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教授挨拶

 私たちのホームページにようこそ。

 2018年1月1日より、森田療法、断酒会の発祥の地、高知県に参り本講座を担当しています。高知県には「高知家」という言葉があります。「初対面の人でも家族のように大切にする」という意味です。私も高知家に加えていただき、医局の皆さん、高知大学の皆様、高知県の皆様と楽しく教育、診療、研究活動を行っています。

 当科では、児童・思春期から老年期までの幅広い年齢の、気分障害、統合失調症、認知症の3大精神疾患から身体表現性障害、不安障害、人格障害、摂食障害、発達障害、リエゾン・緩和医療までの幅広い精神疾患の治療を行っています。また若手医師がこれらの疾患を正しく診断、治療できるように中堅・ベテラン医師が指導しています。さらにカンファレンス、症例検討会、回診を通して、よりよい治療を実践するために皆でディスカッションする姿勢を重視しています。

 精神疾患に対する患者さん、ご家族の理解を深めることによって、薬物治療・精神療法の効果を高め、かつ再燃を防ぐ心理教育は当教室がこれまでに力を入れてきた診療です。この心理教育に、私が大阪大学で行ってきた情報通信技術の活用を融合させた精神科医療に現在、取り組んでいます。また発達障害で有名なスウェーデン、ヨーテボリ大学のギルバーグ教授と共同で行っている高知全県的な疫学研究も成果が出る段階になっております。さらに神経心理学と発達障害の出会いによる、新しい研究診療活動も芽生えつつあります。

 医局においてスタッフは宝です。スタッフが安心して働ける環境作りが私の役割だと思い、スタッフの生活の質の向上には常に留意しています。特に、医師の働き方はこれからさらに検討、議論が必要な大切な領域ですが、現スタッフの半数が女性という私たちの医局は、この点でも先駆的だと思っています。

 精神医学はこれから発展していく医学分野です。私たちと一緒に精神医学を研鑽し、精神科医療を牽引していきませんか。興味のある人はご連絡ください。いつでも大歓迎です。
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