海洋コア総合研究センターの浦本豪一郎特任助教(卓越研究員)が筆頭著者の研究論文が英国科学誌Nature Communicationsに掲載されました

2019年2月7日

海洋コア総合研究センターの浦本豪一郎特任助教(卓越研究員)が筆頭著者の研究論文「Significant contribution of subseafloor microparticles to the global manganese budget」が2019年2月6日付で英国科学誌Nature Communicationsに掲載されました。

マンガンは地球表層に存在する金属元素の中で鉄、チタンに次いで存在量が多く、乾電池の電極や各種合金の材料として日常に使われるものです。自然の中では酸化物として存在するものが有名で、世界各地のマンガン鉱床で鉱石が採掘されています。一方、深海域ではマンガン団塊やコバルトリッチクラストと呼ばれる金属酸化物として、海底に存在する事は知られていましたが、海底地下の地層環境内におけるマンガン酸化物の有無は明らかになっていませんでした。

浦本特任助教は国立研究開発法人海洋研究開発機構などと共同で、様々な海域の海底地層試料の構造解析を行い、外洋の酸素に富む海底堆積物中に直径数ミクロンの鉄マンガン酸化物微粒子「微小マンガン粒」が大量に存在すること(外洋海底下全体で約10の29乗個)を発見しました。更に、こうした微粒子を地層から分離する技術を確立し、組成分析などを実施することで、微小マンガン粒が、数兆トンのマンガンを海底地層環境に含むことを明らかにしました。これは、海洋のマンガン賦存量に関わる従来の認識を大きく上回る量を海底地下に微粒子状態で保持されていることを突き止めた重要な成果で、今後、微粒子解析に基づく海底の金属鉱物に関する研究が展開されることが期待されます。

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写真1: 今回の研究で南太平洋の外洋域深海底地下から,新たに見つかった微小マンガン粒の電子顕微鏡写真。

    画像の幅が約20マイクロメートル。

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写真2:微小マンガン粒を含む海底の泥と、微小マンガン粒を1万倍拡大した3D模型。

 

2月4日に文部科学省にて行われた記者発表の内容はこちら●海底堆積物に膨大な“微小マンガン粒”を発見

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