【えんむすび隊】ひなまつりを学ぼうin佐川町
佐川町では、今年もさかわ観光協会主催の「さかわ・酒蔵の道ひなまつり」が開催され大小さまざまなひな飾りの展示とイベントが企画されています。特に今年は3月4日より佐川町立青山文庫にて始まる「志国高知 幕末維新博」のサブ会場の一つになっているという事もあり、多くの方の来場が期待されています。
今回のえんむすび隊では、ひなまつりにむけたひな人形の飾りつけを行うとともに、「ひなまつり」とはどのような意味や歴史を持つ行事なのかということを青山文庫の学芸員の方に教えていただきました。
朝9時頃佐川町に到着したえんむすび隊一行はまず名教館で地元でまちあるきガイドを行う「佐川くろがねの会」の方と、さかわ観光協会の方から、佐川町についての簡単なレクチャーをして頂きました。
その後、竹飾りを作るグループとひな人形を飾るグループに分かれ作業開始です。今回は、テレビ局が地域の方と大学生が一緒に作業を行う様子を取材に来ており、普段とは異なった緊張感が漂っていました。七段飾りを見た事もない学生や、初めてひな人形を並べる学生も多く、台座作りから四苦八苦。地域の方と一緒に頭を悩ませながら組み立てていきました。土台が完成し、昔の写真を見ながら人形を並べるのも一苦労。「刀はどこに刺せばいいの?」「この持ち物は誰の物だろう」「あ、梅はそっちじゃないよ」と声を掛けあいながら飾り付けていきました。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
以下に参加した学生の声の一部をご紹介します。是非ご一読ください。
●教育学部学校教員養成課程1年女子
私は高知県出身ですが佐川町の事を全然知りませんでした。まるで京都の様な歴史あるものが残る街並みでこんな場所が高知県にあったのか!と驚きました。
ひな祭りの飾りつけは小さい頃以来だったので覚えてなかったですが、地元の方々に配置や置物の名前なども教えていただいて楽しかったです。
今日1日佐川で過ごしただけですが、ひな人形の歴史や佐川町の偉人やお酒が有名な事、歴史的背景も知れて佐川町はいい所だなーと思えました。
もっとゆっくり町並みを見て回りたいので家族や友達も誘ってきたいです。
●人文社会科学部人文社会科学科1年女子
佐川町は友人が住んでいる場所であったため、佐川町について深く知りたいと思い、今回の活動に参加しました。佐川町の水の豊富さや地質の貴重さなどの自然という観点からと、山内一豊公や深尾家のつながりなどの歴史とういう観点からと、多方面から知ることができ嬉しかったです。歴史に関しては佐川町だけでなく、高知全体の歴史にも触れることが出来たり、ひな人形の歴史を平安時代までさかのぼってみたり、広範囲で知ることができ、日本史を久しぶりに触れることができて嬉しかったです。雛人形では7段という立派な人形は身近になかったので、とても新鮮な気持ちでした。今まで遠くからしか眺めたことがなかったため1体1体の人形の表情を見ながら準備をして「どうしてこの表情をして座っているのだろう?」と考えながら付属品を装着することがとても楽しかったです。ひな人形の内裏様とお雛様の位置に実は間違いはないことなど初めて知ったことばかりでした。日本文化に触れることができて嬉しかったです。
●農林海洋科学部農林資源学科1年女子
今まで佐川町に授業などできた事があり興味を持ったため参加しました。大きなひな人形を台作りからしたことはなかったのでとてもいい体験になった。昔から伝わってきた人形やひな道具に触れ昔から伝わるものを残していくのは大切であり難しいことであると改めて感じることができた。ひな人形を飾るときにはわからない事を地域の方々に聞いたり、佐川町の歴史を教えていただいて、ネットや本で調べるのではなく実際にそこにいる人の話を聞くことで見えてくるものもあるなと思った。