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Medical Technology

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取り扱う特殊光を用いた医療技術

1. インドシアニングリーン (ICG) を用いた近赤外線(NIR)蛍光診断

ICG を近赤外線(780nm)で励起し、蛍光(830nm)発光にてリンパ節や血管を検出する診断

  • リンパ節・リンパ流の術中同定(センチネルリンパ節)、乳がん、悪性黒色腫/保険適用
  • がんの術中同定:脳腫瘍術中同定/保険適用
  • 肺がん/保険適用外
  • 切除対象肺区域・亜区域の選択的描出によるイメージガイド肺切除術/保険適用外
  • 血管・血流評価:脳血管・血流評価/保険適用
  • 食道がん(再建胃管)の術中血流評価/保険適用外
  • 冠動脈グラフトの術中血流評価/保険適用外
  • 皮弁、末梢血管など術中血流評価/保険適用外
冠動脈グラフトの術中血流評価
冠動脈グラフトの術中血流評価 造影前 写真
冠動脈グラフトの術中血流評価 造影中 写真

2波長(730nm/810nm)の近赤外光の吸光比率から算出される近赤外線分光法を用いた血流観察

  • 血管・血流モニタリング:脳血流、腸管血流、皮弁血流筋弁血流/保険適用外
遊離空腸グラフトの術中血流評価
遊離空腸グラフトの術中血流評価 写真

2. 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた光線力学診断(PDD)・光線力学治療(PDT)

5-ALA を用いて、青色の可視光(375-445nm)で励起し、赤色の蛍光(600-740nm)発光にて癌を検出する診断

  • 脳腫瘍(悪性神経膠腫)/保険適用
  • 膀胱がん/保険適用
  • 胃がん腹膜播種/保険適用外
  • 腎盂・尿管がん/保険適用外
膀胱がんにおけるPDD
膀胱がんにおけるPDD 写真
膀胱がんにおけるPDD 写真

5-ALA を用いて、赤色の可視光(600-740nm)、または緑色の可視光(480-580nm)で励起し、生化学反応で癌細胞を死滅させる治療

  • 脳腫瘍、皮膚表皮内がん(日光角化症、ボーエン病、乳房外パジェットなど) 、膀胱がん、前立腺がん/開発中
光照射による蛍光の発生(PDD)と活性酵素種の生成(PDT)
光照射による蛍光の発生(PDD)と活性酵素種の生成(PDT)

3. 狭帯域光観察(NBI)

緑色の狭帯域光(530-550nm)および青色の狭帯域光(390-445nm)による観察にて、血管を描出することで癌を検出する診断

  • 消化管がん(食道がん、胃がん、大腸がん) 、膀胱がん/保険適用
  • 頭頸部がん(口腔癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌など)/保険適用
  • 肺がん・気管支粘膜異形成/保険適用外
膀胱がんにおけるNBI
膀胱がんにおけるNBI 写真
膀胱がんにおけるNBI 写真
食道がんにおけるNBI
食道がんにおけるNBI 写真
食道がんにおけるNBI 写真
中咽頭がんにおけるNBI
中咽頭がんにおけるNBI 写真
中咽頭がんにおけるNBI 写真
狭帯域光観察(NBI)の原理
狭帯域光観察(NBI)の原理 写真

4. セツキシマブサロカロタンナトリウムを用いた光免疫療法 (PIT)

セツキシマブに光感受性の色素IR700を結合させたセツキシマブサロカロタンナトリウムを点滴静注する。
20~28時間後にレーザ光 (波長690 nm)を照射すると、IR700 が光化学反応を生じて、がん細胞を死滅させる治療

  • 切除不能な局所再発の頭頸部がん/保険適用
頬粘膜がんにおける光免疫療法
頬粘膜がんにおける光免疫療法 写真
頬粘膜がんにおける光免疫療法 写真
ニードルカテーテルにシリンドリカルディフーザーを挿入して、レーザー光を照射する。
頬粘膜がんにおける光免疫療法:治療前 写真
治療前
頬粘膜がんにおける光免疫療法:治療4ヵ月後 写真
治療4ヵ月後
頬粘膜がんにおける光免疫療法 画像
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