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ご挨拶

河野 崇

報恩感謝を胸に使命を果たす

高知大学医学部麻酔科学・集中治療医学講座
教授 河野 崇

私は、2020年11月1日に麻酔科学・集中治療医学講座教授を拝命致しました。私は1998年に高知医科大学を卒業後、徳島大学の麻酔科に入局し、徳島大学および関連施設、ウイスコンシン医科大学、そして2010年からは高知大学に戻り、臨床と研究の研鑽を積んでまいりました。

私どもの教室は、麻酔・周術期管理を中心に集中治療、ペインクリニック、緩和医療の診療を担当しています。1981年に開設して以来、多くの優秀な麻酔科医を輩出してきました。このような教室を主宰させていただくことの重責を感じながらも、報恩感謝を胸に、診療・研究を更に発展させ、時代に応変する新たな伝統を築きたいと考えています。

高齢化の最先端にある高知県では、全身麻酔件数に占める高齢者の割合がわが国の平均的予測よりも4年も早く50%を超えています。この事実を受け止め、困難な課題にも真正面から向き合い、高齢者特有の外科侵襲学に生理学、薬理学、および各疾患に関する病理学を関連させて検討しなければなりません。課題先進県だからこそ、課題解決の先進県となって、私たちが得た知見を全国、世界に示していきたいと考えています。そして、地域の患者様が安全で安心できる、質の高い医療を提供できるよう継続して取り組んでまいります。

私の使命は、高度な知識や技術、研究マインドを身に付けるとともに、柔軟な思考と対応力をもつことで、患者様、同僚、他科の医師から信頼される魅力的な麻酔科医を育成することです。