地域との連携・協働
ロールモデル集
ニューズレターの発行
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2024年3月 Vol.14 発行 【PDFを開く】
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2023年3月 Vol.13 発行 【PDFを開く】
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2022年3月 Vol.12 発行 【PDFを開く】
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2021年3月 Vol.11 発行 【PDFを開く】
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2020年3月 Vol.10 発行 【PDFを開く】
高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん NEWS LETTER 2019年3月 Vol.9 発行 【PDFを開く】
ロールモデル講演会(地域活躍版)
2018年06月11日 国際経験を活かしてキャリアを組立てる詳細内容
2018年6月11日、香美市で「牧工房」を主宰する内田牧子さんを講師に招き、フィリピンで青年海外協力隊として活動した経験を踏まえて、キャリアの組み立てについて講演いただきました。参加者は142人でした。内田さんは自身も波瀾万丈と評するキャリアを経験し、現在は高知県を拠点にオーガニックのスキンケア商品、ペット用の海藻シャンプーなどを製造販売しています。フィリピン時代には陶芸指導員ながら、しいたけ栽培、竹細工作り、マホガニー林の管理など村の為なら何でも取り組みました。帰国後も国内外で様々なビジネスに挑みました。ある時、体調を崩していた内田さんは、オーガニック素材で作ったシャンプーを使うと髪の毛や皮膚の調子が良いことを実感し、アートと健康を合わせたオーガニック商品の製造・販売を始めようと思い立つなり、その足ですぐにスリランカ、インドに飛び伝統的な健康について学びました。今は、この仕事との出会いのためにこれまでの経験があったと思うほど「これだ」と感じる仕事についていると実感するそうです。参加者からは、波瀾万丈だけれど、自分のやりたいことに正直に向き合い、それを実現させる行動力がすごいとの感想が多々寄せられました。(自主経費により実施)
2018年05月30日 ボリビアの人々との出会いから 〜手仕事の場づくりをはじめて〜詳細内容
2018年5月30日、高知市土佐山で「桑と茜」を主宰する福田わかなさんを講師に招き、ボリビア多民族国家で青年海外協力隊員として活動した経験を踏まえて、キャリアの組み立てについて講演いただきました。142人の参加がありました。福田さんは大学卒業後、民間企業に就職、そして28歳の時に英国の大学院に進学しました。その経歴からは英語が得意と思われがちですが、実は留学中も帰国してからも英語への苦手意識はなくならず、大学院の時には日常の課題にも苦労させられたそうです。その後、福田さんは、ボリビアで青年海外協力隊の活動に従事しました。初めてのスペイン語にワクワクしたそうです。やがて、外国の人々や暮らしに触れて、日本人である自分に意識が向くようになりました。そして、日本で自分が幸せを感じるシゴトをして、そのことを通じて、誰かの役に立ちたいと考えた結果、自分も周りも楽しくなる「手仕事」に辿りつきました。色々な土地文化、そして多様な人に触れ、他者と交わることで自分が相対化され、自由を得たと福田さんは話します。以前とは違った方法で国際協力に関わりたい気持ちもあるととても意欲的でした。(自主経費により実施)
働き方に関する講演会
2021年11月13日 過労死等防止のためのセミナー詳細内容
11月13日、高知大学朝倉キャンパスにて、愛媛大学名誉教授の長井偉訓先生、過労死遺族の会四国代表の久保様、そして電通過労死事件の高橋まつりさんのお母様をお招きして「過労死等防止のためのセミナー」を開催しました。セミナーには学生、教職員、一般の方を合わせて23名が参加しました。
対面方式で行われたセミナーでは、講師が言葉を詰まらせる場面もあり、遺族の悲しみに終わりはないとの言葉に参加者も真剣な表情で聞き入っていました。これから就職活動を始める学生、経営学を学ぶ学生、学生を支える教職員、それぞれの関心や立場から質問が寄せられました。セミナー終了後には追加の質疑の時間が設けられ、学生から寄せられた質問に対して講師の皆さんは誠実に応じてくださいました。
2021年02月18日 雇用平等に関する講演会詳細内容
男女共同参画推進室では、令和3年2月18日に「雇用平等に関する講演会」をオンラインにより開催しました。「男女共同参画社会を考える」履修生84人が参加しました。講師の池谷江理子先生(高知工業高等専門学校名誉教授)は、ジェンダー地理学を専門とし、ジェンダーやその差異が地域によってどのような特色を持つのか、その原因は何かを研究されています。この講演会では、日本の戦後を対象に雇用の分野のジェンダーについて考えました。日本の戦後において、雇用平等は実現してきたか、雇用形態別雇用者数、賃金格差の要因、性別管理職比率の推移など多様なデータを分析した上で、雇用文化や制度、性別役割分業、性差別的文化など雇用平等を阻む背景を分析しました。そのうえで、企業における雇用制度の改善や、育児・介護等の社会化、外部支援の確保等雇用平等に向けた課題が提示されました。
