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血液内科

血液内科では「造血器腫瘍」、「骨髄不全症候群」、「出血性疾患」などに対して専門的な診療を行っています。

概 要

血液内科では次のような疾患を対象にしています

白血病、骨髄異形性症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、貧血、血小板減少症など

血液内科では次のような症状を持った方を診療しています

  • ちょっとした労作で息切れやめまいなどを自覚する
  • 頚部や腋下、股の付け根などにしこり(リンパ節)を触れる
  • 青あざができやすかったり、鼻血が止まりにくい
  • 原因不明の熱がつづく
  • 健康診断で貧血や白血球増多、血小板減少などを指摘された

診療体制

年間約400名の入院患者があり、主に悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫などの血液の悪性疾患を扱っています。血液に限らず原因不明の感染性の疾患や不明熱なども診療しています。また、高知県として唯一の骨髄バンク認定の骨髄移植施設として、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、さい帯血移植などに精力的に取り組んでいます。

診療方針

血液疾患では患者の全身状態を的確に判断し、迅速に診断治療を行うことが重要です。このため早急な検査で診断をつけるようにしています。また疾患を総合的に治療するため他の診療科とも協力して診療を進めています。

得意分野

血液疾患全てに対応できます。特に一人一人の患者さんを丁寧に診療する体制をとっています。

血液内科で実施している主な検査は次のようなものです

▼ 骨髄穿刺

血液を産生している臓器(骨髄)から骨髄(液状)を吸出し、組織標本として検査し、貧血や白血球増多、血小板減少などの原因を調べる検査です。検査は20~30分程度で終わり、局所麻酔をつかいますが、検体を採取する際には少し痛みを伴います。この検査は外来でも日常的に行われている検査です。詳しくは検査を受ける際の同意書を頂く際に説明させてもらいます。

▼ リンパ節生検

腫大したリンパ節の原因を調べるために必要な検査です。外科等に依頼し施行してもらいます。小規模ながらも手術が必要ですが、原因の検査としては直接的で確診の為には必須です。また、病理(病名をつける)の診断だけでなく、その病気の性質や治療の反応性を知る上で重要な検査です。

血液内科で実施している主な治療は次のようなものです

悪性疾患が多いため、治療内容の主なものは、抗癌剤を使用する化学療法が主体です。
血液疾患でも腫瘤を形成する病変などに対しては、放射線治療を行います。
その他、症状に応じて輸血や抗生物質の投与などを施行します。

高度先進医療・特殊治療

▼ 造血幹細胞移植

骨髄移植、末梢血幹細胞移植、さい帯血移植など造血幹細胞移植を行っています。これにより、難治性の血液疾患や最近ではその他固形腫瘍も治癒の目指せる疾患になっています。 現在では、高知県唯一の骨髄バンク認定の施設として、骨髄採取も行っています。