今後取り組んでいく予定の卒論・修論テーマ一覧

テーマ例
概要
(卒)南極海リュツォ・ホルム湾における完新世の東南極氷床融解史の復元 第47次南極越冬観測(JARE47)において,南極海リュツォ・ホルム湾から海底コアが採取された.それらのコアは最終氷期以降の東南極氷床の融解に伴う堆積環境変化が記録されていると予想される.そのため,堆積物に含まれる有機物組成,微化石群集,有孔虫の酸素同位体比などを分析し,古環境変遷を復元する.
(卒)オーストラリア太古代ボーリングコアの炭素・窒素・硫黄分析 2007年夏にオーストラリア・ピルバラで掘削されたボーリングコア連続試料を使って,約32億年前の海底熱水系堆積物の元素濃度変化を明らかにし,当時の堆積環境,微生物量などの変遷史を復元する.
(卒)黒潮大蛇行および冷水塊の氷期ー間氷期スケールの変動 遠州灘沖海山および熊野海盆から採取されたコアを用いて,最終氷期以降に於ける黒潮大蛇行および冷水塊の盛衰に関して同位体地球化学および有機地球化学的にアプローチする.
(卒)オホーツク海における過去50万年間のバイオマーカー分析 オホーツク海中央部から採取されたコアのバイオマーカー分析から,表層水温変動,生物生産変動などを復元し,世界で最も低緯度に位置する海氷域における過去50万年間の環境変動史を解析する.
(卒)北西太平洋における現世アルケノン量とアルケノン古水温の緯度分布 白鳳丸KH04-2航海などで赤道付近から日本列島まで緯度トランセクトで採取された懸濁粒子フィルタを用いて,アルケノンを中心としたバイオマーカー分析を行い,現場表層水温とアルケノン古水温の比較,地理的分布,ココリス群集との比較などを行う.

(卒)南太平洋亜熱帯域における第四紀の炭素・酸素同位体比および有機炭素量の変動

南半球亜熱帯域のコアを用いて過去100万年間の酸素・炭素同位体比変動を復元し,亜熱帯循環系の消長や前線帯の変動などを議論する.
(修)バイオマーカーおよび分子レベル水素・炭素同位体比を用いた南極海における氷床・海氷・生物生産システム変動の解析 キーワード:南極海,南大洋,東南極氷床,南極環流,バイオマーカー,分子レベル水素・炭素同位体比
(修)IODPベーリング海掘削コアを用いた新生代の古海洋変動復元 キーワード:アルケノン,新生代寒冷化,酸素・炭素同位体比,バイオマーカー,生物生産量変動