2019年09月24日 過労死ゼロ!若者の過労死問題を考える詳細内容
2019年9月24日、愛媛大学名誉教授の長井偉訓先生と過労死遺族の会の久保直純さんをお迎えして過労死等防止対策等労働条件に関する啓発授業『過労死ゼロ!若者の過労死問題を考える』を開催しました。
はじめに、過労死遺族の会の久保さんに、その経験についてお話しいただいた後、長井先生より「若者の過労死・過労自死現状特徴」「電通女性新入社員過労自死事件の論点」日本における過労死問題の構造的要因」について講演いただきました。過労自死については、長時間労働に加えてパワハラなどのハラスメントが影響しているそうです。安定しているお堅いイメージの職場で起きている事例に、学生たちは真剣な面持ちで話に聞き入っていました。
2019年09月21日 就業の場における男女共同参画 ー雇用平等の現状と課題ー詳細内容
2019年9月21日に高知工業高等専門学校名誉教授 池谷江理子氏に、「就業の場における男女共同参画ー雇用平等の現状と課題ー」について講演していただきました。
男女雇用機会均等法は、差別抑止義務の一部が努力義務に留められている点において、差別禁止法としては不完全です。ですが、雇用の場における女性差別は法的に許されないものであるというメッセージは明白でした。雇用平等からみますと、男女間の賃金、昇進・昇格、役付きなどは均等待遇には程遠い雇用環境です。雇用平等を阻んでいるのは、企業の雇用文化や平等支援制度の充実度、家庭内役割分業、性差別的文化環境など、私たちの周りには様々な要因があるのです。
キャリア形成セミナー(こうち男女共同参画センター「ソーレ」共催)
2023年09月14日 就活の前に職業人生を考える詳細内容
2023年9月14日(木)男女共同参画推進室は令和5年度「キャリア形成支援セミナー」を実施しました。このセミナーは、こうち男女共同参画センター「ソーレ」の支援を受けて、例年実施しているものです。
このセミナーは「キャリア1」で講義を受講し、「キャリア2」で地域のロールモデルのお話を聞き、「キャリア3」では受講生同士で意見の交換や共有をする3部構成で実施されました。
「キャリア1」では、法政大学キャリアデザイン学部教授の児美川(こみかわ)孝一郎先生をお招きしました。児美川先生にセミナーの柱となる講義として「就活の前に職業人生を考える」についてお話しいただきました。
児美川先生からは、@「シューカツ」はわずか数年の出来事で、「キャリア」は長い人生を生きることを考える必要がある、A「シューカツ」は今ある社会の価値観を前提にしがちだが、「キャリア」は自分の芯、判断や行動の軸が大事である、B「シューカツ」は競わされ、煽られる、「キャリア」は自分の個性や感じ方、多様性を考慮することが大切であるとのお話がありました。
また、クランボルツの「計画的偶発性」の紹介がありました。@人生はプランニング論(目標設定→計画→実行)の通りには進まない。「偶然のチャンス」を生かして、転換している人が多い。A「偶然のチャンス」に出会える為には「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」を磨く日常的な取組が必要、B変化への適応力は必要だが、順応するだけでは駄目で、必要に合わせて「抵抗」もするし、「変革」も試みることが必要で、時には順応、抵抗、変革を組み合わせることも有効であることが紹介されました。
「キャリア2」では地域のロールモデル2人にご登壇いただき、それぞれのキャリアについて報告いただきました。
株式会社技研製作所 横田 恭(きょう)さんからは、会社の男性の育児休業支援の説明と共にご自身が5か月間の育児休業を取得した経験についてお話しいただきました。また同社が男性の育児休業取得率100%を達成した背景についても報告されました。男子学生からも質問が相次ぎ、育児休業を取りやすい職場の雰囲気や会社独自に設けている「給付金シミュレーション」によって経済的不安なく育児休業が取得できる制度に驚いた様子でした。
高知大学農林海洋科学部の卒業生で、在学中から社会的起業をしている陶山智美(ちみ)さんからは、現在経営している子ども食堂「おすそわけ食堂まど」の経営を通じた「想いの実現」についてお話しいただきました。陶山さんのお話から、その取り組みが地域課題と自身の出来ることについてとてもロジカルな分析に裏付けされていて、またその情熱が周囲の人を巻き込んで着実にプランを実現していった様子がうかがえました。学生たちは、自分とさほど変わらない年齢の先輩が、フードロスの解決と子ども食堂の運営を上手に組み合わせたそのビジネスを切り盛りする姿に驚いたようすでした。
2022年09月15日 就活の前に職業人生を考える詳細内容
2022年9月15日(木)男女共同参画推進室は令和4年度「キャリア形成支援セミナー」を実施しました。このセミナーは、こうち男女共同参画センター「ソーレ」の支援を受けて、例年実施しているものです。
