募集要項概要

目的
「実践力」を備えた病院経営トップマネジメントと病院経営に参加する現場責任者、将来の幹部候補生を養成します。
応募資格
医師、歯科医師、看護師、薬剤師、その他の医療従事者、事務職員、医療関連企業等の中で病院経営に関与している者(部署責任者、またはそれに準ずる者等)、今後関与する予定の者で、次の各号のいずれかに該当する者とします。
  1. 大学を卒業した者
  2. 学校教育法第104条第4項の規定により独立行政法人大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者
  3. 専修学校の専門課程を修了した者
募集人数
15名程度
受講期間
2024年4月~2025年3月(1年間)
対面講義場所
高知大学医学部(高知県南国市岡豊町小蓮)
※「対面授業+同期型オンライン授業のハイブリッド」か「非同期型オンライン授業」を基本とします。
募集期間
2023年12月1日(金) ~ 2024年1月22日(月)〔必着〕
応募方法
選考料を振込のうえ、次の応募書類を添えて郵送もしくは持参にてお申し込みください。
  1. 受講申請書 (本プログラム所定の用紙による。)
  2. 履歴事項  (本プログラム所定の用紙による。)
  3. 志望の動機 (本プログラム所定の用紙による。)       
  4. 受講希望願 兼 単位認定希望願 (本プログラム所定の用紙による。)
  5. 最終出身学校卒業(修了)証明書 卒業(修了)証書の写し不可
    ※現在の姓が証明書に記載の姓と異なる場合は、戸籍抄本をあわせてご提出ください。
  6. 振替払込請求書兼受領証の写し (選考料振込時のもの)
  7. 本人確認資料
     郵送の場合:運転免許証等の写しを同封
     持参の場合:運転免許証等の掲示
選考料
9,800円
■支払方法  高知大学指定のゆうちょ銀行口座に振り込み
【振込口座】 ゆうちょ銀行 01610-5-129391
      (加入者名) 高知大学

※ゆうちょ銀行(郵便局)で郵便局指定の用紙を使用し、お振込みください。
(ゆうちょダイレクト等は使用しないでください。)
※振込取扱票の通信欄に必ず「四国病院経営プログラム」とご記入ください。
※振込みに要する手数料は、申込者のご負担となります。
※振替払込請求書兼受領証の原本は本人控えとして保管ください。
選考方法
応募書類による選考を行います
結果通知
2024年2月上旬頃に結果通知書を送付します。
登録料
28,200円
※受講決定通知後、所定の期日までにお振込みください。
受講料
148,000円(5科目)~
 (選択する科目数により変動します。)
※上記費用の他に教科書代金等必要になる場合があります。
※1科目あたり29,600円
※納入方法は受講科目決定後、申込者本人に通知します。
※納入期限は、2024年7月末日です。
※振込みに要する手数料は、申込者のご負担となります。
※一旦納入されたものは、本学の都合による場合をのぞき、理由のいかんを問わず返金いたしません。
受講費用の支援制度
2022年4月より、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」及び厚生労働省「教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)」の指定講座として認定されました。受講生が厚生労働省の示す一定の条件を満たす場合、この制度を利用することにより、給付金を受給できます。受給には、開講日(4月1日)の1ヶ月前までに本人の住居所を管轄するハローワークで受給資格確認手続き(ジョブカードの取得)が必要となりますので、受給をお考えの方は、お早めにハローワークへお問い合わせのうえ、詳細をご確認ください。
応募先・問い合わせ先  
〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮
高知大学医学部・病院事務部学生課大学院係
四国病院経営プログラム担当
TEL:088-880-2290 / FAX:088-880-2264
Email: hmp4@kochi-u.ac.jp

