アイキャッチ

皮膚科

アレキサンドライトレーザー

皮膚、体表粘膜、毛髪、爪に起こるすべての病気を診療します。熟練スタッフによる 世界水準の良質できめ細かい治療を提供いたします。

概 要

皮膚科では次のような疾患を対象にしています

アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹、乾癬、天疱瘡などの水疱症。
膠原病、薬疹、白斑、脱毛症、皮膚腫瘍などの遺伝性皮膚疾患、熱傷。
とびひ、ヘルペス、イボなどの皮膚感染症全般。

皮膚科では次のような症状を扱っています

  • 皮膚や粘膜に生じた発疹(赤い、黒い、白い、青い、水ぶくれ、ブツブツ)
  • 皮膚に生じたできもの
  • 脱毛症
  • 爪の変形や濁り
  • 皮膚の痒み
  • 皮膚にできた治りにくい傷
  • その他、皮膚のあらゆる症状

診療体制

教授1名、准教授1名、講師1名、助教3名、医員10名により診療を行っています。外来は月曜日、水~金曜日まで連日3名の診察医が当たっています。月曜日、金曜日午後にはそれぞれ乾癬外来・アトピー外来、膠原病外来・レーザー治療外来を行っ ております。入院の患者さんについては、指導医、研修医による複数体制で治療を行っています。週1回教授回診、症例検討会を行い、診断や治療の難しい外来・入院の患者さんの症例については専門医を含めてスタッフ全員で討議、検討を重ねます。

診療方針

皮膚病は種類が多くまた原因不明のものが多いため、治療も長期にわたる傾向があります。我々は「決して諦めない皮膚科」をモットーにして、患者さんひとりひとりに生じた発疹の起こる病態を明確にするため、徹底した原因精査を行います。臨床に直結する基礎的研究をもとにした先進的な医療を提供することも大学病院皮膚科としての使命と考えます。さらに、地域医療に貢献できるように高知県内の皮膚科診療の中核として病診連携ネットワークをつくり、患者さんを広くサポートいたします。

得意分野

皮膚疾患すべてに対応いたします。乾癬に対し、専門外来にてより専門性の高い診断、治療を行います。新しい光線療法の他に先進医療として2010年より生物製剤を用いた治療を行っております。また、膠原病では早期発見、早期治療につとめ全身管理を含めた集学的治療で好成績をあげています。自己免疫性水疱症、アトピー性皮膚炎などでもステロイドのみに頼らない、患者さんごとのオーダーメード医療を提供しております。全身照射装置を含む種々の光線治療器を用いて、乾癬、掌蹠膿疱症、湿疹、皮膚そう痒症、白斑、脱毛症、強皮症、サルコイドーシスなどの肉芽腫性疾患などに光線治療を行っております。皮膚癌などの皮膚腫瘍や皮膚潰瘍に対して植皮術や皮弁形成術など整容面も考慮しながら積極的に手術治療を行っております。皮膚悪性腫瘍に対しては手術療法、化学療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行うことで実績をあげております。

外来診療について

2012年7月17日より、皮膚科外来受診には紹介状が必要です。
従って、下記の患者さんは外来診療をお受けできません。

  • 紹介状をお持ちでない初診患者さん
  • 前回の皮膚科受診より3ヵ月を越えた、予約のない患者さん

本院の外来診療は予約制を導入しております。
初診の方には、待ち時間の短縮や本院と地域の医療機関との連携を推進するため、紹介状をお持ち下さいますようお願いしています。
予約の患者さんや入院患者さんの診療に影響を及ぼさないためにも、上記に当てはまる受診希望の方は、近くの医療機関からの紹介状をお持ちください。
予約をお持ちの方で予約日に受診できなくなった場合は、電話で予約の変更が可能です。
予約日当日17時までに、088-866-5811(病院代表)より予約センターへご連絡ください。
予約切れのまま3ヵ月を越えますと、再度紹介状が必要となります。

初めて受診される方
(要紹介状)
予約のある方
予約のない方
(最終受診から3ヶ月以内)

2019年4月より火曜日は休診となりました。
木曜日は予約のある患者さん以外は受付、診療できません。

予約のある方も、予約日時以外に受診を希望される場合は、前日17時までに088-866-5811(病院代表)より予約センターへご連絡ください。
初診および最終受診から3ヵ月以上経過して予約のない方は、紹介状をお持ちの上、月・水・金曜日の午前11時までに受付をお願いします。
13時以降の一般外来の予約枠は設けておりません。

