Q&A

「疑問に思うこと」のつぎは「知ること」です。聞かなければわからないことはたくさんあります。「案ずるより生むが易し」とも言います。自ら動くことによって、いろんな発見があります。ここにある内容を読んで、やっぱりわからない時は、遠慮なく「Contact」からご連絡下さい。きっと新しい発見があるはずです。


生産環境管理学主専攻について

  • Q.生産環境管理学の意味がよくわかりません。
  • A.環境に配慮し、持続可能な農林水産業を行なううえで、水や土壌といった自然環境、田畑や水利施設といった生産環境、生産された作物の利用環境などを適切に管理してゆくことが重要です。生産環境管理学は農業に不可欠な土と水を取り巻く環境の整備、生産物の加工調理施設の開発、農村を含む地域の生活環境の保全・改善に関わる基礎理論や生産技術についての学問です。
  • Q.教育内容は「工学」とは違うのですか?
  • A.工学という言葉はとても広い意味で使われますが、生産環境管理学では数学、物理学(力学)を基礎とした手法で生物生産環境の問題に取り組んでいます。水の流れのしくみ、土の性質、力の法則などを勉強し、その次に土木工学の専門知識を学びます。さらにデザイン技法、情報処理、水質学、生態学などの広い知識も学びます。
  • Q.「環境」は生物学や化学と関係が深いと思うのですが、どうして「工学」と関係があるのですか?
  • A.大気汚染や海洋汚染などの環境問題は水や空気の性質や生物の生息状況を調べることで明らかになってきました。これらは人間がより良い暮らしを追い求めてきた結果として発生し、簡単にその原因を取り去ることができません。そこで生産環境管理学では環境問題を解決するために、水・土・空気の動きを物理現象としてとらえ、これと人間社会や動植物の生態系との関係を明らかにしようとしています、そしてわれわれ以外の様々な分野の人たちと一緒になって解決策を考えることが必要だと考えています。
  • Q.数学や物理学が苦手なのですが…。
  • A.1年次には高校で習った数学(微分積分など)や力学を復習し、専門科目を学ぶための基礎知識を勉強します。ここでは数学や物理が苦手な人のレベルアップを図りますので心配いりません。高校の教科が得意か不得意かということよりも、「新たなことを学ぼうとする意欲があるかどうか」がとても重要です。高校までの科目の得手不得手で将来が決まる(将来を決めてしまう)ことはとても残念なことです。大学での勉強は試験で高得点をとることを目指すわけではありません。チャレンジすることがとても大切です。
  • Q.もっと大学での授業や研究活動について知りたいときはどうすればよいのですか?。
  • A.「高校生のための大学一日公開」や「出前授業」、秋の大学祭の時には一般向けの「大学一日公開」など、高校生や地域の皆さんに大学を知っていただくためのイベントを毎年実施していますので、ぜひ参加してください。


大学での学び、将来について

  • Q.勉強ばかりするんですか?大学生活は楽しいと聞いたのですが…
  • A.講義や実験で朝から晩までギッシリ、というわけではありません。普段は予習や復習、それにリポート作成などで忙しいですが、土日祝祭日も含めると1年の半分近くは休みです。生産環境管理学主専攻ではこの休暇期間中のクラブ・サークル活動、ボランティア活動などの課外活動を重視しています。他大学で授業を受けて成績として残すことも可能です。さまざまな活動を通じて多くの友人を作ることで楽しいキャンパスライフが送れることでしょう。
  • Q.授業は難しいのでしょうね?
  • A.大学なのですから、もちろんやさしくはありません。大学での勉学の目的は
     ○ 広い、高度な知識を身につける
     ○ 得た知識をもとに深く考え、自分自身の考えを持つ
     ○ 実験・調査・分析の技術を身につける
     ○ 社会の一員として多くの経験を積み重ね、確固たる自己を形成する
    です。そのために生産環境管理学主専攻では講義のほかに、実験・実習・現地見学・学外研修・セミナーなど多彩なカリキュラムを用意しています。これらを通じて、講義で学ぶ専門知識がフィールドでどのように活かされているかについて理解を深めます。
  • Q.卒業したらどんな仕事に就けるんですか?
  • A.その道の専門家として活躍することも可能ですし、大学で学んだことを糧(かて)にして新たな道を開拓することも可能です。さらに勉学・研究を進めたいのであれば、大学院(修士課程、博士課程)へ進学できます。ようするに将来の進路は本人次第です。 生産環境管理学の卒業生の主な進路を紹介することにします。
     ① 国の機関や県・市・町などの地方自治体で農林水産業を発展させるための仕事
     ② 土木建築業、設計業務、環境調査業務などの民間企業
     ③ 中学校・高等学校・大学などの教員
     ④ 国や県の研究機関で農林水産業に関連する研究業務 などです。この他にも社会のさまざまな分野で卒業生は活躍しています。彼らは私達の誇りです。
  • Q.農林海洋科学部は高知市とは離れた場所にあるんですね?
  • A.大学の本拠地は高知市内の朝倉キャンパスですが、生産環境管理学主専攻をはじめとする農林海洋科学部は南国市の物部キャンパスを本拠地としています。 農林海洋科学部の学生は2年次から卒業までこの物部キャンパスで学びます。南国市でも都市化が徐々に進行していますが、物部には自然がいっぱいあります。アユ躍る清流物部川のそば、屋上からは太平洋を望むことのできる素晴らしい環境で勉強します。環境を学ぶにはまさに最適なキャンパスです。 高知龍馬空港が隣にあるので、大阪まで1時間、東京まで1時間半ほどで行けます。インターネットなどのIT環境も完備しています。