総合人間自然科学研究科 黒潮圏総合科学専攻1年 宝金さん

《参加の動機(または経緯)は何ですか?また2年目にチャレンジしようと思った理由は?》
学生が社会人と対等な立場で意見をぶつけ合う機会を与えてくれる場だから。また学生が自分の意見に自信もって発言できるような学生企画があるからです。
1年目は「社会人と学生がいきなり対等に意見を言い合うことは、経験量が異なるから難しい」と思っていました。しかし、日を重ねることで社会人と学生が打ち解けていき、最後は、人として成長できた1年間になりました。この経験をまた味わいたく2年目に突入しました。学生企画Seekers*の1年目は企画を運営することや企画への勧誘に苦労しましたが、2年目はその反省を生かして他学部へのコミュニケーションや企画の多様化によって少しずつ充実した内容になっています。
*学生企画Seekers(シーカーズ)についてはコチラ
《1年目に取り組んだテーマと概要を聞かせてください》
私のチームテーマは「スマート漁業水族館~消費者へ、これからの漁業を伝えたい~」でした。チーム内で「持続型・安全・安定食糧生産システムの開発」に対する課題解決への仮説を考えたところ、「生産者と消費者をどのように近づけるか」になりました。この問いが正しいのか検証するために、447名に「食生活に関するアンケート」を実施し、現状分析をした結果、農業よりも水産業に、より消費者意識の課題が見つかりました。さらに若者ほど魚離れが深刻であり、今後の食料危機を感じていないことが確認されました。よって、私たちの最終的な問いは「消費者(若者)へいかに魚・漁業に興味を持ってもらうか」です。次に、消費者に魚・漁業に興味を持ってもらうために、「水族館」に注目しました。日本は世界の水族館の約20%の63カ所の水族館が存在しており、日本は水族館大国であることが報告されています。日本人の水族館の平均来場者数、1年間で約4人に1人が訪れていることから、日本人は水族館が好きなことが示唆されました。これらのことから、日本人は魚離れや漁業に対して興味や悪いイメージを持っているのにもかかわらず、魚を鑑賞することや水族館の雰囲気が好きであることが認められるとともに、水族館を利用することで、魚や漁業に興味を持ってもらうことができると考えられたのです。さらに、次世代のスマート漁業を実現するために、現在開発されている次世代の漁業システムを消費者に体験させ、漁業との接点を作る…これらを実現したときに、10代や20代の消費者は魚・漁業に対して興味を持つこととなり、魚離れの解消や漁業に携わる担い手の確保に少しでもつながるのではないかと考えました。
《一番学びたいことは何ですか?》
参加者と交流することによって多様な考えを学び、今後の自身の研究にその考え方を引用して新たな研究へと繋げていきたいです。また何事も当たり前だと思わず、常に疑って問いを立てる習慣を身に着けたいです。
《研究会の活動を通じて,「変わりたい自分」や「成りたい自分」は,ありますか?》
議論や質疑応答の際に多くの情報を頭の中で整理して、内容をまとめて発言することが苦手。社会人は理解力が早く、話す内容がまとまっているので、これらをこの1年間、社会人とたくさん話して経験していきたいです。また、まずは行動してから考える自分になりたい。考えているだけではなく、まず自分が行動してそこで得られたことを、今後の人生に活かしたいです。