◆土佐湾の微小底生生物の殻に海水温が正確に記録されていることを 世界で初めて実証

2021年10月15日

 自然科学系理工学部門(海洋コア総合研究センター)の池原実教授、高知大学大学院修士課程修了生の北重太氏、横浜国立大学の河潟俊吾教授の研究グループは、土佐湾の海底表層に生息する微小な底生生物(底生有孔虫)の一種である Hanzawaia nipponica が形成する炭酸塩殻に、周囲の海水の酸素同位体比が海水温に依存して正確に記録されていることを世界で初めて実証しました。

 この底生有孔虫種は黒潮や対馬暖流が影響する海域で多産することから、今回の実証内容は西日本沿岸から東シナ海の浅海域の海底堆積物を用いた古環境変動の研究に応用できる重要な成果となります。

 今後は、同種の化石殻の酸素同位体比を分析することで、過去の黒潮域の海水温の変化を復元解析することができる「古水温計」として活用が期待されます。

 

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