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Case.10
脳神経外科医×俳人の目指す道

川村 貴子
Takako Kawamura
所属
医学部附属病院脳神経外科
略歴
令和3年高知大学卒業。その後、高知医療センターで2年間の初期研修を経て、令和5年に高知大学脳神経外科に入局し現在に至る。
  • 01
    現在の仕事に携わるようになったきっかけ

    高校生の頃、俳句に出会いました。たった十七音で自分の世界を表現できることが楽しく、友達と俳句同好会を立ち上げ俳句甲子園に出場にするほどのめり込んでいました。その頃から医師を志し、高知大学医学部に入学。脳神経外科の臨床実習で直接拍動する脳を目の当たりにして、ここから言葉が生まれるのか!と感動し、入局を決めました。
    患者さんがリハビリで日ごとに運動機能を取り戻すように、俳句を作る、鑑賞するという行為は、どんな年代であっても脳のあらゆる箇所を同時に活性化でき、豊かに生きることができると日々感じています。
    脳外科医×俳人として、高知県生涯学習支援センターで講座をさせていただく機会があったり、高校生、教師や新聞記者などいろんな年代・職業の方が集まる年4回の俳句の会を主催したりしています。
  • 02
    仕事の魅力について

    脳神経外科の患者さんに出現する症状の中には、「失語」といって、うまく言葉が出なくなることがあります。当たり前のものを失って、初めて言葉を介したコミュニケーションがいかに大切であるかを痛感します。手術やリハビリによって、少しずつ光が差すように、一音、一語、と言葉を取り戻す瞬間に立ち会えたときはいつも目頭が熱くなります。
  • 03
    仕事と生活のバランス

    働き方改革が叫ばれる世の中ではありますが、学習効率の良い20-30代の間に、しんどい思いをしながらでも多種多様な経験を積むことは、今後の人生の財産になると信じています。なので、身体・精神面が安全な範囲で、全力で仕事に取り組んでいます。また、仕事の質を維持するためには、一生、学びが必要です。そうなると仕事に関わる時間は人生の大部分を占めるので、仕事と生活を分けるよりは生活の一部、ワークアズライフと考えた方が、気が楽かなと最近思うようになりました。
  • 04
    今取り組んでいること

    脳神経外科医といえば、顕微鏡を覗きながらちまちま手術をする難解な職業、といった陰気でハードなイメージがあるかもしれません。それだけではなく、いろいろなジャンルがあり、救急対応、カテーテルの治療、内科のような治療や、緩和ケアなど、繊細でダイナミックで迅速な思考や行動が要求されるバラエティに富んだ診療科で仕事をしています。
  • 05
    これからキャリアを考える
    若い方へメッセージ

    学生のうちに、一つの決まった分野だけではなく、大学内だけではなくアルバイトや趣味、インターンなど、様々な経験や、そこで関わった人たちの交流を通して、一生かけて関わりたい分野を探してほしいと思います。俳句に興味のある方は是非ご連絡ください!
  • 06
    日常で大切にしている時間

    自分のためだけに割く時間です。
    脳神経外科医はかっこいいイメージがあるかもしれませんが、時には、何の手立てもなく目の前で零れていく命を見つめるしかないこともあります。対応しているときは必死で気付きませんが、ほっと一息ついたときに、その時のとてつもない感情が大きな波のように押し寄せます。後悔や悲嘆の気持ちばかり考えてしまうと自分の視野を狭めてしまう悪循環に陥るので、ぼーっと外の景色を見たり、俳句を考えたり、うまく気持ちを流しながら、少しずつ時間をかけてその大きな波を受け入れるような時間を大切にしています。 最近は身体を動かすことも大事だ!と思い、半年前からムエタイのジムに通っています。毎日どこかしらが筋肉痛ですがテキパキ働けるようになりました(笑)
Time Schedule

1日の過ごし方

  • 6:00
    起床
  • 7:00
    出勤
  • 9:00
    手術など
  • 18:00
    病棟業務
  • 20:00
    退勤
  • 22:00
    手術の振り返り、次の手術の予習など
  • 23:00
    就寝