「新しい場所に来た意味を十分に見いだせる環境」

大谷 理美


大谷 理美

高知へ来て、2度目の春がやってきました。病院の周りは緑に囲まれ、新鮮な空気に溢れています。職場へ向かう道中、柔らかな風を感じながら胸いっぱいに空気を吸い込んで、フレッシュな気持ちで1日をスタートさせます。私は、香川大学出身で、大学病院と県内の病院で研修を行った後、昨年高知大学入局しました。
当初は全く新しい環境の中、何も知らない状態で勤務することに不安を感じていました。実際、何をするにも知らないことだらけなので、色んな場面で、色んな疑問に直面しました。しかし、その度に、医局の先生方をはじめ、他職種の方々からも色々と丁寧に教えていただけたので、分からなくてつらいということはなく、思った以上に早く環境に慣れることが出来ました。
最初は院内に知っている人もほとんどいませんでしたが、最近ではとてもありがたいことに、声をかけていただけることも増えてきました。少しずつ繋がりもできてきていると実感していて、日々の心の支えにもなっています。
専攻医としては、この1年間、CT・MRI、核医学、IVRの各分野を数か月ごとにローテートしていきました。まとまった期間で研修できるので、分野毎に集中して学ぶことができます。病棟管理や手技にやや不安があり、IVRの研修がこなせるのか若干心配していましたが、上級医の先生が私の性格に合わせてローテートの内容も考えてくださり、対応してくださったので、安心して研修を行うことができました。CT・MRI、核医学の読影でも、その都度、上級医の先生から丁寧なフィードバックをいただけるので、自分の読影になにが足りなかったのかをその場で実感し、しっかり振り返ることができています。
また各分野のローテートとは別に、学会発表や論文作成も行いました。初めてのことで、何からどう進めればいいかも分かりませんでしたが、お忙しい中でも上級医の先生がとても丁寧に指導してくださり、無事に仕上げることができました。毎朝、おいしい空気を吸って清々しい気持ちで仕事に向かえるのも、こうしてとてもありがたい環境で研修させていただけているからだなのだと改めて実感しています。
高知大学は、慣れ親しんだ土地を離れても、新しい場所に来た意味を十分に見いだせる環境だと感じています。県外から高知大への入局を考えている方がおられたら、ぜひ一度見学にお越しになって、職場の雰囲気を肌で感じていただけたらと思います。
最後に高知での余暇の過ごし方について高知には、海の幸をはじめ、美味しい食べ物がたくさんあります。高知にきて初めて口にするものも多く、食事処やスーパーに並ぶ高知ならではの食材をみては心踊らされ、食して、感動しています。また、高知には美しく清らかで雄大な自然が身近にあります。その自然に触れることで、身も心もすっかりリフレッシュできるので、時々赴いて、時を過ごします。まだまだ知らない高知がたくさんあると思うので、これから少しずつ開拓してきたいと思います。



大谷 理美


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