カリキュラム

教育内容の特色
本プログラムは「実践力」を追求するためのものです。経営は理論と実践の両輪による実学であるため、本プログラムでは、講義で理論を習得し、演習としてケースディスカッションという模擬実践を行い、実際に現場での実践実習や経営に関するプロジェクト発表等、カリキュラム内に、よりリアルに近い実践の場を設けていることが大きな特徴です。
履修証明プログラムについて
本プログラムは履修証明プログラムとしても開設しています。
履修証明プログラムとは、平成19年度の学校教育法の改正により創設された「履修証明制度」に基づき、大学が学生以外の者を対象として開講する一定のまとまりのある学習プログラムのことです。
修了者に対しては学校教育法105条に基づく履修証明書(Certificate)を交付します。
受講生は、知識・技術を体系的に学び、その成果を職業キャリア形成に活かすことができます。(履歴書へ記載可能なプログラムです。)
修了要件
1年間で、本プログラムで定める科目から、必修科目3科目及び選択科目を2科目以上履修し、合格することとします。
修了証の授与
本プログラムの修了者には修了証を授与します(学位は取得できません)。
あわせて、高知大学から学校教育法第105条の規定に基づき履修証明書(Certificate)を交付します。
科目の受講方法について
必修科目は3科目を履修してください。
選択科目は8科目の中から2科目以上を選択し履修してください。
(選択科目数により受講料が変動します。)

4月に受講する科目を選択し、「受講届」を提出していただきます。
基本的にオンライン形式で行い、状況により対面形式も併用します。
詳細は、【授業科目一覧】を参照してください。
※授業は、高知大学大学院生と合同で行う場合があります。
必修科目
  • 「病院経営学講義」及び「病院経営学演習」は、土日の集中講義形式です。
  • 「病院経営学実習」は、病院現場(自施設)での実践実習を実施します。
     2学期(10月~12月)に実施予定。
選択科目
  • 平日の夜間(18:00以降)または土日の集中講義です。
  • 受講者数が極端に少ないなどの理由で科目が不開講になる場合があります。

2023年度受講生について

■2023年度受講生内訳

受講者数 医師 看護師 メディカルスタッフ 事務
14名 3名 1名 5名 5名

■2023年度受講生感想

◇医師

当院は小病院ですが、救急輪番も担っており、内科・家庭医療科、小児科、外科、整形外科、精神科・心療内科など複数科が診療を行っています。各診療内容・業務を担う職員が少数、もしくは一人で対応している場面もあり、担っている業務によって、労働負担に差が生まれやすい環境となっています。過重労働となっている職員は心身の不調をきたしたり、場合によっては退職の原因となったりすることもあり、そのためにまた新たな職員の雇用や育成が必要となるなど、時間的・経済的にも損失が大きいと考え、頭を悩ませていました。今回のプログラムでは組織のマネジメントや病院内の意思統一、コンフリクト解消について学習できるのではないかと思い、受講を希望しました。 実際の病院での事例をもとにしたケースをもとに、多職種の参加者とディスカッションを行うことで、今まで経験した自院や医師同士のディスカッションでは得られなかったような気付きが得られています。また講師の先生方からの説明で自分では気づけなかったような解決方法を知ることができ、新たな知識が得られていることを実感しています。

◇メディカルスタッフ

管理職としてノウハウを学ぶことなく役職につき、手探りで部署の運営に携わることに限界を感じていました。そのタイミングで本プログラムの2日間コースを受講し、現場に即したリーダーシップやマネジメントを学問として学び、自分自身の課題を整理することができました。さらに学びを深めることは組織のためにも必要な時間であることを確信したため、1年後にさらに成長した自分を期待して応募致しました。 実際の事例を通じて学ぶことや、他の受講者とのディスカッションで双方向の気付き(築き)が得られることに魅力を感じています。

◇メディカルスタッフ

プログラムを知ったのは、上司の勧めがきっかけです。プログラムを受講することで、病院経営に関わる知識の習得、現状を分析するフレームワークや、マネジメント、リーダーシップについてなど、自分に足りないスキルを習得できるのではと感じ、受講に至りました。 演習を通して、自分の意見を声に出して言うことの大切さを実感し、また他の受講生の考え方、価値観に触れることで良い刺激を受けました。

