研究活動

近年、手根管症候群と心アミロイドーシスとの関連が注目されている。心アミロイドーシスは、心臓にアミロイドという物質が沈着し、心臓の働きが悪くなってしまう病気である。心アミロイドーシスの中で、トランスサイレチン型心アミロイドーシスは、その進行を抑える治療が可能になってきており、早期発見が重要だ。トランスサイレチン型心アミロイドーシスの発症に先行して、手根管症候群を発症することが明らかになってきており、手根管症候群の手術時に組織の検査を行うことで、当院老年病科と連携して心アミロイドーシスの早期発見に努めている。当科では近年手根管症候群とアミロイドーシス関連の報告を行ってきた。

研究内容

手根管症候群と心アミロイドーシスの関連についての検討

日本手外科学会雑誌 38巻5号

手根管開放術時における,心アミロイドーシススクリーニングのための病理組織検体として採取すべき組織の検討

日本手外科学会雑誌 39巻5号