今年度は、昨年同様に、法政大学キャリアデザイン学部教授の児美川孝一郎先生をお招きしました。昨年度は新型コロナ対策からZoomによるオンライン授業で対応しましたが、今年は念願の対面授業の運びとなりました。
2限目は、児美川先生にセミナーの柱となる講義として「就活の前に職業人生を考える」についてお話しいただきました。
3限目は、地域のロールモデル3人にご登壇いただき、3者三様のキャリアについてそれぞれ報告いただきました。
高知新聞社の報道部記者の松田さやかさんからは、記者という仕事と家庭とライフアンカーのそれぞれの居場所を持つことで、肉体的にきついときでも、精神的には自分にとって良い状態が維持できるというお話がありました。
技研製作所の濱田翔太さんからは、地元愛で他県からUターン転職した経緯や、育児休業を経験したことで、家庭だけでなく仕事場においてもマルチタスクやマネジメントが上手になったこと。職場が男性の育児休業を推進していて、「給付金シミュレーションツール」を開発して経済面での不安払しょくに努めたり、育児休業を支える職員の研修を行うなどして、昨年度は男性の育児休業取得率100%を達成した背景が報告されました。
タイ語の通訳もするシシトウ農家の中野曜子さんからは、計画的な偶然性を活かしたキャリア形成についてその経験が報告されました。大学で偶然にタイ語を専攻したことから、色々な偶然を活かし、タイで日本語教師や通訳をした経験を活かし、自分のやりたいことと生活をバランスする取組の様子が伝わってきました。タイ語というアンカーを大切に様々な楽しめる仕事に繋げている姿に学生も元気づけられていました。
4限目は、それまでの講義で考えたことを綴ったメモを見ながら、他の学生と意見交換をしました。学生からは「自分が考えている以上にみんないろいろなことを考えていて、異なる意見がたくさんあることを知った。他者の立ち位置から見たらどうなるだろうと考えることがすごく大切だと感じた」といった感想が寄せられました。
2021年09月23日 就活の前に職業人生を考える詳細内容
9月23日、こうち男女共同参画センター「ソーレ」との共催で「大学生向けキャリア形成支援のセミナー」をオンライン同期型で実施しました。
第1部では講師に児美川孝一郎氏(法政大学キャリアデザイン学部教授)をお迎えし、「就活の前に職業人生を考える」と題する講演が行われました。児美川先生からは、不確実性が高まる社会で、自分の軸を持ちながら行動を選択するには、その判断材料となる情報の収集・分析力が必要。それでも、次の経済危機やパンデミックも含め、自分の能力を超えた社会的な出来事も起こる。自分で泳ぐところ、浮かんで待つところ、流されるところ(ドリフト)を使い分け、局面を乗りきる体力の使い方、仕切り直すレジリエンスの大切さについて学びました。
第2部は学生にとって人生の先輩となるロールモデル3組(漢方薬局を経営:金子絵里子さん・彰さん夫妻、津野町地域おこし協力隊:蛭田彩人さん、コニカミノルタQOLソリューションズ株式会社:吉田明子さん)にそれぞれのキャリアについて講演いただきました。
第3部では、大学教育創造センターの杉田郁代先生がファシリテータとして加わり、オンラインでのグループワークを行い、講演会を聴いての感想や意見を交換しました。参加学生からは、コロナ禍で人と話をする機会が減り、また普段から学生同士でキャリアについて話し合う機会もないことから、とても有意義な時間だったとの感想が多く寄せられました。
2021年02月18日 三者三様のキャリア論詳細内容
2月18日(木)キャリアセミナーを開催しました。
このセミナーは、こうち男女共同参画センター「ソーレ」との共催で毎年開催されています。
今回のプログラムは、1限目にゲスト講師の講義から学び、2限目に高知で活躍する人生の先輩達から三者三様のキャリアについて話を聞き、3限目に学生がグループで話し合ったことを全体でシェアするという構成です。
【1限目】変革期におけるキャリアを考える
1限目はゲスト講師の法政大学キャリアデザイン学部教授の武石恵美子先生から、「変革期におけるキャリアを考える」というテーマでお話しいただきました。武石先生はチャットやクイズの機能を用いて学生とのコミュニケ―ションを取りながら、アンコンシャスバイアスへの気づきの重要性についてお話になりました。特に印象的だったことは、小さな瓶に入れられ高く飛ぶことができなくなった蚤を再び高く飛ばせるためには、外から元気な蚤を連れてくるということです。元気な蚤が高く飛ぶのを見て、瓶の中で高く飛ぶことができなくなった蚤に昔の姿を思い出させるということだそうです。人間の組織にも当てはまるかもしれませんね。また、キャリアの8割は偶然の出会いが大切という話も印象的でした。その偶然の出会いを重要な出会いと感じ取れる能力が大切だということです。そして、その偶然の重要性は様々なことにチャレンジた後に振り替えることで見えてくるので、とにかくやってみるということも大切というアドバイスがありました。不確実性が増えている現代社会では自分で情報を収集し、リスクを取って判断することがますます求められるということでしょう。
【2限目】ロールモデルに聞こう!
