高知大学医学部 脳神経外科学

高知大学医学部脳神経外科学教室
〒783-8505
高知県南国市岡豊町小蓮
TEL:088-880-2397
FAX:088-880-2400

教授挨拶

教授「上羽 哲也」からのご挨拶
高知大学医学部脳神経外科学教室を代表し、ご挨拶申し上げます

脳神経外科の診療は多岐にわたっています。脳神経外科は18ある基本診療科の一つと位置づけられているのです。すなわち、内科・外科・整形外科と同じ診療科であり、手術だけではなく、脳卒中の内科的治療やてんかんの薬物療法、脳ドック、ニューロリハビリテーションなど、その守備範囲は大変広いわけです。この広い守備範囲をスタッフみんなでチーム一丸となり守っています。しかしながら脳神経外科といえば、手術を第1に期待されていることも事実です。顕微鏡を使用した手術、内視鏡を使用した手術、カテーテルを使用した血管内手術が治療手段として発達してきています。これら多岐にわたる技術を駆使することで、それぞれの利点を上手く活かし、脳卒中・脳腫瘍などの病気に対処しています。  
我が国における脳卒中発症率は依然として増加しており、とりわけ高知県においては脳卒中死亡率が残念ながら全国平均よりもかなり高いのが現状です。市民のみなさんへの啓蒙と二次予防の徹底が必要なことは当然ですが、高知県においてさらに問題なことは、脳卒中急性期診療の現場の中心を構成する脳神経外科医や脳卒中専門医が、少ないことです。このような状況の中で、若手の育成こそが喫緊の課題と考えています。

1. 患者さんの抱える問題の「認知」

2. 問題解決のための従来と異なる「アプローチ」

3. アイデアのスピーディな「実行」

4. 仮説と実行結果の差異に対する「分析」

5. 症例に合わせた柔軟な「対応」

をモットーに若手の育成に尽力したいと考えております。

我々脳神経外科医は、常に世の中の期待に応えられるように、それぞれの得意を磨きチームとして患者さんのために結束することが求められていると考えています。