医学部 微生物学講座の研究論文が米国感染症学会学術誌『The Journal of Infectious Diseases』に掲載されました。

2018年11月8日

 医学部 微生物学講座 橋田裕美子助教、大畑雅典教授らによる皮膚ウイルスと炎症性皮膚疾患に関する研究成果が『The Journal of Infectious Diseases』に掲載され、電子版が公開されました。印刷版では結果を示す図が表紙に飾られる予定です。

論文名:Prevalence and Viral Loads of Cutaneous Human Polyomaviruses in the Skin of Patients with Chronic Inflammatory Skin Diseases(DOI: 10.1093/infdis/jiy618)
(慢性炎症性皮膚疾患患者の皮膚における皮膚ヒトポリオーマウイルスの蔓延性とウイルス量解析)
著者:Yumiko Hashida, Tomonori Higuchi, Moe Tanaka, Yuka Shibata, Kimiko Nakajima, Shigetoshi Sano, Masanori Daibata

 人体の外部環境に接するあらゆる部位には様々な微生物が共生しています。常に外部環境にさらされる皮膚では、腸内よりも相対的に多量のウイルスの存在が確認されており、ヒトポリオーマウイルス群はこのウイルス叢を構成する主要なウイルスです。
 研究チームは、ヒトポリオーマウイルス群の変動がアトピー性皮膚炎や乾癬など皮膚疾患特異的に認められることを突き止めました。研究チームはこれまでにこれらウイルスのDNA配列は人種や出身地域で異なることを発見しています(下記の論文)。欧米に比べてアジアに多い成人アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患の発症や病態に皮膚ポリオーマウイルスの関与を示唆する研究結果です。これまで細菌が主体となって行なわれていた皮膚微生物叢(マイクロバイオーム)の研究ですが、ウイルス研究に新たな知見を提供するものとして評価されました。これらは皮膚科学講座との共同研究でおこなわれた高知大学医学部独自の研究成果です。

 The Journal of Infectious Diseasesは1904年、米国感染症学会の学術誌として創刊された伝統のある医学誌で、世界の感染症分野をリードする国際誌です。研究チームの皮膚ウイルスに関する研究成果は、最近の約2年間で同学術誌に4編掲載されました。
[1] Ecology of Merkel Cell Polyomavirus in Healthy Skin Among an Asian Cohort. J Infect Dis. 213: 1708–1716, 2016.
[2] Prevalence and genetic variability of human polyomaviruses 6 and 7 in healthy skin among asymptomatic individuals. J Infect Dis. 217: 483–493, 2018.

[3] Genetic Variability of the Noncoding Control Region of Cutaneous Merkel Cell Polyomavirus: Identification of Geographically Related Genotypes. J Infect Dis. 217: 1601–1611, 2018.
(医学部ホームページでの紹介記事はこちらから [1]、[2]、[3])
[1] リンク先 http://www.kochi-ms.ac.jp/html/news/2015/0215.html
[2]リンク先 http://www.kochi-ms.ac.jp/html/news/2017/biseibutsu2017-3.html
[3]リンク先 http://www.kochi-ms.ac.jp/html/news/2018/biseibutsu2018.html

今回の論文の詳細はこちらから

医学部微生物学講座のホームページはこちらから

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