2限目は、高知県で活躍する人生の諸先輩方にキャリアやワーク・ライフ・バランスについて経験に基づいた話を伺いました。
事例1では、リゾートホテル・ヴィラサントリーニのサービス統括マネージャー野口智子さんより、管理職までの道のりについてお話しいただきました。
事例2では、株式会社SKKで人事担当として働きながら、まんまる高知共同代表をされている楠瀬まどかさんより、企業で働きながらコミュニティ団体の活動をする理由についてお話を伺いました。人がやらないことに手を挙げる「穴」と領域を超えた「越境」の活動によって社会からの信用を得ることが重要というお話がありました。
事例3では、積水ハウス株式会社高須店長の尾原悠暢さん、高知支店の藤田裕輝さんより、企業の育児休業の体制と育児休業を取得して思うことについてお話を伺いました。企業の中に男性の育児休業の重要性が広がってきていることを感じました。
【3限目】語り合って、共有しよう!
3限目は、ZoomとMiroを使って、参加者がオンラインで14グループに分かれて、1限目、2限目の振り返りをしながら、自己のキャリア観や人生観について話し合い、いろいろな背景やキャリア・人生観を持つ人と共に働くことについて出された意見を共有しました。教員はそれぞれの部屋をのぞいて回りましたが、どのグループも積極的な話し合いが行われていました。授業の終了後にも、質問をするためにRoomに残った学生もいて、性別にかかわらず仕事と生活の両立やそのうえでのキャリア形成に非常に高い関心を持っていることが伺えました。
お忙しい中、講師を引き受けてくださった先生方、本当にありがとうございました。
2019年09月23日 これから働き始めるあなたへ 〜しあわせに働ける社会とは何か〜詳細内容
2019年9月23日に竹信三恵子氏(ジャーナリスト、和光大学名誉教授)を、こうち男女共同参画センター ソーレ様の御協力によりお招きしてキャリアデザインセミナーを開催しました。働くことは社会の心臓であり、働くという仕組みを整えるのが労働政策です。日本社会では、依然として、過労死や非正社員の貧困、職場での性差別など根強い問題があります。その背景にあるのは、男性が女性を扶養するという意識であり、家族を扶養する男性は長時間労働が当然であり、それに対して女性は「困ったら結婚!」させるという社会システムです。その結果、正社員と非正社員の二極化が進み、同一労働同一賃金が未整備のままです。国際基準にもっていくには、女性が働きやすい労働時間と、仕事が正当に評価される賃金基準であり、それが男性にとっても人間らしい生活をつくります。
地域のロールモデルの皆様とのパネルディスカッション
野町道子氏(株式会社サニーマート商品部商品企画室 室長)、小松和也氏(高知市役所市街地整備課)、鈴木琴栄氏(全米・日本音楽療法学会認定音楽療法士、ピアニスト、シンガーソングライター)をロールモデルとしてお招きしてキャリア形成セミナーを開催しました。
野町道子氏からは営業本部長、役員として勤めていく中で「女性初」ともてはやされるのとは裏腹に経営の厳しい現実を目の当たりにしていった状況をお話いただきました。女性管理職のデメリットは出産や育児などの壁、社外交渉時に「女では話にならない」と対応されること等がありますが、メリットとしては顔と名前が覚えてもらえることや、コミュニケーションを取りやすいこと、お客様のニーズや気持ちが理解できることがあります。
小松和也氏からは、育児休業を取得して思うことについてお話いただきました。仕事に邁進する中で、普段は得難い家族との時間を長期に渡り持つことのできる貴重な機会が育児休業です。育休期間は家事と育児の更なるスキルアップのチャンスであり、夫が積極的に育児休業を取得して夫婦で家事と育児を行うことができれば、妻の負担が軽減されます。
鈴木琴栄氏からは、「NYから土佐町に移住して〜音楽家・音楽療法士としてのキャリアの積み方〜」というタイトルで、大学生の時に図書館で音楽療法士について知り、その後留学して目指すことになったきっかけについてお話いただきました。パートナーの仕事に伴ってニューヨークから土佐町へ移住しながら、シンガーソングライターとしてもキャリアを積んでいった過程をお話されました。
2018年09月23日 男女共同参画のキャリアデザイン詳細内容
2018年9月23日の1〜4限は、こうち男女共同参画センター ソーレと共催し、キャリアセミナーを開催しました。
1限は、筒井淳也氏(立命館大学産業社会学部教授)による講演「仕事と家族 これからのキャリアについて考える」を開催しました。筒井氏からは、現在の働き方は1980年代に成熟した性別役割分業体制に一時的な両立支援を加えたものであり、共働きが上手くいかない状況にあることを講義して頂きました。男性的な働き方を緩和し、男女ともに「長時間労働なし、転勤なし」のキャリアを増やす必要があります。
2限は、3人の社会人にロールモデル、東森歩氏(ファン度レイジング・マーケティング代表)、植田恭平氏(高知市役所生活食品課)、川口真穂氏(漁師の食卓)にお話をして頂き、筒井先生とディスカッションをしました。
起業経験者の東森歩氏は、進路を決めるにあたって考えることとして、自分の人生を自分の力で切り拓くことの大切さについて、お話して頂きました。
