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希望創発研究会

2026年度 希望創発研究会(8月例会・オンライン)実施報告

 2026年8月22日(土)-23日(日)の2日間にわたり、希望創発研究会(8月例会)がオンライン(Zoom)にて開催されました。

 7月例会の振り返りをはじめ、高知の多角的な魅力を知る協働セミナー、学びの本質を問い直す基礎セミナー、そしてチームごとの熱い討議(BOS)を通じて、参加者同士の対話と共感がさらに深まる充実した2日間となりました。

【1日目】8月22日(土)

■開会の辞・7月例会振り返り

 大島希望創発センター長の挨拶により8月例会が開会。続く振り返りセッションでは、前回の7月例会での取り組みや気付きを共有し、8月例会での探究に向けたマインドセットを行いました。

■協働セミナー『みんなで「はい、高知!」』

 午後には、ラジオ番組風のオープンな対話形式で楽しめる協働セミナーを実施しました。高知にずっと住んでいる生粋のローカル・福井美和(高知大学職員)、Uターン経験を持つ田村樹志雄氏(株式会社KOKUBAN)、Iターンで高知に移住した堀部修平氏(一般社団法人En高知)の3名がナビゲーターを務めました。

 「ラジオ感覚でたのしむ!みんなで語ろう・知ろう、高知のこと」をテーマに、高知ならではの食文化(めじかの新子やイタドリ等)や地域ごとの文化の違い、暮らしのリアルな魅力をテンポ良く語り合いました。ブレイクアウトセッションやチャットを通じたリスナー(参加者)からの質問にもその場で答え、和やかで温かい雰囲気に包まれました。最後は掛け声「はい、高知!」で笑顔の記念撮影を行いました。

■チーム討議(BOS)& after talk

 セミナーの前後にたっぷり確保されたチーム討議の時間では、各チームで関心事や問いの深掘りが進められました。1日目の締めくくりにはブレイクアウトセッション「after talk」を実施。「1日目を振り返って」をテーマに、チームの枠を超えてリラックスした雰囲気で感想や気付きを語り合いました。

【2日目】8月23日(日)

■基礎セミナー『社会の学校化』

 2日目の午前中は、中央大学の佐藤智子氏をお迎えし、基礎セミナー『社会の学校化』をご講演いただきました。イヴァン・イリイチの『脱学校の社会』を手がかりに、「学ぶこと=学校教育を受けること」という無意識の前提を解きほぐし、自律的で主体的・共創的な学び(コンヴィヴィアルな学び)のあり方について問い直しました。

 講義では、4つの「Learning Webs(学習ネットワーク)」や「期待(Expectation)と希望(Hope)」の違い、さらには生成AI時代における学びの主権(AIに使われるのではなく道具として主体的につなぐ)についても触れられ、参加者に強い関心を寄せていました。

■チーム討議(BOS)& 振り返り共有・SIP活動紹介

 午後は、基礎セミナーでの刺激を受けつつ、長時間のチーム討議(BOS)に集中。日常の当たり前を疑い、自分自身の「問い」や「違和感」を社会課題へと接続させる活発な議論が展開されました。

 終わりの時間には「各チームからの振り返り共有」を行い、全体で進捗と熱量を分かち合いました。続いて、芦田氏よりSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の活動紹介が行われ、次回に向けたアナウンスとともに2日間のプログラムを締めくくりました。

■おわりに

 今回の8月例会では、高知という地域のローカルな魅力に触れるとともに、「学び」そのものの枠組みを広げる深いインプットが得られました。参加者の皆さんは、今回得た視点や問いを胸に、10月に予定されている現場視察インタビュー(フィールドワーク)に向けて、チームでの対話と準備をさらに深めていきます。

<参画者の声>

■協働セミナー『みんなで「はい、高知!」』より

・単純にラジオ番組として楽しめました!3名の息のあった掛け合いとテンポ良いトークにくすくす笑ってしまっていまいた。ずっと高知の福井さん、Uターンされた田村さん、Iターンされた堀部さんがどういった背景・目的で現在高知に拠点を置かれているのかを知れたことがよかったと思います。その3人の価値観を深掘りしていけば、単純に金銭ではない何か(価値)を見つけるヒントがあり、楽観的ですが、地方創生に繋がっていきそうと感じました。

・お三方の掛け合いはとてもあたたかくて、ドライブ中の車の中で流れていたらちょうどよさそうだなと思う雰囲気でした。話を聞きながら、自分の故郷の風景とも重ねつつ、でもきっと高知には高知ならではの景色や人との距離感があるんだろうなと想像しながら聞いていました。

・途中高知県の魅力などを語ったセッションでは改めて自然と食の素晴らしい文化を持った県だなという印象とこの文化をさらに後世に引き継いで進化させていければいいなと感じた。

■基礎セミナー『社会の学校化』より

・学ぶことは教育を受けることだという思い込みをしていることに気がついた。また、資格や学位、学歴などを持って「学んだ」と認識し、そうでなければ学んでいないという極端な思考にも陥っていると気がついた。学ぶためにつくられていた制度のはずが、制度に依存、制約を受けている状況は実感したし、自分も含めてそれを自覚することができていないまま過ごしているケースが学生には多いのではないかと感じた。

・今回の講義を通して、学びは学校や制度の中だけで行われるものではなく、人と人との直接的な関わりの中からも生まれるものだと感じた。特に、希望創発研究会は、同じ関心を持つ人が集まり、誰もが先生にも生徒にもなれる仕組みであると理解した。あらかじめ決められた成果だけを目指すのではなく、偶然の出会いや試行錯誤も学びの一部として受け入れることを意識しながら、自分の興味や関心を他者と共有し、互いに教え合いながら学ぶ機会を大切にしたい。