 |
●教育研究部 自然科学系 理学部門 准教授
●総合研究センター 海洋部門 (兼務)
●大学院 総合人間自然科学研究科 理学専攻/応用自然科学専攻 |
|
|
■主な研究テーマ |
海中における現場化学分析装置の開発と海底熱水・冷湧水活動域への適用
海洋における微量生元素の挙動に関する研究 |
■担当講義 |
水圏環境化学特講
・理学研究科博士前期課程、物質科学専攻物質変換科学
・前期火曜２限・朝倉にて開講
水域環境動態化学特論
・理学研究科博士後期課程、応用理学専攻物質機能科学
・後期火曜２限・朝倉にて開講 |
研究室ＰＲ・学生へのメッセージ
海水中で化学成分を連続的に分析する現場化学分析の手法の開発を行っている。
1)水深5200mまでの深海底に直接持ち込むことのできる空間分布把握用の現場型自動化学分析装置を開発した。熱水中のマンガンを連続的に観測することを可能とし熱水探査用のシステムとして複数の航海で採用され、マリアナトラフ、アラビア半島アデン湾、伊豆小笠原海域明神礁などにおいて新たな熱水鉱床やサイトの発見に貢献した。
2)送液システムなどの改良を図り、定点観測のための長期時間変動観測用の現場分析装置を開発した。現在伊豆小笠原海域や海底ケーブルに繋いでの連続観測を行い、熱水活動の時間変動モニタリングを行っている。 |
■卒業大学及び大学院 |
京都大学理学部卒
京都大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了
博士（理学） |
■所属学会 |
日本分析化学会，日本地球化学会，日本海洋学会
AGU(アメリカ物理学連合学会) |
■主な業績 |
●Okamura K, Yanai K, Ura T, Sakamaki T, Obara T, Nagahashi K,
"In Situ Observations of CTD and Dissolved Manganese at the
Kuroshima Knoll, the Southern Ryukyu Arc", Proceedings of Techno-Ocean
2006/19th JASNAOE Ocean Engineering Symposium Kobe, JAPAN October
18-20, 2006. Paper No. 173, 1-4 (2006).
●岡村慶, "流れ分析法を用いた現場化学計測" 月刊海洋Vol.38, No12「海洋における現場計測分析技術−その新展開−」,
849-855 (2006).
●Okamura K, Hatanaka H, Kimoto H, Suzuki M, Shorin Y, Nakayama E,
Gamo T, Ishibashi J, Development of an in situ manganese analyzer
using micro-diaphragm pumps and its application to time-series observations
in a hydrothermal field at Suiyo seamount Geochemi. J. 38, 635-642
(2004).
●岡村慶, 畑中弘, 宗林由樹, "マイクロ・ダイアフラムポンプを用いた海水中マンガンの現場フロースルー式分析法の微少量分析化及び省電力化"
分析化学 53, 331-337 (2004).
●岡村慶, "海底ケーブルに設置・応用可能な化学分析装置と化学センサー", 月刊地球Vol.26, No.5「４Ｄ地球・海洋・環境科学研究の幕開け−海底ケーブルの科学的利用による海洋観測の新時代−」,281-286（2004）.
●岡村慶, "海をはかる-温故知新-", 「はかってなんぼ環境編」（日本分析化学会近畿支部編集）, 141-153
(2002) |
|