植田恭平氏からは育児休業を取得した経験談が語られました。子どもは親の思い通りにはならないし、何を考えているのか見当もつきません。けれども、多くの時間を子どもと触れ合うことによって、親が子どもを愛する気持ちに「実感をもって」気が付くことができたことが、一番良かった点でした。
河口真穂氏からは、漁師の家に生まれ育ち、多くの人たちとの出会いに導かれて、加工販売業者として起業するまでを話して頂きました。
3・4限は、これまでの授業を受けて考えた内容を学生がグループディスカッションを行いました。「パートナーと離れた土地で働かなければならないことが決まったとき」を想定して、男性、女性がそれぞれどのような選択肢をとるかをシュミレーションして、最後に各グループで話し合った結果を全体で共有しました。(自主経費により実施)
男女共同参画に関するセミナー
2022年09月16日 特別講義「女性のちからが社会を変える」詳細内容
【講師】田中 優子 先生(法政大学 名誉教授)
2022年9月16日(金)男女共同参画推進室は、法政大学名誉教授で前法政大学総長の田中優子先生をお招きし、特別講義を開催しました。
今回の特別講義はこうち仁淀ブルー熱中塾、高知大学地域連携課地方創生推進室、小学館『ビックコミック』「釣りバカ日誌」の「浜ちゃん」のモデルとされる黒笹先生のご協力により、男女共同参画推進室の他力本願で実現したものです。
「女性のちからが社会を変える」を講演テーマに、“今、女性たちが向き合うべき出来事” “「個人の人権」とジェンダー平等の関係” “「男女共同参画」は課題を解決したか” “ダイバーシティの価値と希望”の4部構成でお話しいただきました。
初め、田中先生から現在の社会と女性についてお話があり、続いて、現行憲法のポイントを確認しながら、「個人の人権」について丁寧な説明がありました。そして、ジェンダー平等の達成について、平塚らいてうを捉えなおしながら、男性と同等を目指すのではなく、女性も男性も自己肯定感をもとにしたそれぞれの成長や自己実現をする、分断を避けながらの個人の尊重、多様性を認める社会の実現がジェンダー平等に至る道になると、特別講義はランディングしました。
参加した学生からは、もっとお話を聞きたい、話を聞いて知りたいことが増えたという感想が多く寄せられました。
2018年09月22日 男女共同参画とワーク・ライフ・バランス詳細内容
【講師】宮井 千惠 理事(ワークライフバランス担当)
私は徳島県の出身です。徳島大学附属病院で看護師として9年間働きました。新卒で入った小児科では、家族の大事さを知ることができました。時間があればベッドサイドで子供と関わり、こどもから信頼を得ると家族からの信頼につながることを体験できました。そして、多くの子供の回復と死に対面したことで、自分の看護観・人生観とは、誠意を持って全てに対応することだという柱ができました。
私が心がけてきたことは、前向きに考えて嫌なことから逃げないこと、また、他人を不快にさせないことです。相手が傷つくマイナスの言葉はできるだけ使わずに、どんな時でも明るくいることはとても大事なことです。看護職は人の命を対象とする仕事であり、人と人との関係性が大事な仕事です。
その後高知医科大学附属病院に移り、小児科を担当後に看護部長、副院長を務め、退職後の現在は、看護協会会長を務めて6年目になります。前任地で管理者のマネジメントによって、人のやる気が全く変わることを実感しました。部署の長としてどのように皆がまとまることができるかを考えて、自分の思い描く看護師を育てていきたいと思って高知に来ました。看護職には男性看護師もいますので、男女共同参画は当たり前で、あまり意識しませんでしたが、専門職であることと緊急事態が生じる現場で勤務時間内にいかに仕事を終え、ワーク・ライフ・バランスをとっていくかを永遠の課題と思い葛藤してきました。看護師としては、良い看護をしたい、仕事を終えても患者の状態も気になる、もっと勉強しないといけないわけです。他方、管理者としては仕事を辞める人が出ずに、時間内に帰れるようにしたい、休暇を取らせてあげたいが、人は足りない。ワーク・ライフ・バランスについて、何十年も戦ってきたと振り返って思っています。
ワーク・ライフ・バランスとは時間外勤務をなくして、仕事を早く終えるという意味ではありません。やりがいをもって仕事と生活の調和をとるには個人差があります。大事なことは一人ひとりがどのようなことによって、やりがいを感じるかです。自分自身の生活の豊かさと人間としての幅を広げるという意味で、「自分の必要な時間が確保できていく社会、そして多様な生き方が選択できる社会を目指していきましょう」ということがワーク・ライフ・バランスの考え方です。
個人としては、マズローの欲求段階説にあるように、自己実現のためには、自分の目標に向かって、自らの健康に気をつけ、安全を確保し、他者から信頼され、承認されるよう努力を重ねていくことが大事です。目標を達成するためには時間もかかるので、順に自己実現へと向かっていく生き方をしていかないといけないと思います。
組織の管理者としては、ワーク・ライフ・バランスは経営戦略と捉えて、ワーク・ライフ・バランスの実現によって人材育成や質の向上、良い人材の定着など好循環につなげていきたいと思います。
