研究紹介Research

内分泌グループ

 内分泌グループは、橋本 浩三前教授の確立された視床下部・下垂体・副腎領域における世界的な診療・研究水準に加えて、近年の新たな内分泌・甲状腺診療における画像診断・治療技術を融合し、高知県の内分泌・甲状腺医療を支えることを目指したグループです。

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基礎研究

基礎研究

ストレスに関連する分子調節機構の解明
内分泌腫瘍における遺伝子発現解析

 ストレスによる下垂体・副腎系機能亢進に起因するグルココルチコイド分泌異常、あるいは食塩過剰ストレスによるレニン・アンジオテンシン系の機能亢進に起因するアルドステロン分泌過剰が、各種遺伝子・蛋白の発現に及ぼす影響をCRHトランスジェニックマウスやノックアウトマウスを用いた in vivo 研究、あるいは培養細胞を用いた in vitro 研究を行っています。
 また内分泌腫瘍関連では、腫瘍細胞、腫瘍細胞皮下移植マウス、内分泌腫瘍組織等を用いて、制御に関わる遺伝子発現をリアルタイムPCR法、PCR Array法等を用いて解析し、その結果から癌組織の分子標的療法などへ応用する、トランスレーショナルリサーチを目指して行っています。
以上の研究の成果は Endocrinology, Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism, Journal of Endocrinology, Molecular and Cellular Endocrinology等の国際誌を中心に発表しています。
基礎研究

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臨床研究

内分泌・甲状腺疾患の画像診断と病態解析

 当グループでは、データベースを構築した多数の内分泌・甲状腺疾患の症例画像を、細部に渡って検討をしています。中でも病態の解明や画像診断に繋がる重要な内分泌・甲状腺疾患及び関連する内科疾患画像を対象として、解析・報告を積極的に行っています (Taguchi T et. al. N Engl J Med 2012;366:2408, N Engl J Med 2014;370:e32, N Engl J Med 2018;379:1363, N Engl J Med 2019; 381:762, N Engl J Med 2020;382:e33)
 研修医や若手医師にとって重要な課題の1 つは、臨床徴候の特定方法を学ぶことです。臨床でしばしば遭遇する症状や所見を理解し、素早く正確な診断へ繋げる術を学ぶことは、医療水準の向上に繋がります。また、診断の一助となりうる特徴的な画像や徴候を纏め、次世代の医療へ繋げることも、現代をいきる医師にとって重要な責務の一つであると考えています。
 当グループでは、これらに対応できるよう、若手の医師と共に学び、纏めることを推奨しています。また、蓄積された内分泌・甲状腺疾患画像データベースを用いて、AI画像解析をはじめとした新たな画像診断法への応用を進めています。

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