研究概要

 本研究プロジェクトでは、バイオマス・水・エネルギー循環を一体とする環境に配慮したゼロエミッションの地域循環型システムを確立する目的で、以下の3サブグループから構成される異分野横断の連携研究を実施します。
1.水・バイオマスのカスケード型循環システムグループ(G1)
2.水資源・バイオマスエネルギーグループ(G2)
3.流域水環境管理グループ(G3)
 
 G1では、従来の一過型の水・バイオマス利用システムから脱却し、革新的な水・バイオマスのカスケード型循環システムの開発を目指した一連の研究を行います。すなわち、未利用バイオマスの質を考慮し、高付加価値な循環利用を進めた上で、それが不可能なバイオマスや高付加価値利用の残さについては、より低品位な循環利用を行うなど、バイオマス循環をカスケード的に行うことにより、バイオマスを徹底的に「しゃぶりつくし」、農業地域のバイオマスからより多くの価値と製品を生み出すことを目指しています。その際には、従来の農業・林業・水産業・工業等の産業セクターや、場の違い(山・都市・農村・海、等)を超えた循環を模索することにより、ある場所では「ゴミ」であったものを別の場所で「宝」として有効活用する技術とシステムを開発します。G2では、水資源・バイオマスの活用による「地域内のエネルギー自給」を可能とすることを目指し、資源収集や燃焼利用の観点から新規の森林・農業系バイオマスの資源・エネルギー利用技術・システム開発を目指した研究を行います。G3では、流域水環境保全に向け、「水」をキーワードにした様々な研究分野の研究者の共同により、各種の水環境保全技術の開発や水環境の調査研究を実施します。
 本プロジェクト研究の推進が、水やバイオマスの有効利用ならびに環境保全につながると同時に、地域活性化にも寄与することを願っています。

 

森林・農業系バイオマスの資源・エネルギー利用システムの構築
森林・農業系バイオマスの資源・エネルギー利用システムの構築

 

 

「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書

2015年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(2MB)

2014年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(2MB)

2013年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(782KB)

2012年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(2MB)

2011年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(1MB)

2010年「水・バイオマス」サブプロジェクト報告書(2MB)

 

 

AED設置場所