【えんむすび隊】可能性の生れる場所・沢田マンションを旅してみよう!

2014年1月25日
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 1月25日(土)、えんむすび隊で高知市にある沢田マンションを訪れました。当日の様子を教育学部・阿部鉄太郎先生がご報告くださいましたのでぜひご一読ください。

 

 

 また、阿部先生のご報告の後に参加した学生の感想を掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。

 

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沢田マンションツアー報告:教育学部・阿部鉄太郎先生

 

午前11時より、岡本明才氏・杉本春奈氏の案内で沢田マンションの屋内外を見学しました。まずは1階から屋上にかけて、続いて地下へと案内されました。改装を繰り返した痕跡を随所に見ながら、迷宮を探検するようにスロープや階段を進んでいきました。約40年前から今日に至るまで改装を繰り返した沢田マンションにはたくさんの見所があり、そこには住人と大家さんとの間に生まれた面白く温かなエピソードが詰まっていました。

建物の見学に続いて、1階にある沢田マンションギャラリーroom38の説明がありました。沢田マンションギャラリーroom38とは、県内外から注目を集めている自主ギャラリーで、2009年から作家自身により運営されています。当日は岡本明才氏の写真展が開催されており、ピンホールカメラのワークショップを体験させて頂きました。学生はそれぞれにピンホールカメラを持って建物内を散策し、気に入った場所を撮影しました。「暗室」として活用されている地下で、撮影した写真を現像して頂きました。

今回の沢田マンションツアーでは、住民同士の親密なコミュニティーの大切さや、そこに集まる沢田マンション・ファン、アーティストとの学びある交流を体験することができました。秋には沢田マンションにてお祭りが催されるようです。それに向けて、学生ボランティアも随時募集するようなので(有名な現代アーティストも来られるようです)、今回のツアーで興味を持った学生、ツアーに参加できなかったけど関心のある学生は、積極的に参加してもらえればと思います。

 

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【参加学生感想】

 

◎医学部1年 加瀬美咲さん

 

 今回沢田マンションを見学し、無秩序のようで全体的に一体感、統一感がある不思議な空間だと感じました。

面白そうだからみんなでやってみようとする前向きな姿勢や、とにかく思いついたら行動するという行動力、また、想像力豊かな様々なアイデアなど、非常に興味深かったです。自由な村社会という言葉通りに、住民同士が仲良く、現代では珍しい密な人間関係を目の当たりにすることができました。価値観の違う者同士が集まることで新たな価値が生れる、ということはとても素敵なことだと思います。そして、それを実現している沢田マンションは人を引きつける魅力があるのだと感じました。

 私も、自分がやりたいこと、興味があることに対して熱い気持ちで取り組みたいと思いました。

 

 

◎教育学部2年 金沢怜音さん

 

 沢田マンションことは前から知っていて、何度が訪れたことがあったのですが、今回のツアーによって今まで謎だったことや知りたかったことが色々と知ることができ、沢田マンションはやっぱり一筋縄ではいかない場所だなと感じました。

 沢田マンションギャラリーの設立当時の話を聞いて「文句を言うなら自分でやってしまえばいい」という言葉に本当にそうだなと思いました。日々の暮らしで不満に思うことはいろいろありますが、それを解決しようと行動することはあまりなく、やってしまえば意外に出来てしまうものなのだと、今回すごく実感することができ、もっと自分から行動していかなければいかないなと感じました。

 ピンホールカメラのワークショップでも、身の周りにある景色で、素敵なものが作れてしまうんだと改めて感じることができ、自分の身の周りのもの達を見つめ直していきたいと思いました。

 

 

◎教育学部2年 古長結実さん

 

 沢田マンションについて知ることが出来て楽しかったです。

 今までも何度か訪れたことはありましたが、まだまだ面白い場所がたくさんあって新鮮でした。ピンホールカメラについてもお話が聞け、また、体験させていただけてとても楽しかったです。

 沢田マンションのお話(設立や歴史など)や大家さんのお話、ギャラリーroom38のお話を聞いて共通して思ったことが、可能性というものはどこにでも存在しているのだな、ということです。普段生活していて、多くのことを勝手に決めつけて、行動範囲を狭めてしまっていることを強く感じました。考え方、やり方、そして自分次第で何でもできるんだな、とはっとさせられました。これから生きていく中で、今日感じたことを頭の片隅にずっと置いて、時々引っ張り出すことが出来たらいいなと思いました。

 

 

◎人文学部2年 山下翔太朗くん

 

 沢田マンションのことは一昨年、友達に聞いて行ったのですが、今日のように中を回ったり、場所や工夫、ストーリー、取り組みを知れたのは今回のツアーが初でした。

 実際に住み、ギャラリーを運営する岡本さんが楽しくイキイキとして語ってくれ、すごくここが好きだし、おもしろいということが伝わりました。私も地元や大学生活でも地域での活動、ワークショップなどをするのですが、岡本さんのように自分の居場所を愛して、堂々と語れるのはカッコいいと思いました。

地域が盛り上がる一つの要因として、どれだけそこを好きで魅せることができるかがあると思います。また、住民同士がおたがい様な関係であること。これは私が福島の被災地での避難所へ行った時のキーワードでした。他人のことを自分のことのように考え共生していくことは、今の社会にも必要で沢田マンションから多くのことが学べました。

そして何より大家さんのとにかくやってみる、気に入らないなら変える、辞めるというナチュラルな感覚がステキだと思いました。誰でも思いのままに想像すること、言うことが出来るけど、思いのままに行動できる人はほんのわずかだと思います。自分ももっと思いのままに、思いついたらとにかくやってみようと決めました。

景観も人もストーリーもステキな場所でした。

 

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