修了生の声

大学院を修了して

2022年度
看護教育・看護管理学分野
修了生

私は病棟看護師として勤務しながら医療安全に関する組織的役割に携わる中で、その役割がうまく果たせていないと感じるようになり、もっと自分が勉強する必要があると思うようになりました。また、病棟のチームリーダー役割も加わり、自分自身の管理的側面の知識・能力の未熟さも痛感していました。すでに学生時代の友人らが大学院に進学していたことも進学を決意する後押しとなりました。

大学院進学時は、COVID-19感染拡大と重なったため入学式はなく、授業はすべてオンラインとなり、思い描いていた大学院生活とは全く異なりました。当時は不安いっぱいで、不慣れなオンラインに悪戦苦闘しながらもグループワークに取り組んだことは、今では良い思い出です。そして、講義でのディスカッションは、新たな気付きと学びを得られる充実した時間でした。研究は何度もくじけそうになりましたが、先生に導いていただき、ゼミ仲間や同期と励まし合いながら取り組むことで修了することができました。さらに在学中は、四国四大学合同研究発表会で発表する機会をいただき、他職種から意見をいただいたことは貴重な経験でした。

大学院修了後は、病棟看護師として“病院組織や経営に貢献できることは何か”を日々意識するようになりました。大学院で看護教育を学び、また研究に取り組む中で、医療安全もすべては教育だ!と教育の重要性を再認識し、安全で質の高い看護を提供するためには後輩や新人看護師に合わせた指導が必要であることから、教育の分野にも携わってみたいと思うようになりました。今は、医療安全委員は交替となりましたが、看護管理の視点を養うとともに大学院での学びを思い出しながら、学生実習指導や現任教育という新しい役割を遂行していきます。

時に相談できる、大学院の同期という心強い仲間に出会えたことに感謝しています。