◆農林海洋科学部の西尾嘉朗准教授らの研究チームが隕石衝突後の白亜紀最末期に起きた環境激変の証拠を発見しました

2020年2月17日

 丸岡照幸准教授(筑波大学)、西尾嘉朗准教授(高知大学)、小木曽哲教授(京都大学)、鈴木勝彦氏(国立研究開発法人海洋研究開発機構海底資源センター長)、大澤崇人氏(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構研究主幹)、初川雄一氏(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構専門業務員)、寺田靖子氏(公益財団法人高輝度光科学研究センター主幹研究員)からなる研究チームは、白亜紀―古第三紀(K-Pg)境界層試料について、放射光を利用した蛍光X線微量元素マッピング分析、中性子放射化分析、質量分析計全岩元素分析を行い、隕石衝突直後の地球環境変動のうち、大規模な酸性雨が実際に発生していた証拠を発見しました。
 白亜紀最末期(約6600万年前)に直径10km程度の巨大隕石が衝突し、生物大量絶滅につながったことは、これまでの様々な研究により、広く受け入れられています。しかし、生物大量絶滅を引き起こした、隕石衝突直後の環境激変がどのようなものであったかに関しては、未だに不明な点が多く残されています。本研究では、K-Pg境界層試料に対して、大型放射光施設SPring-8注1の放射光(BL37XU)を用いたマイクロメートルレベルでの微量元素マッピングを適用し、酸性雨によって形成されたと考えられる銀・銅に富む微粒子を発見しました。これまでも、K-Pg境界の隕石衝突直後に大規模な酸性雨が発生したことは示唆されてきましたが、その決定的な証拠は得られていませんでした。このような大規模な酸性雨は、K-Pg境界における生物大量絶滅を引き起こした原因となった可能性があります。
 本研究成果は令和2年2月5日付けのアメリカの地質学会誌「Geological Society of America Bulletin」でオンライン公開されました。

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