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希望創発研究会

2026年度 希望創発研究会(6月例会・対面)実施報告

 2026年6月11日(土)-12日(日)、希望創発研究会(6月例会)を対面形式にて開催いたしました。

1日目】6月11日(土)

理念醸成セミナチーム編成の発表と『超芸術トマソン』グループ活動ー「希望創発センターとは?」

 初日冒頭、大島センター長から、この1年間「苦楽を共にする」チーム編成が発表されました。学生と企業人が混在する5~6名の構成で、計4チームが誕生。いよいよ本格的なチーム活動が始動します。

  続いて、本学客員教員の谷俵太氏を迎え、「超芸術トマソン」についてのレクチャーが行われました。街に潜む「日常で見落とされがちな、意図せず生まれた無用の長物だけど、おもしろいもの」を探索するため、まずはチームで作戦会議を実施。その後、市街地へ繰り出しフィールドワークを行いました。夕方からのBBQでは、食材を焼くなどの共同作業を通じて自然と会話が弾み、和気あいあいとした楽しい雰囲気の中で親睦を深める時間となりました。

【2日目】6月14日(日)

 『超芸術トマソン』の共有

 2日目の午前は、前日のフィールドワークで見つけたトマソンの写真から、各自が厳選した1枚をチーム毎に発表しました。

 普段の生活では意識することのないモノに目を向け、それを見つけた瞬間の驚きや背景について、講師の谷氏が一人ひとりの想いを丁寧に拾い上げながら発表が進められました。

 発表を重ねる中で、「見つけた本人すら気づいていなかった魅力」をチームメンバーが独自の視点で感じ取り、それがチームを代表する1枚へと昇華していく場面も多く見られました。自分一人の視点だけでは辿り着けない、多様な仲間と「共に見る」楽しさを知る貴重な機会となりました。

 
 基礎セミナー:トマソンの「形式知化」

 写真共有の後、教育心理学・認知心理学が専門の縣拓充先生(千葉大学)を講師にお迎えした基礎セミナーが行われました。

 縣先生からは、今回のトマソン探索の体験を踏まえ、「私たちは普段、驚くほど多くのことを見逃して生きている」という心理学的なお話がありました。これまでの固定観念や見方とは異なる「新しい視点(メガネ)」を獲得することの意義について、個人ワークを交えながら体系的に体感・納得できる学びの場となりました。

 『トマソンのその先へ』:ストーリーをつくる。そして、発表

 午後からは、チームで選んだ写真の「その先にあるストーリー」をメンバーで妄想し、紙芝居風や物語調に仕立てて全体に発表するワークを行いました。

 一見、全く脈絡のない複数の写真が、メンバーたちの豊かな視点と想像力によって一つの物語としてつながっていく、そのプロセスの面白さと奥深さを全員で共有しました。

  振り返りとチーム対話

 2日間の締めくくりとして、じっくりと時間をかけたチーム対話が行われました。この2日間の濃密な体験を振り返りながら、これから1年間を共に歩んでいくメンバー同士の相互理解をさらに深める、大変有意義な時間となりました。

 今回の6月例会を経て、4つのチームはそれぞれ確かな一歩を踏み出しました。『共に語り、共に学び、共に創る』の合言葉のもと、これからの1年間でどのような希望が創発されていくのか、今後の展開にぜひご期待ください。

<参画者の声>

■超芸術トマソン、トマソン形式知化から学べること

・高知市内を散策しながら何気ない物を目線を変えて見たら色んな物が見えてきた。一度そう見えたらそれにしか見えなくなる感情の動きが面白いと感じた。またトマソン的な物もたくさんある事に気づくとただ街を歩いているだけだが楽しく感じた。感性が養われる感じを覚えた。

・俵太さんが、おっしゃっていた「楽しいことから創発は生まれる。苦しいことからは生まれない。生まれても嬉しくない。」ということをトマソンの楽しい時間を通して実感することができた。トマソン形式知化のチーム内の会話も楽しく、その時は考えなかったけど、これが”創発”することかと感じることができた。誰かが出した意見に更に誰かが意見を出していく積み重ねで、どこにたどり着くか分からないワクワク感、自由感、無限大さを楽しんだ。

・私のチームは桂浜に行き、近くの住宅街を歩いた。そこでは、空き家が多く見られ、その分、意図なしにできたであろうトマソンがいくらか見られた。2日目の写真共有も踏まえて、いかに自分が今まで色々なものを見過ごしてきたのかを実感することができた。また、日ごろから様々なものに目を向け、思考を巡らせることが大切なんだと考えることもできた。

・縣先生の話でも、見えていないことがあったり、そもそも見ていなかったり、歪めて捉えていたりと人間の見方というのは非常に面白いなと感じた。これまでいかに気にも留めずに何も見ていなかったかということを思い知らされる話だった。これからは、先生方がおっしゃっていたように、自分の馴染みのないモノに触れていき、深く接するということを意識していこうと思っている。