◇事務

当院の人事総務課に課長として配属され約1年が経過したころ、事務部長から当プログラムのお話をいただきました。それまでクリニック経営には携わってきましたが、病院経営における経験はなく専門的な知識も少ないまま日々の業務を漠然と行っていました。 日常では専門的な学習をする機会も少なく、何か機会があれば基本的な事から勉強してみたいと思っていたタイミングでお話をいただいたことが、受講を決意するきっかけとなりました。 座学だけでなく、実践的な場面を想定したディスカッションでは常に問題意識を持って取り組むことができ、楽しく学ばせていただいています。


授業科目一覧

必修・選択 授業科目 授業形態 授業数 授業内容 担当教員(予定) 備考
※(非):非常勤講師
必修科目 病院経営学講義 講義 22.5h 5つの基礎スキル(「組織」「会計」「財務」「マーケティング」「戦略」)を中心に講義を行い、経営学全般の応用論点を整理するとともに経営学の病院経営への展開を試みます。
→シラバスはこちら(2023年度)
  • 物部真一郎(非)
  • 上村浩(非)
  • 基本的にオンライン形式
  • 集中講義形式で実施
     1.6月15日(土)
     2.8月31日AM・9月1日PM(土日の週末セミナー)
     3.12月14日AM・15日PM(土日の週末セミナー)

    ※状況により対面形式に変更となる場合がありますのでご了承ください

必修科目 病院経営学演習 演習 22.5h 医療機関における経営事例(ケース)を使用し、受講生や講師とディスカッションを行います。ディスカッションを通じて、経営実務を学び、考える力や他からの視点、気付きを得ることを目指します。また、ケースディスカッション後に講師による講義がある場合があります。
→シラバスはこちら(2023年度)
  • 裵英洙(非)
  • 基本的にオンライン形式
  • 集中講義形式で実施
     1. 6月23日(日)
     2.8月31日PM・9月1日AM(土日の週末セミナー)
     3.12月14日PM・15日AM(土日の週末セミナー)
    ※状況により対面形式に変更となる場合がありますのでご了承ください

必修科目 病院経営学実習 実習 45h以上

実際に現場(自施設)での実践実習を実施します。

実習期間中及び終了時に報告レポートを提出します。

実習終了後に発表会を実施します。

→シラバスはこちら(2023年度)
  • 菅沼成文
  • 10月~12月実施
選択科目 マネジメント入門 講義・演習 22.5h

病院経営学講義/演習の授業で必要な、経営学の基礎知識の習得を目標とする。

経営学で必要な科目のうち、財務会計、戦略、マーケティング、組織行動を中心に講義を行う。

MBA教育で使われる教科書を活用し、組織運営のための基礎力をつける。

→シラバスはこちら(2023年度)
  • 菅沼成文
  • 物部真一郎(非)
  • 上村浩(非)
  • 基本的に同期型オンライン形式
  • 集中講義形式で実施
     土日開講調整中
     
