バランスの良い放射線診断診療を

 放射線科は画像診断、IVR、放射線治療の3つの大きな分野から成り立っています。画像診断の中でも、CT,MRIなどの形態画像と機能代謝画像とよばれる核医学があります。当教室では画像診断、IVRを担当しています。各分野にディビジョン・チーフをおき、分野間で密接に交流しながらバランスのよい放射線診断診療を行っています。IVRは、この分野の第一人者であります山上教授が新しく就任してからは、全国的にもトップレベルの施設に飛躍しました。さらに若い人材の育成を通じて、益々の発展をとげています。 画像診断の分野ではサイクロトロンシステムを導入し最新PET検査を行っています。
 放射線診断科は、頭の先から足の先まで全ての臓器を取り扱っており、一診療科でありながら、ほとんど全ての診療科と何らかのかかわりを持つという特徴的な診療科です。ですから、放射線診断科の質が向上すれば、各科の診療を支援し、ひいては病院全体の診療の向上に寄与するともいえるのではないでしょうか。そこで当教室では各診療科とのカンファレンスを重視し、臨床に直結できる画像診断やIVRを提供できるよう心がけています。
 また、放射線診断科領域は日進月歩に進歩しています。その変化に十分に対応していくため、国内外の先進施設への留学などを通じた人的交流を推進しています。