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がん治療センター

特定機能病院である大学病院には医療スタッフの研修の実施、診療支援、さらにがん診療連携協議会を設置して地域がん診療連携拠点病院を含めた地域のがん診療を支援していくことが求められています。これらに加えて複数の腫瘍に対する抗がん剤治療を行う機能を有する部門としてがん治療センターを必要としています。
がん治療センターでは各科、各部で行われている「がん診療」や、がん拠点病院の指定要件でもある「がん登録」「緩和ケアセンター」「相談支援部門」「外来化学療法センター」「放射線治療センター」「がんのリハビリテーションチーム」「がん情報の公表・公開」「地域医療機関等との連携」などの機能を一元的に管理し、それぞれの機能が充分発揮され、都道府県がん診療拠点病院としての役割を果たせるよう企画・調整を行っています。また、若年者のがん教育にも積極的に取り組んでおり、県内の小・中・高校で「がんの出前授業」を行っています。

概 要

がん治療センターの特徴

がんに対する標準治療はもちろんのこと、全国の多施設と共同した臨床研究や新薬の開発治験を推進し、新しいがん治療の開発に取り組んでいます。全国レベルの臨床研究を約20研究施行中です。

がん治療センターの体制

緩和ケアセンターは医師をはじめとする多種専門職で構成されたチームで身体的・精神的苦痛や不安の緩和を目的として活動しています。平成19年度からは専任看護師を配置し、機能アップをはかり、皆さんのご期待にお応えできる体制を整えています。
外来化学療法センターは医師、看護師(がん化学療法認定看護師を含む)、薬剤師(がん化学療法認定薬剤師を含む)が常駐しています。ベッド2床・電動リクライニングチェア12台の合わせて14の点滴ブースがあり、それぞれのブースにはナースコールが備え付けられ、異変があれば看護師がすぐに駆けつけます。予約制をとっており1日20名から40名の患者さんが来室されます。更に令和4年度からは「放射線治療センター」を新設し高知県のがん診療の質の向上に取り組んでいます。
「がん登録」や「がん情報の公表・公開」は診療情報管理室で行い、「相談支援」としてはがん相談窓口を開設し院内外からの相談に対応しています。