皮膚科で実施している主な検査は次のようなものです

▼ 皮膚生検

発疹部の皮膚の一部を切り取り、顕微鏡で診断や治療効果の確認を行う検査です。

▼ 真菌検査

発疹部の皮膚の最上層を採取して、顕微鏡で真菌(皮膚病変の原因となるカビ)の有無を確認する検査です。培養を行うこともあります。

▼ パッチテスト

接触物質、薬剤、金属など様々なものに対するアレルギー反応の原因物質を、皮膚に貼布して確認する検査です。

▼ MED(最小紅斑量)測定

紫外線による光線過敏の有無を確認する検査です。

▼ 薬剤アレルギー検査

パッチテスト(主に外来)やプリック・スクラッチテスト、内服誘発試験(主に入院)を行います。

▼ 皮膚エコー検査

皮膚や皮下組織の病変に対する超音波検査です。

▼ ダーモスコピー検査

良性のほくろやいぼと悪性腫瘍との鑑別に有用な、侵襲のない検査です。

皮膚科で実施している主な治療は次のようなものです

▼ 各種外用剤の適切な選択と使用

ステロイド剤、免疫抑制剤、抗アレルギー剤、抗真菌剤などの適切な使用

▼ 膠原病や自己免疫性水疱症(天疱瘡など)に対するステロイドパルス療法、血漿交換療法

▼ 円形脱毛症に対する感作療法(SADBE, DPCP)、ステロイドミニパルス療法

▼ 皮膚悪性腫瘍に対する手術、薬剤、BRM療法、放射線療法などを用いた集学的治療

▼ 皮膚前癌病変(癌になる前段階)、早期癌、各種良性腫瘍の形成外科的切除

▼ 乾癬や白斑に対する紫外線療法
(ナローバンドUVB療法やエキシマランプ)

▼ 選択的波長を出す光源を用いた光線療法

強皮症、白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎に対する光線治療(PUVA、UVA1、ナローバンドUVB、エキシマ)

▼ アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、教育入院

▼ あざやしみに対するレーザー治療

▼ 皮膚良性腫瘍に対する、CO2レーザーを用いた焼灼療法(自費診療)

▼ 掌蹠多汗症に対するイオントフォレーシス療法

▼ 重症腋窩多汗症に対するボトックス注射療法

高度先進医療・特殊治療

▼ 乾癬、関節症性乾癬に対する抗体療法

▼ 膿疱性乾癬に対する顆粒球吸着除去療法

▼ 膠原病、天疱瘡など自己免疫性皮膚疾患に対する集学的療法

1.ステロイドパルス療法
2.エンドキサンパルス療法
3.血漿交換療法
4.大量免疫グロブリン静注療法

専門外来・その他

▼ 乾癬外来(月曜日午後、担当医師 中井浩三)

乾癬は気長く治療を続ける必要がある皮膚疾患です。我々は、きめ細やかな外用療法の指導、内服治療(特にシクロスポリン少量1回投与法)、光線療法(narrow band UVB療法、PUVAおよびPUVA-bath療法)、生物学的製剤、メタボリックシンドロームとして乾癬の病態をとらえた上での生活指導、栄養指導などを組み合わせて、それぞれ患者さんの重症度とニーズに合った治療を行っています。

▼ アトピー外来(月曜日午後、担当医師 青木奈津子)

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な素因も含んださまざまな原因が重なりあって起こる病気です。現時点では病気そのものを根治させる治療法はないため、症状を良い状態に保つことが治療の目標になります。悪化因子の原因検索と対策、スキンケア、薬物療法を組み合わせて最適な治療法を提供していきます。生物学的製剤(デュピルマブ)の投与も行っています。

▼ 膠原病外来(金曜日午後、担当医師 中島喜美子)

膠原病の症状は多彩ですが、皮膚症状が最初に出現することや皮膚症状が主であることがあります。特に全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎では、皮膚症状が診断の手がかりとなったり、治療の目安となることがあります。我々は、種々の検査および治療によって、早期診断、的確な病勢の判断、治療および膠原病の病勢の良好なコントロールを行っています。

▼ レーザー治療外来
(金曜日午後、担当医師 木戸一成、大澤梨佐 )