高知の経営者と幸福について考えました
11月9日(土)、土佐経済同友会主催の「高知GKHティータイムミーティング2013」に高知大学から5名の学生が参加しました。GKHとはGross Kochi Happinessの略で、高知県民の総幸福度を向上させ、高知県の魅力を全国に発信することを目指して、土佐経済同友会が2011年より提唱し活動を展開しています。
今回のミーティングでは、これから就職活動に入る学生と高知を代表する経営者とがお茶を楽しみながら直接語り合い、幸福感などについて考えようと開かれました。
<参加学生の感想>
○人文学部3年 池田泰明さん
私は今回の企画を通して、社長さん方の経営に関する考え方を初めて知りました。自分の予想とは違い、思った以上に社員の方々のことを考えているのだなと思いました。「利益だけを求めては社員がついてこない」という言葉がとても印象に残っています。会社も人との繋がりであるため、使い捨てなどと考えると社員の意識が低くなってしまうのだなと思いました。それをふまえて、意識を高く持って目的を明確にする事が大切と教わりました。とにかく失敗をおそれず、目的に向かって色々挑戦してみようとのことでした。
このようなことを言われるだけあって、社長さん方の意志に迷いがないものだと感じました。
自分たちが考えているだけでは分からないようなことが、今回のようなことを通して色々分かることがあると思います。次回もこのような機会があればいいと思いました。
○人文学部3年 森下美幸さん
三翠園で行われた「高知GKHティータイムミーティング2013」に参加しました。「高知の幸福」というテーマで高知の有名な企業の経営者の方々を講師としてお招きし、いろんなお話をさせていただきました。私は、12月から本格的に就職活動が始まるので、働くということや高知の企業のことをもっと知ろうという目的で参加させていただきました。
講師の方のお話を聞いていて、誰もが共通しておっしゃっていたことが、生きていく上でも働く上でも好きなことをする上でも何でもやりがいを感じていかないと、本当の幸せはつかめないということを教えていただきました。満足だけではだめ、行動してやりがいを見つけられるよう、これからいろんなことに挑戦していこうと感じました。
これからの就職活動では、自分が会社になぜ必要なのか、どうすれば必要とされるのかということを考えながら取り組んでいきたいと思います。本当に貴重な時間を過ごすことができました。
○人文学部3年 越智翔子さん
今回のミーティングでは7名の地元企業の社長さんたちとお話ししました。お話を聞いてから、これから自分が就職活動を進めてく上での軸を深めたり、見直したりする機会にもなり、参加して得られるものがありました。
それぞれの社長さんたちが独自の分野でご活躍されていましたが、共通することも多くありました。特に印象に残ったのは、「会社はそこに集まってくる人たちを幸せにするために存在する」という言葉です。社員を大切にするからこそ、顧客の満足があるということ。また、今まで意識したことがなかった「満足」と「幸せ」の違いについて考える機会にもなりました。まだ答えは出せていないけど、これから考えていけたらいいなと思います。
○人文学部3年 吉野里奈さん
私は、友達に誘われてこのGKHティータイムミーティングに参加しました。就職活動が身近に迫っているのに関わらず、特に何も考えてない自分を少しでも奮い立たせればいいや、くらいの軽い気持ちでした。
三翠園の14階は眺めもよく、高知県の街が一望できました。まず、決められた席に着き、参加者の方と軽く挨拶した後、早速「GKHとは何か」「UターンとIターンの経験談」のお話がありました。
それから、各テーブルにおられる経営者の方のお話を20分ずつ交代に伺いました。各テーブルでどのようにお話を聞くのか、討論形式なのか、質問形式なのかは自由です。私達のテーブルは、自由に経営者の方に質問する形式を取りました。
私は、なんとなしに司会者の立場になり進行することになりました。初めは経営者の方のオーラに圧倒され、何を聞けば良いのか分からず、司会なのにうまく進行することが出来ませんでした。しかし、経営者の方の暖かいアシストや、周りの参加者の方が積極的に質問してくれたおかげで、数をこなすうちに司会にも慣れることが出来ました。
経営者の方への質問に、私は一貫として「ここだけは負けない!というアピールポイントを教えて下さい。」と聞きました。その答えは、大体共通しており、「自分の会社の社員をどこに出しても恥ずかしくないくらいの社員育成力」という社員を育成する力についてでした。経営者の方は、社員個人個人の実力を信じており、指示をして動かすのではなく、社員が自分で考えて動くように、必要な時にアシストするというものでした。
私はこれまで、経営者の方とお話する機会が殆どなく、経営者=偉くて怖いものだと思っていました。今回たくさんの経営者の方のお話しを聞いて、経営者の方がこんなにも社員一人ひとりを大事に思い、社員の成長を喜んでくれるということに気づきました。
これから就職活動を始めるにあたって、私はまだまだ不安なことだらけです。ただ、今回のティータイムミーティングを経て、経営者の方の考え=求める人材像が少し見えた気がして、少し勇気がでました。心から参加して良かったと思いました。
余談ですが、ティータイムと名があるように、美味しい飲み物やお菓子、ケーキを食べながらのミーティングでしたので、お腹も満足、心も満足する良い機会だったと思います。なんとなく参加した私ですが、得たものはたくさんありました。