
2026年9月5日(土)-6日(日)の2日間にわたり、2026年度希望創発研究会(9月例会)がオンライン(Zoom)にて開催されました。
8月例会の振り返りをはじめ、パンデミックの歴史と本質に迫る特別基礎セミナー、そして10月・11月に予定されている現場視察インタビュー(フィールドワーク)に向けたチームごとの熱い討議(BOS)を通じて、参加者同士の対話と共感がさらに深まる充実した2日間となりました。
【1日目】9月5日(土)
■開会の辞・8月例会振り返り
大島希望創発センター長の挨拶により9月例会が開会。続く振り返りセッションでは、前回の8月例会での取り組みや気付きを振り返り、9月例会での探究に向けたマインドセットを行いました。
■特別基礎セミナー『パンデミックは必ず再来する。我々人類はいかに賢く備え、戦うべきか?』
午後には、高知大学教授の長﨑慶三氏をお迎えし、特別基礎セミナーをご講演いただきました。
講義は長﨑氏が幼少期に顕微鏡に没頭したエピソードから始まり、微生物・感染症発見の科学史(レーウェンフック、パスツール、コッホの原則など)や、ウイルスの基本構造・性質について分かりやすく解説されました。
21世紀に入り10年に1度は大流行を起こしうるウイルスが発生している現状を踏まえ、感染力と致死率(毒性)の関係、そして流行にともなうウイルスの変容について説明がありました。「ウイルスには感情も意志もなく、条件が整えば淡々と広がるだけ」という事実を通じ、人間の都合やエゴを突きつけてくる感染症に対し、正しい知識を持って謙虚に向き合う重要性を学びました。


■チーム討議(BOS)& after talk
セミナーの前後にたっぷり確保されたチーム討議(BOS)の時間では、8月例会での議論を踏まえ、各チームで課題意識の整理や問いの深掘りが進められました。
1日目の締めくくりにはブレイクアウトセッション「after talk」を実施。「1日目を振り返って」をテーマに、チームの枠を超えてリラックスした雰囲気で感想や気付きを共有し合いました。




【2日目】8月23日(日)
■チーム討議(BOS)〜フィールドワーク(現地視察)に向けた具体化〜
2日目は終日にわたり、チーム討議(BOS)を中心に実施されました。
前日からの議論やセミナーでの学びを受けつつ、10月・11月に予定されているフィールドワーク(現場視察インタビュー)に向けて、訪問地域やインタビュー対象者(移住者、林業・農業・漁業関係者など)、具体的な質問項目や行程の検討を行いました。
■各チームからの振り返り共有・SIP活動紹介
プログラムの終盤には「各チームからの振り返り共有」を行い、それぞれのチームがまとめたフィールドワーク構想や討議の進捗、熱量を全体で分かち合いました。
続いて、芦田氏よりSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の活動紹介が行われ、次回に向けたアナウンスとともに2日間のプログラムを締めくくりました。

■おわりに
今回の9月例会では、感染症と人類の歴史から自然や社会に対する謙虚な視点を学びました。また、各自の課題感や実現したい未来についての議論を重ね、10月・11月のフィールドワークに向けた準備が大きく進みました。
参加者の皆さんは、今回得た視点や問いを胸に、高知の現地でリアルな声を聞くフィールドワークに向けて、さらにチームでの連携を深めていきます。
<参画者の声>
■特別基礎セミナー『パンデミックは必ず再来する。我々人類はいかに賢く備え、戦うべきか?』より
・講義はパンデミックの話だけでなく、少年時代の体験から始まり引き込まれました。『ウイルスには感情も意思もない、条件が整えば淡々と広がるだけ』という言葉が一番刺さりました。意図を持たない相手が、結果として人間のエゴの痛いところを突いてくる。相手の性質が変われば正しい手も変わるという視点は、今後の探究活動にも通じると感じました。
・新しい感染症はヒトが自ら引き寄せているというお話から、人間のエゴや欲望によって自然の秩序が乱されていることを考えさせられました。自分事として捉え、日常生活でも謙虚な姿勢を常に持って生活していきたいです。
・ウイルスの発生原因からパンデミックへの経緯など新たな知識が増えました。『ウイルスの存在意義は何か』という問いを通じて、生物の進化や自然の摂理におけるバランスなど、物事を深く考えさせられる非常に良い体験となりました。
■チーム討議(BOS)・全体を通して
・10月のフィールドワークに向けて、高知で誰に話を聞きたいか、どの地域を訪問したいかを具体的に整理できました。思いつきや想像だけで進めるのではなく、実際に活動している人や事例を調べ、根拠に基づいて考えを深める重要性を実感しました。
・チームで『理想の社会』について話し合い、地域(須崎・佐川・仁淀川等)や会いたい人(移住者や一次産業に携わる方々)を具体化することができました。インターバル期間も活用しながら、準備を進めていきたいです。