(平成30年9月22日開催、高知大学男女共同参画推進室講演会)
LGBTs講演会(こうち男女共同参画センター「ソーレ」共催)
2022年03月3日 高知大学LGBTQ+会議 SOGIの多様性について考えるセミナー詳細内容
3月3日、男女共同参画推進室は、学生企画「高知大学LGBTQ+会議」を開催しました。司会は、山本晏美さん(人文社会科学部3回生)が務めました。講師に株式会社アカルクの堀川歩代表取締役社長を招き、LGBTQ+やSOGI(E)について、ご自身の経験を交えて説明くださいました。
11人に一人がLGBTQとの報告もあり、身近なテーマであり、パートナーシップ自治体が増えています。ジェンダーに配慮したトイレも見かけるようになったが、トイレ表示のデザインによってはかえって使いづらいという声も紹介されると、参加者からは「善意で行っていることで無意識に人を傷つけると思うと少し怖い」という意見も出ました。堀川さんからは「100%の対応はできないし、しなくてよい。対話しながら皆で決めていくことが大切」のように回答がありました。また、高知大学が「SOGIの多様性に関する基本方針(令和4年1月27日)」を策定したことが紹介されると、大学のような組織については「知る」「変える」「拡げる」が大切と助言されました。SOGIについて当事者がなかなか相談しにくいのは「人間関係が壊れるかもしれない」との恐れがあるからで、ソフト面では、会話、知る機会、教員の理解、相談者、コミュニティの安全が重要とのコメントがありました。講師の講演の後で参加者はグループに分かれてディスカッションを行いました。セミナーには学生、教職員29名がオンラインで参加しました。
2022年01月18日 多様性をめざす近代オリンピックの歩みと展望詳細内容
1月18日、高知大学は「社会の多様性を考える」ための講演会をオンラインで開催しました(共催:人文社会科学部「ローンボウルズ人文社会科学プロジェクト」グループ及び、男女共同参画推進室)。講師に來田享子氏(中京大学スポーツ科学部教授、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・理事)をお迎えし、「多様性をめざす近代オリンピックの歩みと展望」を演題にご講演いただきました。
來田先生のご専門はスポーツ史、スポーツとジェンダーであり、冒頭その視点からオリンピックの歴史を振り返りました。当初のスポーツは「リーダーの資質を形成するエリート教育のツール」と位置付けられ、オリンピックも男性を基準とした制度になっていたそうです。やがて、教育的効果が認められ、性別を問わずにスポーツをするようになったものの、当時の「スポーツの公平と平等」の観点から、競技は性別を区別して実施されるようになったようです。今回のオリンピックでは、トランスジェンダー選手が注目されました。参加選手のダイバーシティを何の基準で測定するかということは一つの課題です。現在は選手の血中テストステロンが基準値(第二次性徴期前男性の値)であることが判断に採用されていますが、課題もあるようです。
さて、ジェンダーとスポーツの歴史を振り返ると、国際女子スポーツ連盟が設立されたのが1921年、それからちょうど100年の節目が今回の東京オリンピックであったことから、來田先生はもっとジェンダーとスポーツについて発信したかったと振り返りました。講演会の参加者からは、部活動でスポーツに取り組んでいる学生からの質問の他に、女性選手のメディアでの取り上げられ方について等、多くの質問が寄せられました。今回の講演会は新型コロナ対策から急きょ完全オンラインでの開催となりましたが、学生・教職員合わせて70名が参加し、質疑が飛び交うとても活発な講演会となりました。
2019年10月28日 Super Regional Sexualities! 冥婚、走婚、女性婚…世界の様々な地域・文化・時代から詳細内容
2019年10月28日、タレントで文筆家の「まきむぅ」こと牧村朝子さんに「Super Regional Sexualities! 冥婚、走婚、女性婚・・・世界の様々な地域・文化・時代から」について講演いただきました(参加者195名:朝倉キャンパス)。
「性的な指向(Orientation)」ではなく人間同士の「関係性(Relationship)」の在り方という視点での捉え方に共感している人が多かったようです。LGBTという与えられた枠組によって便利になった側面と同時に、かえって苦しくなった部分もあるというお話に、皆さん頷きながら聞き入っていました。
また、同日夕刻に開催した「イブニングトーク」(岡豊キャンパス)では、クラフト=エビングの著書『プシコパシア・セクスアリス』をもとに興味深いお話を聞くことが出来ました。
ワーク・ライフ・バランス講座
2020年度配信 第14回ワーク・ライフ・バランス講座「仕事と介護の両立」研修動画詳細内容
男女共同参画支援ステーションでは、「仕事と介護を両立させる秘訣」研修動画による「ワーク・ライフ・バランス講座」を開催しました。この研修動画では、@仕事と介護の両立の心構えやA介護の基礎知識、B介護保険サービスの利用法、C別居介護・遠距離介護を成功させる秘訣、D仕事と介護を両立させるために、について、角田とよ子講師(株式会社wiwiwキャリアと介護の両立支援室長)の豊富な体験談をもとに学ぶことができました。
