【えんむすび隊】「アウトドアリーダーにトライしよう!」in本山町

2018年11月19日
 今回、えんむすび隊5名が11月17、18日の両日、本山町とアウトドアメーカー・モンベルが取り組むアウトドアの拠点づくりのひとつ、「アウトドアリーダー」の研修体験に参加してきました。
 
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 直前まで天気予報に一喜一憂させられましたが、当日は思いが通じたのか青空に恵まれ、絶好のアウトドア日和。地元の高校生2名も加わり、互いにちょっと緊張した雰囲気の中で研修体験が始まります。
 
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 現在、四国では豊かな自然を活かして地域おこしをしようと、各県、各地域でアウトドア施設やキャンプサイトの新オープン&リニューアルが相次いでいます。ここ本山町では、来年2019年春に「アウトドアビレッジ本山」が完成する予定で、子どもから大人まで多くの人がアウトドアに親しめるよう、「アウトドアリーダー」という枠組みを作り、施設の運営やイベントの開催に関わってくれる人を募集しています。
 今回は「アウトドアリーダー育成事業」の一環として、学生たちに、そもそもアウトドア自体がどんなものか、ということを知る機会を設けていただきました。物資は準備いただいていますが、アウトドアグッズ、食事作り、寝床づくりは全て自分達でやらなければいけません。
 
 まずは廃小学校をリノベーションした施設「汗見川ふれあいの郷 清流館」で食事作りをするためのアウトドアグッズを作成します。火起こしやテント内の明かり取りのための道具を、缶切りや糸のこなどを使って完成させていきます。時には「缶切りってどう使うの?」という質問が…。「そうか!今はプルタブしかないのか!」と移り変わりを気づかされる一幕もありました。
 
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 手工業に四苦八苦したのちは、やっと食事作り。完成させた道具を使って調理しますが…「火が消える!」またまた四苦八苦して、やっとお昼ご飯にありつけました。
 
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 その後は再びアウトドアグッズを作って、気付けばもう夕暮れです。夕食は火起こしから始め、各自空き缶を使ってそれぞれご飯を炊きます。
 
「火が付かない!」
「火が消えた!」
「あとどれくらいでできあがり?」

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 悲鳴は相変わらず上がりますが、みんな粘り強く食事を完成させることができました。この頃には高校生ともすっかり打ち解け、会話も弾んでいました。
 
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 夜は各自テントで寝袋に入って就寝しました。大学のある高知市よりもやはりいくぶん寒くはありましたが、中には真夜中に「しし座流星群」を起きて見に行った強者もいたようです。
 
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 翌日は6時に起床。朝食後に清流館を後にし、本山城址の約350mの標高を、歴史や植物の話を聞きながら登ります。その後は同日に開催されていた本山町産業文化祭の会場で、カヤック体験に臨みました。
 
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 なんと高校生の一人がカヌー部員で、見事なパドルさばきを披露、初めてカヤックに乗る大学生がやり方を教わるといった場面もありました。
 
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 最後に今回のアウトドア体験を振り返り、率直な意見交換や提案を行います。
 
「できないことがあっても、それが楽しめてよかったと思えた」
「募集時の予想と異なり、自分がアウトドア体験をできて充実した2日間だった」
「自然が本当に豊かなので、もっと本山町の自然に触れてみたかった」
 
 大学生からの意見や感想を受け、今回指導いただいたモンベルの方からは「これまで接していた子たちは、できないことがあると『できないのでやってください』とこちらに振ってきたが、今回の参加者は全く諦めないので驚いた」と、嬉しい感想をいただきました。
 
 今回、アウトドアに密着した2日間を過ごしたことで、学生たちは本山町の魅力や、アウトドアは単に野外で生活するだけではなく、さまざまな技術や知恵、知識を必要とする、奥深いものであることを学んだと思います。
 また、スタッフの方に伺ったところ、アウトドア愛好者やその熟練者になると、災害の時にライフラインがストップしても生活していけるだけの知識や道具、技術が備わるそうです。南海トラフ地震が来ると言われている高知県ですが、今回の経験をきっかけに、非常時にどう対応していくかという気づきの芽生えにもつながったようです。
 
 お世話になった本山町やモンベルのみなさま、このたびは本当に素敵なご縁をありがとうございました。
 以下に、参加した学生たちの声を紹介します。
 
●農林海洋科学部 1年 女性
 空き缶や新聞紙、牛乳パック等、身近なもので、クラフトしたり米を炊いたりと、こんなものでできるんだ、という驚きが多くありました。
 参加前は、アウトドアリーダーは何をするのか、よく分かっていませんでしたが、来てみると実験体という形で様々な体験をさせて頂き、2日間全力で楽しむことができました。提案としては、クラフトワークを室内でやっていましたが、せっかく本山の豊かな自然があるので、山の中などでやれば、作りながら本山の自然を感じられるのではないかと思いました。夜、流星群を見に行きましたが、他の人も見に来ればいいのに、と思うほど、きれいだったので、前日の予定を早めに終わらせて、夜でも起きられるようにすればどうかと思いました。料理やテント立ての時、はじめてやるものが多かったため、失敗もしましたが、そこからどうすればいいのかをみんなで考えられるのも楽しかったし、またちがったあたらしいアイデアも出てくるかもしれないので、全て上手くいくようにしなくてもいいのかな、と思いました。
 
●人文社会科学部 3年 女性
 参加した高校生と大人の方がみんな本山町を好きで、良いところをたくさん知っていて、本山っていいところなんだな、と知ることができたが、今までは田舎の良さげなところ(←田植えに1回行ったので)というイメージ。もし田植えに行っていなかったら、ただの田舎だろうな、なんもないんだろうな、という感じだったと思うので、(濃い体験と)回数を重ねられたら、もっと身近な場所に感じられるのにな、と思った。
 高知市内とか、外から来た人や地元の人が「本当に良い所!!」と生き生きと話しているのは、かなり印象的でした。
 
●農林海洋科学部 2年 男性
 空き缶や新聞紙といった身近にあるものから、バナーや燃料を作り出し、災害時にでも使えるようなことが学びとなって良かった。南海トラフが来るかもしれない状況なので、そういった知識は沢山身に付けていきたい。感じたことは、誰かに何かをしてもらうといったことがなく、自分でやらなければいけないことがほとんどだったので、実際にやることでしか得られないような経験、知識が得られたのかなということだ。
 
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