◆大学院理工学専攻2年生の成島佑華さんが、第22回情報科学技術フォーラムにおいてFIT奨励賞を受賞しました

2023年10月31日

 大学院理工学専攻2年生の成島佑華さんが、第22回情報科学技術フォーラム(FIT2023)において、FIT奨励賞を受賞しました。

 本賞は、電子情報通信学会の情報・システムソサイエティとヒューマンコミュニケーショングループ及び情報処理学会が、情報科学技術に関する最新情報の収集や情報発信及び研究者同士の交流を目的として開催される「情報科学技術フォーラム」において、一般発表のセッション毎に座長により優秀な発表1件が選出され、贈呈されるものです。

 成島さんは、「B分野 ソフトウェア」における高性能計算のセッションにおいて、過去の計算資源を有効活用することを目的とし、異なるGPU(※1)で構成されたヘテロ型マルチGPUクラスタシステム(※2)による計算機合成ホログラム(CGH)(※3)の高速計算を提案しました。GPUの性能に合わせてCGH計算の負荷を分散し、約80万点で構成された三次元物体から生成されるCGHを1秒間に30枚計算し、空中に三次元物体を映像として再生することに成功しました。その演算性能が優れている点が高く評価され、今回の受賞に繋がりました。

 

成島さん表彰状.png

 

発表題目:ヘテロ型マルチGPUクラスタシステムによるリアルタイム電子ホログラフィ

発表者:成島 佑華・三谷 永久・和田 翔夢・髙田 直樹(高知大学)

 

※1 GPU・・3Dグラフィックスをはじめとする画像を描画する際に必要となる計算を行う処理装置のこと。

※2 ヘテロ型マルチGPUクラスタシステム・・演算性能の異なるGPUを複数搭載したコンピュータを、複数台ネットワークに接続したシステムのこと。

※3 計算機合成ホログラム(CGH)・・光を三次元物体に照射して生じる物体からの光と元の照射した光との干渉現象をコンピュータで再現して作成された二次元の干渉縞のこと。この干渉縞に光を照射することで、三次元物体を映像として忠実に再生することが可能となる。

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