤師研修 薬剤師(地域がん診療連携拠点病院および特定機能病院に所属する薬剤師で、5年以上の実務経験を有する者) 3ヶ月

高知大学病院では平成18年12月に日本病院薬剤師会よりがん専門薬剤師研修施設としての認定を受け、平成19年1月より研修生を受け入れております。がん専門薬剤師研修は「がん対策基本法」の制定を受けて、がん薬物療法に精通した薬剤師の養成を図ることを目的としております。 
研修では、3ヶ月のがん専門医による講義を含む実務研修を行います。実務研修では、注射調剤、無菌調製のみならず、外来化学療法、薬剤管理指導、緩和医療、TDM、医薬品情報、栄養管理、感染管理さらには臨床試験等について、幅広く研修項目、研修内容を設定しております。また、高知大学病院のがん領域に専門性を有する医師、薬剤師、看護師等の講師により、臨床腫瘍学概論、各種臓器別腫瘍各論、副作用対策、臨床試験、緩和ケア、感染対策、さらにはがん看護等について研修講義を行っています。

近年、医療の高度化、複雑化によりチーム医療における薬剤師の役割もますます重くなってまいりました。本研修を通じ、国策としてのがん治療の均点化に貢献することが期待されております。



■がん看護研修


研修制度 対象
がん看護研修 看護師(がん看護を実施している病院の看護師で、実務経験5年以上の者)

「中堅看護職員実務研修-がん中期研修-」

都道府県がん診療連携拠点病院である高知大学医学部附属病院が高知県からの委託を受け行っている研修です。この研修は、がん患者さんに対する看護ケアの充実のため、専門基礎知識・技術の修得とアセスメント能力の向上を通じて、臨床実践能力の高い看護職員の育成を図ることを目的としています。研修の運営については、本院が担当しています。

研修期間:16日間
     内 12日間 講義・演習
         4日間 施設実習
研 修 生:20名 (県内医療機関)

講義・演習は、専門性の高いがん看護をがん患者・家族に対して実践する際に必要となる内容をプログラムに組み入れ、研修目的・目標を達成することができるように講義内容・形式を工夫しています。
臨床実務研修は、がん患者さんが病院での入院治療から在宅や緩和ケア病棟へ療養の場が移行することを念頭におき、急性期病院・緩和ケア病棟・訪問看護ステーションでの実務研修を行います。そして、修了要件を満たした研修生には「中堅看護職員実務研修-がん中期研修-終了証書」を交付します。



■中国・四国高度がんプロ養成基盤プログラム

文部科学省からの助成金でがん薬物療法専門医、腫瘍外科医、放射治療医、緩和療法医、がん専門薬剤師、医学物理士、がん専門看護師、がん専門栄養士を養成する新しい大学院制度です。対象は「医師、薬剤師、看護師、放射線技師、管理栄養士等」です。

平成20年度から本格的に「がんプロフェッショナル養成プラン」が始まり、平成24年度からは第2期として「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」が始まりました。高知大学は、岡山大学を中心とした中国・四国地域に位置する10大学で形成するコンソーシアムに加わり、「中国・四国高度がんプロ養成基盤プログラム」を実施しております。高知県では本学の他に高知県立大学も参加しています。

高知大学で養成するコースは、博士課程に、がん専門医養成(がん薬物療法専門医、腫瘍外科医、放射線治療医)、がん専門薬剤師の2コースと、修士課程にはメディカルスタッフ(がん専門薬剤師、医学物理士)養成の1コースを設置しています。また、第2期がんプロにおいて本学では、“地域貢献”を重点目標としており、「在宅がん医療・緩和医療」のインテンシブコースを設置しており、地域の地域医療連携に携わる方を対象に集中セミナーや講演会を開催し、“顔の見える”地域連携の構築に貢献しております。

少しでも多くの、質の高いがん専門の医師、コメディカルの養成をして高知県内全域にわたるがん診療の質の向上を目指していきたいと思います。 ※がんプロ=がんプロフェッショナルの略

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■がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会

平成26年1月10日付け健発0110第7号厚生労働省健康局長通知「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」により、定められた「プログラム」に準拠した内容で、がん医療に携わる医師を対象とした緩和ケアに関する研修を、毎年定期的に実施しています。
対象となる医師は、「高知県下のがん医療に携わる医師」であり、当院に勤務する医師のみならず広く高知県下から研修に参加されています。また、当院に所属する初期臨床研修2年目から初期臨床研修終了後3年目までの全ての医師がこの研修を終了する体制をとっています。
尚、この研修会は、高知県内3つのがん診療連携拠点病院においても実施しており、受講の機会は年4回あり、受講者名は厚生労働省へ報告されています。



※緩和ケア研修会修了者一覧

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