学生・研修医の方へ

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学生教育

臨床実習はこれまでの麻酔管理を中心とした見学・ディスカッション以外に講義、シミュレーション、ICU回診、プレゼンテーションといった異なる形態の教育を行っています。
講義は麻酔の歴史から始まり、呼吸・循環生理、そして臨床に至るまで基本的なことを理解できるように指導しています。さらに集中治療医療、緩和医療、救急・災害医療といったいろいろな分野についても講義を行っています。

シミュレーション学習ではシミュレーターを用いて主にモニターの装着・測定、麻酔導入(静脈路確保・マスク換気・気管挿管など)の指導をしています。初回ではモニタリングができるようになること、麻酔導入に必要な手技を体感することを目的としています。これらは患者の状態をモニターで客観的に評価でき麻酔導入の重要な点を理解するのに非常に効果的です。
2回目では3人一組で役割を決め、呈示されたシナリオに対して麻酔導入のプランを自分たちで考えシミュレーションを行います。そしてフィードバックを行うことでいろいろな麻酔の知識をより実践形式で獲得していくことを目的としています。ここまでになると術前の患者評価の重要性、患者の状態を考慮した麻酔導入を考えられるようになります。

ICUの回診を見学することで周術期管理、特に呼吸・循環管理の重要性を理解してもらうとともに人工呼吸器やCHDFなどの血液浄化についても学ぶ絶好の機会となっています。

最終日のプレゼンテーションは2週間の総決算で担当症例の麻酔管理の重要点について発表する場となります。麻酔担当スタッフとの綿密なディスカッションのもとにスライドを作製し発表することでより専門的な知識、麻酔管理の重要ポイントが明確になりグループ内で情報を共有できるといったメリットもあり達成感を感じられるものになっています。

麻酔を中心とした周術期管理の醍醐味は刻一刻と変化する生体情報を分析して適切な対応を行うことにより時には危機的状況にある患者の命を救命し、時には患者の苦痛を軽減するといったように患者の守護神的存在になりえるところにあると感じています。
このような試みのもと研修医や臨床実習学生に麻酔学の醍醐味を感じてもらえるようスタッフ総力をあげて教育指導を行っていきます。ぜひ我々といっしょに麻酔学のおもしろさを探求していきましょう。

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