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2020.8.22-23希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施

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2020.8.22-23希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施

2020年9月23日

8月22日(土)-23(日)、2020年度の1回目となる希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施しました。4月開始の予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて開催ができず、開始時期・開催方法を探ってまいりました。オンライン開催にチャレンジすることになった今回は、東京など県外企業人・高知県内企業人合わせて20名、学生21名、その他関係者29名の計70名が参加しました。

1日目

「インタビュー形式で参画社員と学生を紹介」
インタビュアー:関西大学 谷 俵太氏(希望創発センター 客員教員)

理念醸成セミナー1「希望創発センターとは?センター理念・基本方針について」
センター立ち上げに関わった教員を谷 俵太氏がインタビューし、センターが作られた目的や希望創発研究会がめざすことに迫っていただきました。
続いて、「創発」とは何かを考えるヒントとして、昆虫の世界を例に「生物社会の進化・多様性・創発」について、高知大学 農林海洋科学部の鈴木 紀之先生(希望創発センター 兼務教員)にお話いただきました。

理念醸成セミナー2「グループワークで考える 希望とは?創発とは?」
午前中にインプットした情報を踏まえて、各自の考えを発散する機会として、グループワークを行いました。今回は敢えて企業人同士、学生同士のグループ編成です。

ガイダンス1「希望創発センターの理念と実践と人づくり」
希望創発センター 池田 啓実 センター長と大島 俊一郎 副センター長にお話いただき、1日目のプログラムは終了しました。

2日目

昨日に引き続き、講師 谷 俵太氏による創発の体験ワークを2回行いました。
創発ブレストバトル1「不便益な文具を考える」
創発ブレストバトル2「アイデアバトル!新しいドライブスルーを考えてみる」



基礎セミナー「創造的思考について」 講師 東北大学 縣 拓充氏
2回のワークで遊び心・想像力が引き出されてきた参加者に向けて、体験の理論づけを行っていただきました。

<参加者の声>
・セミナーでは創発についての様々な考え方(捉え方)があったが、希望創発ということはどういうことなのか考えていきたいと思った。

・「社会における漠然とした閉塞感」については自分自身が常日頃感じていることであり、そうしたなかで、「意味」と「意義」という切り口で現在の状況を切り取っているのは新鮮であり、納得感があった。

・生物学から見た創造の話は大変おもしろかった。虫たちは進化の過程であえて少数派を目指し、その結果多様性と創造が生まれたとすれば、多数派で安心する私たちから創造が生まれないのも納得できる。創造を生む場では、「正しい・間違えない」ことよりも「個性を持った考え」で取り組みたい。

・「不便益」ということに頭を巡らせたことがなかったので新鮮だった。現在の社会は、便利さを追いかけすぎている気がするため、不便益を考えることは「遊び」があって面白いと感じた。

・過去にアイデアが出やすい条件というものについて自分が見聞きしたことや感じた事が順序立てて言語かされていて、ワークの後に講義をいただいたことで個人的には共感することが多かった。

・2日間通してのオンラインで、進め方やコミュニケーションの取り方に難しさは感じたが、とても楽しく時間を過ごすことが出来た。非常に多様な人材が参画されていて、それぞれの方ともっと話をしてみたいと思うし、願わくば早くコロナが収束して直接のコミュニケーションが取れることを願っている。
 

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