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 太田講師が「プロテオミクスと遺伝学を基盤とした分裂期染色体の制御メカニズムの解析」に対し、平成29年度高知信用金庫・高知安心友の会学術賞を授与されました。

 高知大学医学部では、高知信用金庫及び高知安心友の会から医学研究に対して助成をいただいています。この助成金を基金として、高知大学医学部(高知医科大学時代を含む。)において基礎・臨床の各分野で学術研究上顕著な成果をあげた研究者に対し、学術賞を授与しています。


後列左から降幡教授、横山教授、奥谷教授
前列左から本家医学部長、太田講師、福原助教、高知信用金庫 山岡理事


研究の概要
 ゲノムを正確に複製、分配し、次世代細胞へと自身のゲノム情報を受け継ぐことは、生物にとって最も基本的な性質の一つであり、その異常は染色体異数性や細胞のがん化につながる。従って、その機構を解明することは重要であるが、未だに解明されていない点が多い。これまでに、質量分析によるプロテオミクスを展開することで、分裂期染色体上に約4000種類のタンパク質を同定し、そこに含まれる非特異的結合タンパク質を除いた“真の”染色体タンパク質の抽出を行なった。近年、隠されたタンパク質間の相互作用を見いだすために、機械学習を基盤としたシミュレーションを開発し、これらの成果から、実際に発見した数種類の新規分裂期染色体タンパク質について、その機能解析も行った。一方で、分裂期の制御を理解する上で重要となる、タンパク質リン酸化の包括的な理解に関して、染色体上の分裂期特異的リン酸化と脱リン酸化を決定した。これらは、今後の染色体動態の制御機構の解明に向けて大きな足がかりとなる。





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