「藻場」/温暖化とどうつきあうか 一生態系の変化と適応策一
高知県沿岸の主なホンダワラの変化
高知県の沿岸ではホンダワラと呼ばれる藻が温帯性から熱帯性へと変化しつつあります。1980年代に県の西部に入り込んだ熱帯性のフタエモクは1990年代になると、土佐湾内に広がります。2000年代になってもその勢いは止まっていません。(平岡雅規・田中幸記・田井野清也・蜂谷潤「温暖化最前線の藻場変動対応策」『海洋と生物』201, p.314, 2012.より作成)
ホンダワラ
高知県沿岸の主なカジメの変化
コンブ類のカジメは一般に海中林とよばれています。しかし、高知県産のカジメはその背丈が小さくて50cm程度にしかなりません。これまでの記録によれば、高知県の海中林は1970年代から80年代にかけて拡大して、1990年代後半になると急速に縮小、ときには消滅していったとされます。(平岡雅規・田中幸記・田井野清也・蜂谷潤「温暖化最前線の藻場変動対応策」『海洋と生物』201, p.315, 2012.より作成)
カジメ
高知県 与論島