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私達の外科学教室は、消化器外科・乳腺内分泌外科・小児外科を担当しています。
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教室の特徴として、癌治療に精通した医師が揃っているため、患者さんのQOLおよ
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び予後向上を目的とした肝臓・胆道・膵臓の癌に対する拡大根治手術、食道・胃・大
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腸の癌に対する腹腔鏡手術、乳癌に対する病態に応じた外科手術を含めた治療法
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の選択およびそれぞれの癌に対する適切な補助化学療法(抗癌剤治療)の提供が
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挙げられます。また小児外科は学会専門医が小児科学教室と連携しながら、質の
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常に患者さんのニーズに応えるため、科学的根拠に基づいた最新の医療技術と治
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療を提供し続けていきたいと考えております。そのために以下の臨床および基礎的
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1.臨床的研究:手術成績向上を目指した研究をしています
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○ 消化器癌および乳癌に対する新しい外科治療戦略構築を目指した研究
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○ 肝臓癌:予後向上を目指した新規の手術前後の補助化学療法の開発および
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○ 胆道癌・膵臓癌:癌などが広範囲に及ぶ場合の肝切除や血管(門脈・肝動脈・
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下大静脈)合併切除を伴う拡大根治手術を安全に行うための工夫に関する研究
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○ 膵臓癌:予後向上を目指した新規補助療法の開発・推進および放射線科と連
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○ 人工膵臓を用いた外科周術期血糖制御法の開発と推進
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○ 食道癌:術後呼吸器合併症対策を目的とした腹腔鏡を併用した新しい食道癌
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○ 胃癌・大腸癌:長期的予後向上を目指した術中抗癌剤投与による新治療法の
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○ 小児の悪性腫瘍に対する新たな治療戦略を目指した研究
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2.基礎的研究:近い将来患者さんの役に立つ研究を目指しています
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○ GIST(胃腸管間質腫瘍)の発育進展に関する遺伝子・分子機序の解明
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○ 多発性内分泌腺腫症(MEN)の遺伝子変異の解明および予防的治療法の確立
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○ Hyper Eye Medical System (HEMS)を併用した新しい乳癌手術手技の開発およ
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○ 手術生体侵襲のメカニズム解明を目指した遺伝子的・分子生物学的手法を用
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研 究 内 容
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研究における目標は世界に発信する優れた臨床研究です。研究テーマは臨床での
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疑問点・問題点を基礎的研究にて発展・展開させ、将来的には必ず臨床の場にフィー
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ドバックされることが必須条件となっています。言い換えれば、臨床が見えてくるトラン
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1.人工膵臓を用いた新しい外科周術期血糖管理法の確立
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2.次世代型人工膵臓を用いた肝性糖尿病および膵性糖尿病の解明
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3.電解還元水飲用による周術期の血糖および感染制御への影響に関する研究
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4.肝硬変合併肝癌に対する肝切除時のアミノ酸製剤を用いた栄養管理に関する臨
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5.肝・阻血再灌流障害のメカニズムとその対策に関する基礎的・臨床的研究
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6.肝切除時の新規の肝機能保護法の開発を目指した基礎的・臨床的研究
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7.多変量解析を用いた肝臓・胆道・膵臓癌術後の再発・予後因子の解明および新
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8.術後長期予後を目指した膵臓癌に対する新規治療法の開発・推進
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1.手術部位の薬剤耐性黄色ブドウ球菌感染症に対するファージ溶菌因子を活用し
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2.腹腔鏡下外科手術の安全性向上および適応拡大に向けた新しい手術手技・器
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3.高齢者胃癌に対する胃切除後の新しい真菌症対策を目指した臨床的研究
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4.QOL向上を目指した胃切除術における新規再建法の開発・推進
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5.多変量解析を用いた食道・胃・大腸癌術後の再発・予後因子の解明および新しい
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6.GISTに対するグリベック治療法の薬剤効果メカニズムの解明と有効な治療方法
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7.低侵襲を目的とし、腹腔鏡下手術を併用した食道癌に対する手術手技の開発研究
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1.色素と放射性同位元素を併用した乳癌センチネルリンパ節生検【先進医療】
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2.フルカラーとICG蛍光を同時取得できる新カメラシステム(HEMS)を用いた乳癌セ
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3.乳癌検診におけるCRソフトコピーを用いたマンモグラフィ遠隔診断の研究
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4.マンモグラフィ遠隔診断ネットワークの構築と有用性に関する研究
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5.乳癌ホルモン療法剤の効果と遺伝子多型の関連に関する研究
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7.甲状腺未分化癌の予後向上を目指した集学的治療の確立に関する研究
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8.原発性副甲状腺機能亢進症に対する長期成績からみた新しい外科治療戦略に
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1.小児の便秘に対する骨盤機能評価に関する臨床的研究
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2.小児の消化管運動異常と漢方治療における臨床的研究
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〜 最近の研究成果 〜
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2.次世代型人工膵臓(STG-55、日機装社)の開発・商品化
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5.実績:2006年4月-2012年12月に教室から100編以上の英語論文をpublishし、総
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インパクトファクター数は200以上。また国際学会を含めて主題発表が100編以上
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