◆医学部医学科遺伝子機能解析学教室の麻生悌二郎教授、安川孝史助教らの研究チームがアルツハイマー病創薬への応用が期待される新たな酵素複合体を発見しました

2020年3月27日

 医学部医学科遺伝子機能解析学教室(http://www.kochi-ms.ac.jp/~fg_chmst/)の麻生悌二郎教授、安川孝史助教らの研究チームは、米国ストワーズ医学研究所のJoan Conaway博士、東京大学大学院情報学環の寺田透教授たちとの共同研究により、アルツハイマー病病因物質であるアミロイドβ(Aβ)の産生、凝集の抑制と、分解促進の三つの作用を示す抗アルツハイマー病因子BRI2、BRI3の分解を制御するNRBP1-ユビキチンリガーゼを発見しました。また、同ユビキチンリガーゼが、二量体化した基質認識タンパク質NRBP1にCul2及びCul4Aが結合したヘテロ二量体構造をとることも明らかにしました。さらに、神経細胞においてNRBP1の機能を阻害すると細胞内BRI2、BRI3の量が増え、Aβの産生が抑えられることを確認しました。

 以上より、NRBP1とBRI2及びBRI3間の相互作用はアルツハイマー病の根本治療薬開発のための新規の標的となることが期待されます。この結果を受けて、研究チームは理化学研究所の創薬・医療技術基盤プログラムの支援の下、相互作用を阻害する化合物の探索を開始しています。

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