Initiative for Diverse Research Environments ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブKOCHIInitiative for Diverse Research Environments ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブKOCHI

ダイバーシティ研究・職場環境の整備|女性研究者の研究力向上
地域との連携・協働|地域のロールモデル

〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 国立大学法人 高知大学 総合研究棟内
TEL:088-888-8022 / FAX:088-888-8023

  • トップページ
  • ダイバーシティ研究・職場環境の整備
  • 女性研究者の研究力向上
  • 地域との連携・協働
  • 地域のロールモデル

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブKOCHI

〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号
国立大学法人 高知大学 総合研究棟内
TEL:088-888-8022
FAX:088-888-8023
地域のロールモデル アイコン

地域のロールモデル

笹岡 美穂 写真

Case.19

ヒトは1つずつ「気づいていく」だけの人生。余白のある人生を!

笹岡 美穂Sasaoka Miho

所属
株式会社SASAMI-GEO-SCIENCE(代表取締役・サイエンスデザイナー)
高知大学 海洋コア総合研究センター 短期研究員
略歴
信州大学大学院修了。
山梨県立科学館、産業技術総合研究所(つくば)、御船町恐竜博物館、JAMSTEC高知コア研究所、高知大学海洋コア総合研究センターでの地球科学分野のテクニカルスタッフを経て、現在「余白」のサイエンスデザインに関する研究と仕事をしています。
01

研究者に進んだきっかけ

 大学進学直前まで芸大を目指していましたが挫折。その時に出会った地質科学という未知なるサイエンスの世界へ進学しました。大学院修了後も地球科学の専門的な仕事を約10年続けました。30代半ば、積み重ねた学術的知識でしか語れなくなっている自分が「つまらない人間」と気づいたのが転機となり、科学・芸術・哲学の総合的な視点で情報をデザインすることに興味を持ちました。以後、独学でサイエンスデザインを開拓してきました。

02

研究の魅力について

 私のサイエンスデザイン研究は、先例も正解もゴールも無い純粋な探求活動です。産業革命以降、私たちを取り巻く情報は爆発的に膨張し続け、人間の探求活動は細分・先端化し、気づかないうちに思考は意味や目的に支配されてきました(情報の構築)。私はその逆方向のベクトルに魅力を感じています。つまり、情報の構築物を解体し、本質と余白(思索する余地)を組み替える(デザイン)作業です(情報の解体)。

03

現在の研究および生活

 高知大学の短期研究員として2018年から「科学と芸術の対話」というプロジェクトを始めました。これは、科学の研究施設に現代アートの作家を呼んで研究者と対話の場を設けたり、作家が一定期間滞在して研究者と対話しながら芸術作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」を実施したりしてきました。これらから見えてきたものは、地球科学と芸術は探求手法や思考方法が似ていること、そして両者は最終的な表現方法(情報のアウトプット)だけが異なっているということです。
 今後は、情報デザイン(アウトプット、表現方法)の可能性を「余白」「遍在」「知覚」という観点(アフォーダンス)から深く探っていきたいです。

04

今取り組んでいる研究

 私は「余白=気づき=学び」の装置を作って(デザイン)います。子どもの視点や行動の多くには大人が求める「意味」はありません。それが「余白」です。例えば、「すぐに解らない情報」「間違える行為」には様々な気づきが潜んでいて、その気づきが多いほど生きる意味が濃くなります。本当に大事な「意味(多義的)」は後から解るとも言えます。さあ、余白をみつけて自身で考える行為をしてみましょう。

05

研究に携わる仕事を目指す若い方へメッセージ

 人の細胞が日々更新されるように、日本の風土が諸行無常であるように、私たちの思考や行動も環境と作用し合いながら変化し続けます。しかし、人間の探求活動の本質は過去も今も未来も不変「生きる」です。本質は変わらない、つまり獲得した知識や経験により「私」がまとうモノの厚みが変化し、見え方が変化しているよう感じるだけ。生きた研究とは、「私」がまとうモノの厚みを変化させることかもしれません。

06

日常で大切にしている時間

 余白の時間を持つことです。現代人は、日々押し寄せる情報や意味に追われ、「生きる」意味が薄くなりがちです。そういったものを一旦遮断して、非効率なことや無意味な行動をしてみる。そうすることで、人として「生きる」意味が濃くなると実感できます。私の場合、朝の抹茶と対話する時間などがそれです。

笹岡 美穂 写真
とある1日のタイムスケジュール
7:00〜
起床、朝食(ラジオを聴きながら)、抹茶と対話する時間

|

8:00〜
家族が出勤 / 登校後に家の掃き掃除

|

9:00〜
出勤、メールチェック・返信など

|

10:00〜
描き仕事、書き仕事

|

11:00〜
移動

|

12:00〜
SNSライブ配信(30分)、昼食

|

13:00〜
打ち合わせ、今後のスケージュール調整

|

14:00〜
移動

|

15:00〜
おやつしながら脳内メモ(アウトプット)

|

16:00〜
読み物(インプット)

|

17:00〜
夕食準備(脳内で構想しながら)

|

18:00〜
夕食(家族と対話)、片付けは各自、洗濯は気付いた人がやる

|

19:00〜
テレビで1日のニュースチェック

|

20:00〜
オンライン研究会参加(分野は多岐)

|

21:00〜
脳内メモ整理、描き仕事

|

22:00〜
描き仕事

|

23:00〜
読書

|

24:00〜
就寝
ロールモデル一覧に戻る
▲
TOP

HOME | ダイバーシティ研究・職場環境の整備 | 女性研究者の研究力向上 | 地域との連携・協働 | 地域のロールモデル

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ KOCHI

〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 国立大学法人 高知大学 総合研究棟内
TEL:088-888-8022 / FAX:088-888-8023

関連リンク

高知大学 Kochi University高知大学男女共同参画推進室 しあわせぶんたん高知大学男女共同参画支援ステーション

© ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブKOCHI All Right Reserved.