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2021.8.21-22希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施

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2021.8.21-22希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施

2021年9月9日

8月21日(土)-22(日)、高知大学希望創発研究会(8月例会・オンライン)を実施し、東京など県外企業人、高知県内企業人合わせて14名、学生14名、その他関係者27名の計55名が参加しました。

1日目
「当たり前とは?」哲学カフェ 
担当:学生団体Seekers
   ※2018年度に希望創発研究会に参加する学生が発足した学生団体
学生団体Seekersが月1回のペースで「対話すなっく(哲学カフェ)」を行っています。9月研究会から本格化するチーム討議の参考にしてもらおうと、研究会に参画するSeekersメンバーに、リアルタイムで行われている様子を見ながら参画者がチャットで参加する方式で「対話すなっく(哲学カフェ)」を実演してもらいました。
今回のテーマは「当たり前とは?」。言葉の探求を行うこの取り組みで、進行係の学生が議論の流れを作りながら、ファシリテーショングラフィックで発言を共有する中で、考え方の広がりに気づく貴重な場となりました。

Seekersの皆さんの様子

「“問い”の立て方」ワークショップ
講師:広石 拓司氏(株式会社エンパブリック 代表取締役)
   中島 好博氏(パナソニック株式会社/希望創発センター 客員教員)
1日目午後から2日目午前は、Why・何故ということを習慣化できるようになるためのセミナーが行われました。問いを自分事にしていくために、宿題となっていた「私の考える、2030年(SDGs達成目標年)の社会」をチームで共有し、ブラッシュアップを行いました。高知で見られる課題も日本、世界と繋がっていることを皆さんで感じる場になりました。

左:中島 好博氏(講師)、右:広石 拓司氏(講師)

参画者の発言の様子

宿題「私の考える、2030年(SDGs達成目標年)の社会」で提出された写真とタイトル

「チームワーク」
2日目午後からは、宿題で各自が考えた課題について議論を広げ、メンバーがそのテーマを選んだ背景や着目する観点の違いに多くの気づきがあったようです。未来にある希望をチーム全員で創り出すために、各々の違いを受け止めながら課題を見つけて行く日々が始まります。

<参加者の声>
・「当たり前」という「当たり前」な言葉に対してここまで時間を割いて考えた事がなかった。学生のやりとり+参加者のチャットのコメント含め、「当たり前」という言葉の捉え方や、日々の中の「当たり前」にも違いがあり、たった数十人でも多様性を感じることが出来た。ということは、自分が関わる世の中はもっと様々な考え方・多様性があるんだなと少しワクワクした。

・「当たり前」を疑うことが大事だと言われていると、「当たり前」に従って考えることがいけないように思えてしまうこともあったが、もし当たり前がなかったらと考えてみた時に当たり前があるからこそ当たり前じゃない「有り難いこと」に気づけているのだと思った。

・当たり前という漠然とした概念について、自分じゃ思いつかないような様々な考え方を聞くことができて、面白いと感じたと同時に、当たり前を疑うということは、非常に難しいことだと改めて思った。

・所属する「カゴ」から出て「生活者視点」を持って社会を見つめ直す必要があると分かった。私も高知県に住む大学生であるという意識を忘れて、一生活者として今後の社会がどうあって欲しいか考えていきたいと思う。また広い視野で物事を捉えていきたい。そして今使っているサービス、食べ物、所属するコミュニティの作り手担い手の存在について考えるなど、物事の根本にとことん立ち返ることで真の問いに近づくのではないかと思う。人に対しても、何故そのように考えるようになったのかその背景について問いを立て聴くことで深堀出来ることが分かった。

・問いを立てる際に自身の経験・知識に基づく視点から問題を発見し、課題を解決しようとしがちであるが、自身が把握できる課題認識はあくまで自分起点でみられるものであり、他者との対話を通じて、別の側面から物事を見られるようにすることが大事だと改めて感じた。

・未来は今の中にあるという言葉が印象に残っている。今何が起こっているか、現状を理解する必要がある。私は、立てた問いに対する現状を理解出来てないと感じた。現状を理解した上で、自分の知識や地域の活動などに結び付けて問いを深めていきたいと考える。
 

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