◆自然科学系農学部門の今城雅之准教授による論文が「Frontiers in Cellular and Infection Microbiology」に掲載されました

2022年12月19日

 自然科学系農学部門の今城雅之准教授による論文が、「Frontiers in Cellular and Infection Microbiology」に掲載されました。

 アユ(学名Plecoglossus altivelis altivelis)は古くから日本人に愛されてきた川魚で、高い香りから香魚とも呼ばれています。水産資源としての地域経済への恩恵はとても大きなもので、現在、高知県が力を入れている内水面事業の対象魚種のひとつでもあります。一方で、河川アユには細菌性冷水病(※)(以下、冷水病)という深刻な病気の問題があり、各河川で感染拡大防止に向けた取組みが求められます。

 今城准教授は、高知県下の天然アユ資源の豊富な河川で、アユ冷水病の疫学調査を積極的に進めており、今回の論文は、これまでに得られた研究成果も含めて、河川アユ資源を保全する上での重要な知見と今後の展望をまとめたものになります。今後も研究を発展させて、地域との一層の連携を図り、河川アユの感染症対策に取り組んでいきます。

 

(※)細菌性冷水病…1987年に養殖アユで初確認されたフラボバクテリウム・サイクロフィラムという細菌感染による病気。体表の穴あき症状を特徴とするため、よく目立ち、一般的に広く知られる。河川アユ間で本病が流行すると釣れなくなることから、漁協関係者や友釣り愛好家の関心が高い。

 

【論文情報】
 <論文名>Bacterial Cold-Water Disease in Ayu (Plecoglossus altivelis altivelis) Inhabiting Rivers in Japan
 <和訳>日本の河川アユにおける細菌性冷水病について

 掲載URL: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcimb.2022.1073966/full

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