教育内容

教育方針

 当専攻では、工学的知識のみならず自然・環境に関する知識の習得を目指します。

 キーワードは土と水と環境です。実験や実習などによって林地、農地、街の現状と問題点について知識を深め、卒業後は、豊かな自然と暮らし・産業とが共存する地域づくりに参画・貢献できる人材を育てることを目的としています。

 担当教員の教育研究内容などをご覧いただいて、地域環境の創出と保全、地域産業の発展にどのように関わっているかを確かめてください。


主専攻からのメッセージ

 生産環境管理学主専攻のカリキュラムは、上の教育方針に基づいて構築されているのですが、通常のカリキュラム以外でも、人間力が涵養できる機会を多く設けるよう心がけています。そのためには、当専攻を担当する教員の力だけでは到底不十分で、たとえば、地域活性化に向けて汗を流している方々の中に入り込んで議論しともに活動したり、卒業生の体験談を聞いたり、時には在学生にミニ講演をしてもらったりと、授業だけでは得られない刺激的な場を数多く準備しています。こうした場を学生自身に企画してもらうことも試みています。単位取得とは切り離して、自発的にこうした機会を活かしてください。思考力、行動力、コミュニケーション能力、ディスカッション能力、そしてチームワーク力(協調性や調整力)なども身につくことでしょう。それにより、当専攻を卒業する時には、柔軟性・汎用性を備えた社会貢献できる人材であると自信をもって巣立っていくことができます。皆さんの成長に向けて、私たち教職員は全力でお手伝いをさせて頂きます。


各種ポリシー ※主専攻が属する農林資源環境科学科のポリシーになります

アドミッションポリシー
【養成する人物像】
 農林資源環境科学科は,「農業,林業,自然環境,生産環境管理に関連する専門的知識,技術及び研究能力を有し,地域の課題を積極的に解決できる人材」を養成します。

【知識・技能】

  • 専門的知識の修得に必要となる,高等学校卒業程度の教科学習に関する知識・技能を有する。
【思考力・判断力・表現力】
  • 物事を客観的にとらえることができる。
  • 得られた知識及びデータに基づいて科学的・合理的思考ができる。
  • 正しい日本語,英語や数式を使って,自らの思考を適切に表現することができる。
【主体性・多様性・協働性】
  • さまざまな人と意見交換ができる。
  • 主体的に学ぶことができる。
  • チームの一員として積極的に活動することができる。
【関心・意欲】
  • 常識ある社会人として社会に貢献する熱意がある。
  • 地域の課題を率先的に学び,解決に導く意欲がある。
  • 専門分野の修得について強い関心と意欲を持っている。

ディプロマポリシー
【知識・理解】

 農・林生産とそれをとりまく生産環境、及び人とくらしをとりまく自然環境に関連する専門的知識と実践的技術を修得し、持続可能な生産・発展、環境保全及び循環型社会の概念を理解している。

〔専門分野に関する知識〕

  • 生産環境の利用と自然環境との関連を理解している。
  • 農業・林業の生産環境に関連する専門的知識と実践的技術を修得している。

〔人類の文化・社会・自然に関する知識〕

  • 社会に生きる人間として必須な一般的教養を広く修得している。
  • 自然環境の現状と持続可能な発展の意義を理解している。

【思考・判断】

 身につけた知識を活用して、農林資源環境科学の最新の成果を理解することができる。データに基づいて客観的、かつ、論理的に考察し、修得した知識や技術を、問題解決のために正しく活用して適切な結論を導くことができる。

〔論理的思考力〕

  • 収集した資料・データ等に対して、独自の視点や他者とは異なる着眼点を持つことができる。
  • 様々な問題について、俯瞰的に問題を分析することができる。
  • 修得した専門的知識を現実の生産現場の実情にあてはめて考えることができる。

〔課題探求力〕

  • 農業および林業の生産環境等の実情から課題を設定できる。
  • 設定した課題について、原因を探りながら解決へ向かう思考力を身につけている。

【技能・表現】

 日本語及び英語による表現力、理解力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション・ディベート能力を修得しており、異分野を含む様々な人と農林資源環境科学分野に関連した意見交換ができる素養を身につけている。実験・実習・課題研究等を通して、問題発見、計画の立案、データの収集と整理、成果の提示、異なる意見にも配慮した解決策の提案等の能力を修得している。

〔語学・情報に関するリテラシー〕

  • 情報を的確に整理・集約し、これに基づいて自らの考えを取りまとめることのできる能力と技術を修得している。
  • 外国語のドキュメントを読み、その内容を理解する読解力を修得している。
  • 農林資源環境学に関する学修・研究の成果を、適切な語学・情報処理に関する手段を用いて、的確に表現することができる。

〔表現力〕

  • 他者に対して自分の考えを正確に口頭等で伝えることができる。
  • 考え方や立場が異なる他者との意見交換や議論を行うことができる。
  • 得られたデータや資料を整理し、これらに基づいて自分の考えをまとめ、第三者にわかりやすく提示することができる。
  • 実験・調査結果などをまとめ、その成果を発信するために、科学技術レポートを作成することができる。

〔コミュニケーション力〕

  • 他者との意見交換や議論をもとに、合意形成へ至ることができる。
  • プレゼンテーションやディベートを通して、異分野を含む多様な他者との意見交換を図ることができる。

【関心・意欲・態度】

 農林資源環境科学に関する知識を積極的に求め、主体的に自ら問題解決にあたろうとする意欲をそなえている。技術者・研究者として備えるべき責任と役割を自覚し、農林資源環境科学の素養を身につけた常識ある社会人として社会に貢献しようとする態度をそなえている。

〔協働実践力〕

  • 分野や立場の異なる他者との協働の重要性を理解している。
  • チームを構成する一員としての自らの役割を適切に判断し、責任ある行動ができる。
  • チーム全員がそれぞれ役割を担うことができるように配慮し、一体的な行動をできるように運営することができる。

〔自律力〕

  • 自身に不足している知識・技能を理解し、自らそれらを得るための行動を起こすことができる。
  • 他者との協働の重要性への理解を踏まえた上で、自らの不足を補う努力を自発的に行うことができる。
  • 研究のプロセスを意識し、計画・実行にあたって自らをマネジメントすることができる。

〔倫理観〕

  • 持続可能な社会に貢献可能な科学・技術の発展のあり方を考えることができる。
  • 未来の社会を担う立場で、人間社会と地球および地域の自然に対して負う責任を正しく理解している。
  • 文献・資料の引用など、研究倫理に則って研究することができる。

【統合・働きかけ】
  • 農業・林業に関わる技術者・研究者として、持続可能な生産に向けた提案をすることができる。
  • 農業・林業の生産環境の整備とその利用について、関係する人々と協力して改善していくことができる。