平成26年度高知大学研究顕彰制度「研究功績者賞、若手教員研究優秀賞、大学院生研究奨励賞」授賞式を行いました

2015年2月18日

 平成27年2月18日、朝倉キャンパスにおいて平成26年度高知大学研究顕彰制度における授賞式を行いました。

 平成26年度は、研究功績者賞4名、若手教員研究優秀賞1名、大学院生研究奨励賞4名の方々が受賞されました。

 

平成26年度高知大学研究顕彰制度授賞式

 

 ≪研究功績者賞≫

阿部 鉄太郎 (教育学部門 講師)

 阿部氏は、平成26年4月に第44回日彫展で西望賞(最高賞)を受賞した。これまでも、日展、日彫展、高知県展で継続的に意欲的な作品出品を続けている。また、県内においても、五台山竹林寺、高知医療センターへの作品の提供や、本学の協定校に贈呈する記念品の制作などで多大な地域貢献を行っていることが高く評価された。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。

 

山本 由徳 (農学部門 教授)

 山本氏は、長年にわたる水稲苗の根の損傷や多収性水稲品種特性の解明、サゴヤシにおけるデンプン蓄積ヤシの栽培生理学的特性に関する研究等の研究実績が評価され、平成16年に日本熱帯農業学会学術賞を受賞、平成23年に高知県出版学術賞を受賞、更に、平成26年には日本作物学会賞を受賞している。これらの研究成果を100編を超える国際誌、国内誌に発表するなど学術上の発展に多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。

 

井上 啓史 (臨床医学部門 准教授)

 井上氏は、アミノレブリン酸を用いた光力学診断技術により、膀胱癌の診断、治療法の発展のための研究成果により、平成24年11月に第2回日本泌尿器内視鏡学会総会阿曽賞、平成25年4月に第20回日本泌尿器科学会総会学会賞、更に、平成26年4月には第4回ポルフィリン-ALA学会年会学会賞を受賞し、癌治療における革新的な基礎的、臨床的な研究成果が高く評価された。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。

 

臼井 朗 (総合研究センター 特任教授)

 臼井氏は、これまでの海底マンガン鉱床の鉱物学、地球科学分野における長年の功績に対し、平成26年9月に第43回Underwater Mining Institute Conferenceにおいて、「Moore Medal」を受賞した。国内においては、(独)石油天然ガス金属資源機構や(独)海洋研究開発機構と多くの共同研究、受託研究等を実施するとともに、国際的には、国際海底機構の日本代表団として参加し、海底資源政策に対して研究者の立場から国際貢献をしており、海洋地球科学、海底資源科学に関する分野で多大な成果を上げている。以上より、研究功績者賞にふさわしいと委員一同が合意した。

 

 ≪若手教員研究優秀賞≫

福原 秀雄 (医学部附属病院 特任助教)

 福原氏は、光力学技術を用いた臨床研究や基礎研究を精力的に実施しており、膀胱癌の光力学診断技術の診療への導入等その研究成果により、平成24年2月に27th Annual Congress of European Association of Urology(EAU)Best Poster Award受賞、平成24年11月に平成24年度西日本泌尿器科学会重松賞及び第26回日本泌尿器内視鏡学会総会ヤングエンドユロロジストアワードを受賞していることが高く評価された。今後の光力学技術を用いた臨床研究への発展が期待される。

 

≪大学院生研究奨励賞≫

八木 祐助 (総合人間自然科学研究科 医学専攻 博士課程2年)

 抗菌薬の治療効果の向上、耐性菌抑制に向けた抗菌薬適正使用管理に関する研究を行っており、感染症治療におけるPK/PD理論に基づいた薬学的介入と有効性・安全性の検討について多大な成果を上げるとともに、国際学会2回(発表者1)、筆頭者としての論文2編という活発な研究活動を行っていることが高く評価された、適正抗菌薬使用法の開発の試みは、今後の医療への貢献が期待される。

 

邉見 由美(総合人間自然科学研究科 教育学専攻 修士課程2年)

 海洋生物の共存と多様化に片利共生が果たす役割を解明するために、干潟の巣穴共生性ハゼ類を用いた海洋生態学と共生生態学の研究で多大な成果を上げるとともに、理科教育、環境教育にも関わっていることが高く評価された。また、英文論文3編を含む12論文(筆頭8)、学会発表も国際1回、国内10回という活発な研究活動を行っている。今後の教育・研究者としての活躍が期待される。

 

細美 野里子 (総合人間自然科学研究科 農学専攻 修士課程2年)

 ブリの成長、消化、そして食欲に関する制御機構に関する生理学的研究を行っており、特にブリの食欲ホルモンの制御機構の研究で多大な成果を上げるとともに、英文論文2編(うち筆頭1)、国際学会4回(発表者1)、国内学会9(発表者2)という活発な研究活動を行っていることが高く評価された。 

 

渡辺 靖崇 (総合人間自然科学研究科 農学専攻 修士課程2年)

 「施業方法の違いによる人工林における土砂流出量の変化」に関する研究を行っており、特に、将来木施業を適用した林床における土砂流出量の継続的測定を行い多大な成果を上げている。平成25年度森林利用学会学生優秀論文発表賞の受賞、更に、1編の論文を筆頭者として査読付き雑誌に受理されたことも高く評価された。

 

 

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