-若手教員研究優秀賞、大学院生研究奨励賞-

2012年1月11日

 この研究顕彰制度は、優れた研究を行った者を表彰することにより、研究業績者、若手教員及び大学院生の研究意欲の高揚を図り、もって本学における研究の活性化と一層の発展を目指し、今後の活躍の発展性が期待される研究者個人を学長が表彰することを目的としています。
 平成23年度は、若手教員研究優秀賞2名、大学院生研究奨励賞3名の方々が受賞されました。

授賞式

  日 時:平成24年1月11日(水)11:00~
  場 所:学長室

 

受賞者

若手教員研究優秀賞

  あべ     てつたろう
 阿部 鉄太郎  (教育学部門 講師)
阿部氏による「人体具象彫刻の制作研究と彫刻技術普及活動について」の研究は、独創的であることが評価された。特に、氏の専門とする彫刻分野において、国内最高レベルの公募展である日展での特選受賞、並びに高知県展に新設された「渡辺一八大賞」の初代受賞者となったことなどが高く評価された。同氏の研究は実技と理論の両面において先導的であり、当該分野の発展に多大な貢献をするものと期待される。

  こたに  のりひろ
 小谷 典弘 (基礎医学部門 助教)
小谷氏による「細胞膜上分子間相互作用が拓く先端医療」の研究は、独創性に優れていることが評価された。同氏の行った、細胞膜上の機能分子解析に必要な画期的手法の開発、それを利用した抗体医薬品標的分子探索システム構築に向けたアプローチが先駆的なことが高く評価された。同氏の業績は、Proc. Natl. Acad. Sci. USAを含む超一流の国際学術誌に発表されており、当該分野での益々の活躍が期待される。

大学院生研究奨励賞

  なかやま   なおひで
 中山 直英  (大学院総合人間自然科学研究科応用自然科学専攻)
ソコダラ科魚類の分類学的研究を行うために、世界各地の研究機関に出かけ標本調査を行うとともに、CTスキャンによる内部骨格の観察や魚類特有の感覚器官である側線系の比較検討を精力的に行ったことが評価された。これらの研究により、ニホンソコダラ属に近縁な新属新種を多く発見するとともに、これらの研究業績に対して、平成22年度笹川科学研究奨励賞が授与されたことなどが高く評価された。

  そがめ    よういちろう
 十亀 陽一郎  (大学院総合人間自然科学研究科理学専攻)
単細胞生物Colpoda cucullusにおける休眠シスト形成のシグナル伝達系とタンパク質リン酸化の解析に関する研究により、100年以上も前から未解明とされてきた細胞構造の解体・再構築に関するプロセス解明に向けた独創性を発揮し、精力的に成果をおさめたことが評価された。同君は修士課程1年生にも関わらず高いレベルにあり、研究することの魅力と夢を説得力ある言葉で解説したことが高く評価された。

  ンガツ      ランドゥ      ロジャー
 NGATU NLANDU Roger(大学院総合人間自然科学研究科医学専攻)
スイゼンジノリから得られるサクラン、及びアフリカ中部コンゴで民間薬として使用されている当地域固有の植物種より抗アレルギー剤を探索し、その有効成分の同定に向けた研究、さらにはそれらを用いたアトピー性皮膚炎の治療研究など、幅広い分野で有益な成果を挙げたことが評価された。本研究内容を通して、同君のトランスレーショナルリサーチ能力の高さを示した点も高く評価された。


なお、本年度の研究功績者賞については、該当者なしとなりました。


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