選択科目 医療政策・医療経済学 講義・演習 22.5h 近年、根拠に基づく健康政策(Evidence Based health-Policy)の必要性が認識されるようになりました。このEBHPは、国、自治体レベルだけでなく、さまざまな社会・集団における健康問題の対応、さらには医療関連分野の諸施設の運営にも活用されています。さらに、政策の運用にあたっては、経済的な効率や医療倫理への配慮も求められています。本科目では、政策決定で必要となるニーズ評価・対策の計画・効果の評価、医療の法体系などについて、基本的知識と技能を、事例を通して学習します。事例には、国内での地域保健医療や海外の医療政策に関する近年の課題を取り上げ、その背景と動向についても考察します。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 菅沼成文
  • 宮野伊知郎
  • 平尾智広(非)
  • 谷原真一(非)
  • 家保英隆(非)
  • 同期型オンライン形式
  • 状況により対面形式も併用
  • 1学期開講予定
  • 夜間開講
選択科目 医療管理 講義・演習 22.5h 医療関連施設、特に病院における、合理的・科学的な運用管理能力を身につけるため、病院の各部署の具体的な安全管理を示すことにより、関係法規、医療経済、医療資源の組織と機能について学習します。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 小林道也
  • 岡本健
  • 基本的にオンデマンド形式
  • 2学期開講予定
選択科目 メディカルデータマイニング 講義・演習 22.5h 様々なデータ解析手法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術であるデータマイニングによって、膨大なデータの蓄積から通常のデータの扱い方からは想像が及びにくい発見的な知識獲得が可能であると期待されています。この手法を学び、医学・医療データに適用する能力を身につけます。実際にデータ解析を体験しないと理解が深まりませんので、統計解析ソフトRを使った演習も行います。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 奥原義保
  • 畠山豊
  • 兵頭勇己
  • 基本的にオンデマンド形式
  • 状況により対面形式も併用
  • 1学期開講予定
選択科目 疫学研究のための統計学 講義・演習 22.5h 疫学を用いる医学研究に活用できる統計解析を、Stataを用いて学びます。理論よりも実際の研究の流れに従って、データの要約、群間比較、多変量解析について習得します。加えて、解析結果を表にまとめるノウハウと結果の解釈の仕方についても学習します。これらを通じて、統計学者と共通言語を使って対話できる能力を身に付けることを目指します。
Stataについて…この授業を受講するには、Stataのライセンスを購入していただく必要があります。Stataインストール済みのパソコンをお貸出しすることもできますが、条件や数に限りがございますので、履修前にご相談ください。※学生割引は使用できません。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 栄徳勝光
  • 同期型オンライン形式
  • 状況により対面形式も併用
  • 1学期開講予定
  • 夜間開講
選択科目 産業保健学Ⅰ 講義・演習 22.5h 産業保健の現場では、その現場に特有の有害要因があり、これを制御することが職業病発症の予防に重要です。産業保健における基本的な考え方を学びます。 産業保健の実務においては、作業環境管理、作業管理、健康管理の3管理が重要とされており、物理的、化学的、生物学的要因についてリスク評価に基づくリスク管理がなされています。それぞれの場面における3管理の実例を学びます。産業医意見書の書き方も学びます。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 菅沼成文
  • 栄徳勝光
  • 基本的にオンライン形式
  • 状況により対面形式も併用
  • 2学期開講予定
選択科目 看護管理学 講義・演習 22.5h 1.看護管理の基本となる諸理論および看護管理過程のあり方を探求し、看護管理者に求められる役割と責務について理解し、基本的責務を担うことができる管理能力を習得します。
2.人的資源活用論を現場の人材育成に役立て、リーダーシップの育成と看護サービスの質の保証について学びます。
3.管理者としての視野がひろがり、実践現場の課題を探求し、業務改善のスキルを身につけます。
4.臨床研究を推進するための看護管理者に求められる能力を身につけます。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 中野葉子
  • 基本的に対面形式
  • 状況によりオンライン形式も併用
  • 1学期開講予定
  • 夜間開講
選択科目 看護管理学演習 演習 22.5h 1.看護教育ならびに生涯・継続教育に関する課題について、文献レビュー、議論を通して明らかにします。
2.問題解決型の演習により、自己の研究課題を明確にします。
3.看護管理実践の場で起こる課題を分析し、看護管理に関する考える力を養い、管理の実践力を高めます。
4.看護教育・管理領域に関する文献検討を行い管理の研究の動向や重要と思われる概念について概観します。
→シラバスはこちら(2023年度参照)
  • 中野葉子
  • 基本的に対面形式
  • 受講生の状況によりオンライン形式も併用
  • 2学期開講予定
  • 夜間開講