◆医学部脳神経内科学講座の橋本侑特任助教が、第35回日本神経免疫学会学術集会のベストポスター賞を受賞しました

2023年10月4日

 医学部脳神経内科学講座の橋本侑特任助教が、令和5年9月13日〜15日に東京で開催された第35回日本神経免疫学会学術集会において、「コネキシン30欠損はグリア炎症を抑制することでALSモデルマウスの発症早期の疾患進行を緩和する」の演題で発表し、ベストポスター賞を受賞しました。

 本賞は本学術集会におけるすべてのポスター発表演題を対象として、優秀演題2題に対して送られるものです。

 橋本特任助教は、アストロサイト(※1)のギャップ結合(※2)蛋白であるコネキシン30が、アストロサイトの活性化に関与し、これらの欠損が筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスにおいて臨床的、組織学的にも神経保護的に働くことを示しました。当該研究は、橋本特任助教が九州大学大学院医学研究院神経内科学在学中に、同講座山﨑亮准教授の下で行ったものです。この研究成果は、ALSの新たな治療標的の候補となる分子を示し、今後の治療への活用が期待されます。

 

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(※1)アストロサイト…神経膠細胞の一種。中枢神経系の組織において神経細胞の代謝物を血管に橋渡しする物質移動の役割を担っている。また、中枢神経組織を機械的に支える働きもしている。

(※2)ギャップ結合…隣り合う皮膚や粘膜などの上皮組織を形成する細胞を繋ぎ、水溶性の小さいイオンや分子を通過させる細胞間結合のこと。

 

 

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