2020年度配信 第13回ワーク・ライフ・バランス講座「今すぐ実践!男性の育児休業」詳細内容
厚生労働省イクメンプロジェクト提供研修動画「今すぐ実践!男性の育児休業」による「ワーク・ライフ・バランス講座」を高知大学moodle share「男女共同参画推進室セミナー」にて実施しています。利用者アンケートでは、全員から「分かりやすかった」、「育児休業が取得できる職場環境を考えるうえでとても役に立った」という回答を得ました。
育児休業を取得できる環境を整備することによって、職場の雰囲気が変わる、業務の属人化を排除、仕事の効率性アップ、人材不足解消に効果大、離職率が低下、など職場は多くのメリットを得られます。研修動画で紹介されている「イクボス10の実践」を行うことで、会議のムダを省き、業務分担の適正化、スケジュール共有化、仕事効率化の共有、労働時間の適正管理により業務改善を行うことができます。moodle shareから試聴できますので、いつでもご都合の良いときにご利用ください。
2018年05月15日〜07月11日 ワーク・ライフ・バランス講座詳細内容
ワーク・ライフ・バランス講座として、平成30年度「育児と介護制度の説明会」を開催しました。安全・安心機構の小島優子准教授が、高知大学における育児・介護休暇制度を説明しました。農林海洋科学部では5月15日、教育学部では6月13日、医学部では6月19日、理工学部では7月11日に開催しました。
教員は教育や研究、学務、生活や家事がある中で、それぞれの仕事を総合的に充実させるためのワーク・ライフ・バランスを提案しました。育児休業や介護休業の取得、仕事と家庭の両立についての相談は、男女共同参画推進室で受け付けていることをお知らせして、働きやすい職場環境づくりに役立てました。(自主経費により実施)
デートDVセミナー(こうち男女共同参画センター「ソーレ」共催)
2023年09月15日 デートDVセミナー詳細内容
2023年9月15日、男女共同参画推進室は、こうち男女共同参画センター「ソーレ」との共催で、「デートDVセミナー」を開催しました。講師は「ソーレ」の職員2名(米花妙さん、岡田依里さん)が務めました。
はじめにデートDVに関する基礎知識について説明がありました。デートDVが及ぶ範囲が「メールへの返信」「メッセージへの即レス」「スマホのチェック」などを含む監視行動や行動制限も該当すると聞き、参加した学生は驚いていました。デートDVには「身体的暴力」だけでなく「精神的暴力」「経済的暴力」「性的暴力」「行動の制限」があるという説明に、学生の中には「該当しそうな知り合いの話を知っている」という声も聞かれました。講師からは、友達から相談された場合は「よくある話よ」「愛されている証だよ」のようなことは言わず「今日は話してくれてありがとう」「信頼できるところに一緒に相談に行こう」「いつでも力になるからね」と寄り添って欲しいとのお話もありました。
次に、男女共同参画推進室の男性教員を交えたロールプレイングを聞いて、何人かの学生は違和感を持ったようでした。それは、男性教員のセリフの流れを聞いて、その台詞は女性のものだと思い込んでいたことに拠るからでした。講師からは「デートDVは男性から女性に行われる暴力だけだと思われがちであるが、男性が被害者となる事例も少なくはない」「ジェンダーの縛りや偏見に気づくこともデートDVを見極めるために大切」というお話がありました。
参加した学生からは「健全な関係性の大切さを改めて考えた」、「身近にある問題で、他人事ではないと感じた。友達にも寄り添えるようになりたい」、「男性も被害者になるということに気づかされた」等の意見が租せられました。デートDVは自分や友だち、誰にでも起きうることであるものの、どういうことがデートDVに該当するかはセミナーで初めて知ったという意見も多くありました。大学としても同セミナーを継続的に実施していきたいと考えています。
2022年09月13日 デートDVセミナー詳細内容
2022年9月13日に、こうち男女共同参画センターソーレ様のご協力のもと、伊田広行先生(立命館大学大学院非常勤講師/DV加害者プログラムNOVO運営者)に、「デートDV」についてご講演頂きました。
DVにならないための考え方として、@非暴力の思想、Aジェンダーにとらわれないこと、B自立意識、基本は一人であること、C新しい恋愛観について、お話していただきました。
伊田先生はDV加害者のためのプログラムを行っており、相手が何をしていても、それにどう対応するか(暴力的対応・非暴力的対応)は、自分の選択であり自分の責任だという話をするそうです。「相手のため」を思いすぎて自分を殺してしまわないこと、シングル単位で考えることが大事です。
別れる時の対応の仕方や、リベンジポルノについての注意もありました。日頃はいい人でも別れたら変わるかもしれないので気をつけるというお話がありました。学生にとって身近な問題であり、今後生きていく中でいつか自分を大切にするという今日のお話が役に立つ講義になりました。
2021年09月24日 デートDVセミナー詳細内容
