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臨床工学部

臨床工学部

臨床工学部では、院内における医療機器の適正な使用と安全性の向上を目的に、医療機器のスペシャリストである臨床工学技士が、病棟・外来・手術部・透析部・血管造影室などで使用される人工呼吸器、輸液ポンプ、人工心肺装置、透析装置など、様々な医療機器の保守管理業務や操作業務を行っています。本院の高度先進医療を推進する上で欠かすことのできない先進的な医療機器の安全で効率的な運用を支えています。

概 要

臨床工学部の特徴

◎ 医療機器の中央管理と固定配置管理
  医療機器をいつでも最良の状態で使用できるよう、中央管理および固定配置管理という専門性の高い保守管理システムを構築しています。
 中央管理:人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプなど、約30種類の医療機器が必要  な時にいつでも使用できるよう、臨床工学技士により常に点検整備され、貸出し用として臨床工学部に保管されています。
  固定配置管理:移動することが困難などの理由で使用部署に常時配置されている医療機器については、臨床工学技士が配置場所に出向いて点検を行い、いつでも直ぐに使用できるよう、各使用部署にて整備保管を行っています。

◎ 高度医療機器の準備と操作
  心臓手術における人工心肺装置、心不全患者における大動脈内バルーンパンピング装置、心臓カテーテル検査装置、腎不全治療における透析装置、その他に手術用ロボット手術ユニット「da Vinci」の高度先進医療機器の使用には、非常に専門性の高い技術、知識及び安全性が要求されます。これらの治療において、医師の監督の下、専門技術を習得した臨床工学技士が、準備、操作、補助などを行い、安全かつ円滑な治療の遂行を支援しています。

◎ 他部署・院内チームとの連携
  臨床工学部では、医療安全管理部、呼吸ケアチーム、DMAT(災害派遣医療チーム)などとの連携も積極的に行っており、院内安全管理、患者ケア、災害対策などにも貢献することで、本院の安全かつ高度な先進医療を縁の下で支えています。

◎ 医療機器の教育・指導
  本院のスタッフを始め、研修医や医学生、また、学外の医療系養成学校生に対して、医療機器の適正かつ安全な使用に関する教育や実習を行い、医療人育成にも貢献しています。

臨床工学部の体制

臨床工学部 部長 教授(兼任)
副部長/臨床工学技士長 1名
臨床工学技士 20名
事務補佐員 1名

業務内容分類:

  • 医療機器管理業務
  • 手術部業務
  • 人工心肺業務
  • 血液浄化業務
  • カテーテル・ペースメーカ業務
  • ICU業務

業務範囲:
病棟、外来、手術部、集中治療部、周産母子センター、透析部、血管造影室、救急部 等

設備・施設等の紹介

臨床工学部は、1病棟2階西側で医療機器の中央管理を行っています。
また、医療機器の点検・整備に必要な測定機器・器具を保有し、これらを用いて日々の点検・修理整備を行っています。


管理医療機器:
約2000台(中央管理機器900台、固定配置機器1100台)

測定機器・器具:
15台(電気安全解析装置、輸液ポンプテスタ、電気メスアナライザ、酸素モニタ、 除細動テスタ、パルスオキシメータチェッカー、模擬波形発生装置、モデル肺デジタル、温湿度計等)