基礎看護学領域では、人々の健康生活を整えるために看護とは何か、その目的を学び、看護の対象となる人々について理解を深めます。そして、根拠となる理論をふまえた看護の実践ができるように、基礎となる看護の方法論を学びます。
授業の内容は、1年次では、看護の全体を把握する概論や、人々の生活を整える生活援助技術論の演習、外来患者への付き添いや病棟見学などの早期臨床体験を取り入れています。2年次では、健康状態のアセスメントや、問題解決の方法、医療安全論などを、3年次では、看護研究の基礎を学び、4年次では看護教育・管理や災害看護などを学習するなど、4年間を通して看護の実践の基礎となる過程に関わる領域です。
保健医療情報学は英語ではHealth Informaticsが対応しますが、非常に広い領域を指し、医療情報学や看護情報学を含む領域ですが、日本では保健医療情報学を標榜している教室はまだ数えるほどしかありません。学部教育では情報処理、看護情報論および保健医療情報学を担当し、保健医療の領域でコンピュータを使い、情報を活用できるようになるために必要な知識・技術の教育をしています。また、大学院では保健医療情報学や医学統計学等の科目を担当しています。研究では、病院情報システムの医療データや行政機関が収集している疫学データを活用した保健医療システムの評価や医学教育支援システムの開発に取り組んでいます。