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海洋生物研究 海洋流域圏 海洋生命研究
  
 ■ 業績・研究    
 
 この分野では,黒潮圏を中心とした流域を対象とした自然資源管理のあり方をもっぱら社会科学的な視点から解明することを課題としています.流域圏には黒潮が直接的に接岸する流域だけでなく,森から沿岸に注ぐ河川の流域も含まれています.
 主な研究対象は,日本のほか,台湾,フィリピン,マレーシア,インドネシアなどです.これらの地域を結ぶとSの字になることから,黒潮圏S状帯とも呼ばれています.この地域は,モンスーン・アジアの中の島嶼でもあります.夏季の豊かな降雨を前提にコメ作を軸に稠密な人口が展開してきました.人が自然と深く関わるこの地域では,近年,急速な経済発展や気候変動といったインパクトが重なり,自然の荒廃が一気に進みました.その結果,人と自然の関係を根本的に見直す必要に迫られています.
 本部門では,さまざまな切り口でこの問題に取り組んでいます.海洋汚染や気候変動によって荒廃しつつあるサンゴ礁や藻場を対象にした沿岸域の自然管理問題の解明や沿岸・河川生態系に直接的な影響を及ぼす森林管理問題、および、河川や湖沼における自然と人の結びつきのあり方などの検討を高知、沖縄、台湾、カンボジア、インドネシアなどのフィールドで進めています.
 また自然科学研究者との連携している点も大きな特徴です.サンゴの白化のメカニズムの研究や森林再生の方法など課題の解決には,分野を超えた学際的なアプローチが不可欠であり,自然科学と人文・社会科学の接点で新しい自然資源管理を模索しています.

 ■ 組 織

 副部門長

飯國 芳明  教授・兼務

沿岸や河川生態系に直接的な影響を及ぼす土地管理を中心に,高知県や台湾,韓国などの北東アジアに重点を射程においた研究をしています.山の管理は経済発展途上段階では過剰利用であり,これによる土壌浸食などが深刻ですが,経済発展が進むと逆に過少利用が自然資源を破壊し始めます.こうした自然資源問題の変遷を自然環境と経済発展の両面から捉えて,管理のあり方を具体的に構築しつつあります.

 教 員

新保 輝幸 教授・兼務

人間社会に様々な恵みをもたらす沿岸生態系の内,特にサンゴ群集生態系に重点を置き,その経済価値の評価や保全のあり方についての研究を行っています.現在の主たるフィールドは,国内では高知県大月町柏島,鹿児島県与論島など,国外ではフィリピン・ビコール地方サンミゲル島(SMI)などです.例えば,与論島では自然科学者と共同でサンゴ礁衰退の原因を検討し,住民主体の取組みで人為的インパクトをコントロールし,サンゴ礁を再生させる道を探っています.SMIでは,現地住民が主体になって管理を行っている海洋保護区を調査し,実態を明らかにするとともに,その費用や便益を評価し,沿岸生態系の持続可能な利用のあり方を研究しています.

堀 美菜 助教・兼務

漁業を生業とする人々の生活や社会,また彼らの漁獲した水産物の流通について研究をしています.主なフィールドは東南アジア諸国(特にタイ・カンボジア)ですが,これらの国々で生産された水産物は世界へと流通しており,我々日本人も多くを消費しています.地域において漁業のもつ役割や特性を踏まえた上で,今後どのような発展が可能なのか,そのためにいかなる管理が望ましいのかを検討しています.




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