
*研究紹介
DNAを鋳型としたmRNAの合成反応(転写)は、RNAポリメラーゼII(Pol II)という酵素によって触媒されますが、この反応は開始、伸長、終結の3つのステップから成ります。転写の開始反応が遺伝子発現における主要な制御段階であることは以前から知られていましたが、最近これに続く伸長段階も、反応が途中で非常に停止し易い(実にゲノム上の1/3の遺伝子で転写開始直後にPol IIの停止が起こっている)こと、巨大な遺伝子(例えばDystrophin)では全長の転写に一日近くもの時間がかかることなどから、重要な制御の場であることが認識されてきました。これまでに、この段階を正または負に制御する転写伸長因子が10個以上単離されていますが、そのうちのいくつかは癌をはじめとする病気の発症と密接に関連することが明らかとなり、転写伸長因子病という疾患概念が産まれています。 ※下記のスライドはクリックすることで大きな画像で見ることができます。 |
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*教育内容
*学部教育* 【遺伝子医学】1)ゲノムを学ぶ 2)ゲノム解剖学 3)ゲノムの機能 4)ゲノムの複製と進化 【遺伝子医学実習】
(1) マウス肝臓からの染色体DNAとタンパク質の調製
(2) タンパク質の定量とSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動 (3) DNAの制限酵素による切断とアガロースゲル電気泳動(RFLP解析) (4) PCR法による遺伝子型の判定 (5) プラスミドDNAによる大腸菌の形質転換 *大学院教育* 【医科学専攻修士課程】分子から見た医学と医療 【医学系研究科博士課程】 転写制御機構と発癌、基礎分子生物学実験法 |
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