こうち男女共同参画センター ソーレ協力のもと、学生を対象とした「デートDVセミナー」が、令和3年9月24日にオンラインで行われました。講師は、NPO「DV対策・予防センター九州」理事長の原健一先生です。
DV(ドメスティック・バイオレンス)未然防止教育として、相手とより良い対等な関係をつくるために、デートDVの実態や若者にありがちな恋愛観、相談を受けた時の対応などについて講演していただきました。交際相手からの束縛がエスカレートすると交友関係が狭くなって相手を傷つける可能性があること、交際相手とは対等な関係を築くことが大切であることをお話いただきました。対等な関係を築くためには、好きになった人を尊敬すること、自分を大切にすることが大事であることを学生は学ぶことができました。
学生にとっては身近な問題であるために、友人から相談を受けた時の対応など学生からは多くの質問が出されました。参加者アンケートでは、98%が「よく分かった」・「まあ分かった」、これからのふるまいに活かすことが「できる」・「たぶんできる」と回答しており、デートDV未然防止教育として非常に効果の高いセミナーとなりました。
2021年02月19日 デートDVセミナー詳細内容
令和3年2月19日に、高知大学男女共同参画推進室では、こうち男女共同参画センター「ソーレ」の協力により、「デートDVセミナー」をオンラインで開催しました。「男女共同参画社会を考える」履修生84人が参加しました。動画を視聴した後、グループに分かれてなぜカップル間で同意が必要なのか、学生同士でディスカッションして考えました。DVを行うのは特別な人ではなく、誰でもDVを行ってしまうことを理解し、相手を尊重することの大事さを学びました。相手を大切にすることは、自分も大切にするということを学び、学生たちはデートDVについて新たな気づきを得ることができました。
2019年09月21日 デートDVセミナー詳細内容
2019年9月21日に男女共同参画推進室では、こうち男女共同参画センター「ソーレ」との共催で、「デートDVセミナー」を開催しました。講師は「ソーレ」の職員2名が務めました。
冒頭に「デートDVとは」と題して、デートDVに関する説明がありました。続いて、「同意と性暴力」に関して「性行為を紅茶に置き換えた」英国の動画が紹介されました。動画については「わかりやすい」「友達に紹介したい」といった意見がありました。次に、講義や動画を踏まえたワークショップとふりかえりが行われました。
参加した学生からは以下の感想がありました。
「デートDVにおける暴力は手段でしかなく、本当のねらいは『支配』であるということを知ることができました。最近では、SNSなどの普及が暴力にまで影響を及ぼしている現状が本当に怖いと思いました。デートDVの被害にあっている方のエピソードを聞いて慣れることの怖さを感じました」。
2018年09月22日 デートDVセミナー詳細内容
2018年9月22日、男女共同参画推進室は、こうち男女共同参画センター「ソーレ」との共催で、「デートDVセミナー」を開催しました。講師は「ソーレ」の職員2名が務めました。参加者は59名でした。
冒頭に「デートDVとは」と題して、デートDVに関する基礎知識について説明がありました。続いて、「同意と性暴力」に関して「性行為を紅茶に置き換えた」英国の動画が紹介されました。動画については「わかりやすい」「友達に紹介したい」といった意見がありました。次に、講義や動画を踏まえたワークショップとふりかえりが行われました。
参加した学生からは「DVには相手を支配しようとする要素がある。人間を支配しようとする言動について敏感でありたい」、「女性目線の紹介が多かったので、男性目線の説明があってもよい」、「男女共に起こることと言ってくれたことはよかった」等、真剣に問題に向き合ったことがうかがえる意見がありました。デートDVは自分や友だち、誰にでも起きうることであるものの、どういうことがデートDVに該当するかは講演会で初めて知ったという意見も多く寄せられました。大学としても同セミナーを継続して実施していくことの重要性を改めて感じました。(自主経費により実施)
認知症サポーター養成講座(高知市役所、認知症の人と家族の会高知県支部の協力)
2019年09月22日 認知症サポーター養成講座詳細内容
2019年9月22日に認知症サポーター養成講座を開催しました。高知市健康増進課の大川愛氏から認知症とはどのような状態であるかを学び、若年性認知症についても知識を得られました。さらに認知症の人と家族の会高知県支部の小笠原千加子氏から配偶者の介護のご経験をうかがいました。実際に介護をされている方のお話をうかがうことによって、認知症を身近なものと捉えて学びを得ることができました。
2018年09月21日 認知症サポーター養成講座詳細内容
2018年9月21日に認知症サポーター養成講座を開催しました。認知症は誰でも起こりうる脳の病気で、65歳以上では1割ほどが認知症を患っているとされます。認知症サポーター制度は、厚生労働省が平成16年度に導入しました。この講座では、認知症の家族を介護された経験をうかがい、認知症とは何か、認知症の方へどのように対応すればよいのかについて学びました。受講者には、サポーターの証となる「オレンジリング」が渡されました。(自主経費により実施)